三つ葉(ミツバ)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
三つ葉(ミツバ)
学名

Cryptotaenia canadensis

英名
Japanese honeywort
和名
三つ葉
科名
セリ科
属名
ミツバ属
原産地
日本

三つ葉(ミツバ)の特徴

三つ葉(ミツバ)は日本原産のセリ科の香味野菜で、全国各地に自生し、葉が3つに分かれることから三つ葉(ミツバ)と呼ばれています。

作り方によって茎を青くした青ミツバ、茎を軟白にした根ミツバがあり、そのさわやかな風味と香りは和食に欠かせないものとなっています。

生育適温が15度~23度と涼しい気候を好み、暑さと乾燥を嫌います。半日陰で湿気が多い所での栽培が向いています。

プランターに種を直にまいても簡単に育ちます。また、お店で購入した根つきの三つ葉(ミツバ)を植えてもよく育ちます。水栽培にも向いていますので、リボベジ(再生野菜)やキッチンガーデンとしても取り入れやすい野菜です。

三つ葉(ミツバ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 15~30㎝
耐寒性 やや強い
耐暑性 弱い
花色 白色
開花時期 -

根つきの三つ葉(ミツバ)の保存方法

スーパーなどで購入した根つきの三つ葉(ミツバ)を、深めのコップに入れて根が隠れるほどの水を入れ、出来るだけ毎日水をかえ、適度に外光があたる場所で管理すると長持ちします。

三つ葉(ミツバ)をどうしても食べきれないときは、風味や歯ごたえは落ちますが、冷凍するか、天日干し・電子レンジなどで乾燥させて保存することもできます。

三つ葉(ミツバ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

三つ葉(ミツバ)の栽培環境

日当たり・置き場所

三つ葉(ミツバ)は日陰でも育ちます。風通しの良い環境で育てましょう。

温度

三つ葉(ミツバ)の生育適温は15~23℃です。どちらかといえば冷涼な気候を好みます。

用土

酸性土壌に弱い性質があります。

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

三つ葉(ミツバ)の育て方のポイント

水やり

三つ葉(ミツバ)は乾燥を嫌いますので、水切れさせないように注意しましょう。

水分を好む三つ葉(ミツバ)ですが冬の期間は生育が鈍ります。加湿は避け、土が乾いてから水を与えましょう。

肥料

元肥だけでもよく育ちますが、葉が黄色くなり、草勢が落ちているようなら追肥を与えましょう。収穫後に肥料を施しておくと、また芽が伸びて収穫できます。

病害虫

立ち枯れ病(苗立枯病)べと病が発生します。害虫はアブラムシハダニが発生します。

三つ葉(ミツバ)の詳しい育て方

選び方

茎が太くしっかりとしていて、葉色は濃い緑色をしたものが良いでしょう。根がしっかりとはった苗を選びましょう。

種まき

まく前に一昼夜水につけておくと発芽が揃います。

すじ状に種をまき、覆土は種が少し隠れる程度にできるだけ薄くかけます。三つ葉(ミツバ)は好光性種子なので土を厚くかけすぎないように注意しましょう。種をまいた後、発芽するまでは土が乾かないように、こまめに水をやりましょう。

植え付け

用土に大きめの植え穴をあけて根鉢を崩さないようにそっと植え付けます。周辺の土をよせてしっかりと根と土がつくように抑えましょう。

白い小さな花が咲きます。三つ葉(ミツバ)は夏に花芽をつけたら、種を作り、草勢が落ちてしまうので、花が咲く前に摘み取りましょう。

収穫

草丈が20cm程度に伸びたら株元を少し残して切り収穫します。

三つ葉(ミツバ)のリボベジ

三つ葉(ミツバ)は、畑栽培だけでなく、ベランダでも簡単にプランターで育てることができます。

もっと気軽な栽培方法は、買ってきた根の付いた三つ葉(ミツバ)で「リボベジ(再生野菜)」として水耕栽培することも可能です。キッチンガーデンの第一歩として、簡単に育てられますのでお試しください。

方法

1.三つ葉(ミツバ)の根元を5cmほど残します(新芽を残しましょう)。

2.器に三つ葉(ミツバ)の根元を入れ、水を注ぎます。その際、三つ葉(ミツバ)が水に浸かりすぎると、腐りやすくなります。三つ葉(ミツバ)の根が水に浸る程度の水の量を心がけましょう。

3.水は毎日取り換えましょう。特に夏場は水が腐りやすく、菌が繁殖しやすいため、こまめに取り換えましょう。

4.容器や三つ葉(ミツバ)の根元にぬめりがないように、綺麗に洗いましょう。

5.腐ってしまった三つ葉(ミツバ)は、すぐに破棄しましょう。

6.菌の繁殖に注意し、薬味のような生食は避け、必ず火を通しましょう。

7.引き続き育てたい場合は、土に植えて栽培することをおすすめします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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