ミリオンバンブーの育て方|植物図鑑

植物名
ミリオンバンブー
学名

Dracaena sanderiana

英名
Lucky Bamboo
別名・流通名
万年竹
科名
キジカクシ科
属名
ドラセナ属
原産地
熱帯アフリカ西部

ミリオンバンブーの特徴

ミリオンバンブーは竹のような見た目をした観葉植物で、円筒状に仕立てて販売されることがあり、風水でも開運や金運を呼ぶ植物と好まれ富貴竹や開運竹、万年竹という別名が付けられています。名前に竹(バンブー)と入っていますが、実際はドラセナの一種です。

ミリオンバンブーの詳細情報

園芸分類 観葉植物
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通
花色 白色
開花時期 不定期

ミリオンバンブーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料

ミリオンバンブーの栽培環境

日当たり・置き場所

屋外

ミリオンバンブーは耐陰性が弱いため暖かい季節は出来るだけ屋外の風通しが良い明るい日陰~日当たりの良い場所で育てるようにします。午前中直射日光の当たる場所か寒冷紗などで遮光をした風通しの良い場所に置きましょう。葉焼けをするようであれば遮光率を高くします。

室内

ミリオンバンブーを室内で育てる時は直射日光の入る窓辺など明るく風通しの良い場所に置きます。育てているうちに徒長をしてくるようであれば屋外栽培に切り替えましょう。

また、ミリオンバンブーにエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。

温度

ミリオンバンブーは寒さに弱いため冬越しに注意します。

用土

ミリオンバンブーは水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。市販の観葉植物用の土がおすすめです。自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土4:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。

また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

ミリオンバンブーは土で育てる以外にハイドロカルチャーなどを使った水耕栽培で育てることが出来ます。

 

ミリオンバンブーの育て方のポイント

水やり

ミリオンバンブーが生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、ミリオンバンブーの生長が止まったら水やりを控え、一週間に12回程度水やりをするようにしましょう。

また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はミリオンバンブーの葉裏にもしっかりと水をかけましょう。

肥料

ミリオンバンブーは冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニアブラムシカイガラムシ、に注意しましょう。特に屋外では害虫の被害に遭いやすいのでよく観察することが大切です。

ミリオンバンブーの詳しい育て方

選び方

ミリオンバンブーを選ぶときは幹がしっかりしていて、葉の色つやが良いものを選びましょう。また、病害虫が発生していないかもチェックします。

植え付け

ミリオンバンブーの植え付けは真夏を避けた5月~9月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

ミリオンバンブーは基本的に分枝をせずに生長するため剪定は必要ありませんが、切り戻しを行うことで脇芽を出させることができます。

植え替え・鉢替え

水栽培への植え替え方法

材料

・ミリオンバンブー ・天然石 ・ガラスベース ・ゼオライト(ミリオンA等の根腐れ防止剤でも可)

・ミリオンバンブー
・天然石
・ガラスベース
・ゼオライト(ミリオンA等の根腐れ防止剤でも可)

根腐れ防止剤を入れます

今回はゼオライトを使用しました。底に一面に薄く入れます。

今回はゼオライトを使用しました。底に一面に薄く入れます。

▼根腐れ防止にミリオンAも大活躍

植物の準備

植物に付いている土を取り除きます。水栽培にするので土は綺麗に洗い落としましょう。

植物に付いている土を取り除きます。水栽培にするので土は綺麗に洗い落としましょう。

ミリオンバンブーは丈夫で根がすぐ伸びてくるので切ってしまって大丈夫です。

ミリオンバンブーは丈夫で根がすぐ伸びてくるので切ってしまって大丈夫です。

ガラスに植物をセットしバランスをみながら配置を決めます。

ガラスに植物をセットしバランスをみながら配置を決めます。

配置が決まったら石を入れていけば完成です。

配置が決まったら石を入れていけば完成です。

終了です。

終了です。

水やりのコツ

今回は普通の天然石を使用したので水栽培になります。下の写真は水やり前。

今回は普通の天然石を使用したので水栽培になります。下の写真は水やり前。

容器の1/3~半分くらいの水の量を入れましょう。

容器の1/3~半分くらいの水の量を入れましょう。

石は植物を固定する役目だけで、ハイドロボールと違って通気性、保水性などはない状態です。なのでお水はいつも清潔な状態を保ち、もし汚れてきたら一度取り出して石やガラスも洗いましょう。

水苔への植え替え方

ミリオンバンブーはハイドロカルチャーを使った水耕栽培や、水挿しでも育てられますが、今回は水苔を使って植え替えをします。水苔は普通の土やハイドロカルチャーと違って鉢を倒したときに土や水がこぼれる心配がないのでおすすめです。

水苔は100均で購入することができるので、是非ミリオンバンブーと一緒に買うことができます。

では、まず始めに植え込む鉢を用意します。

水苔は保水力が高いので、素焼き鉢がおすすめです。プラスチックの鉢はなかなか水苔が乾燥せず、水苔が傷んでしまうことがあります。

00均で買ってきたミリオンバンブーは根詰まり(鉢いっぱいに根が張っていること)を起こしていたり、逆に根が全く生えてなかったりするので、様子をみるためにも植え替えをするのがおすすめです。  ミリオンバンブーはハイドロカルチャーを使った水穀栽培や、水挿しでも育てられますが、今回はミズゴケを使って植え替えをします。  ミズゴケは普通の土やハイドロカルチャーと違って倒したときに土や水がこぼれる心配がないのでおすすめです。  100均で購入することができるので、是非ミリオンバンブーと一緒に買ってみて下さい!  では、まず始めに植え込む鉢を用意します。  ミズゴケは保水力が高いので、素焼き鉢がおすすめです。プラスチックの鉢だと中々ミズゴケが乾燥せず、ミズゴケが傷んでしまうことがあります。  鉢穴に鉢底ネットを被せます。鉢底石が流出するのを防いだり、虫が中に入り込むのを防ぐ役割があります。

鉢穴に鉢底ネットを被せます。鉢底石が流出するのを防いだり、虫が中に入り込むのを防ぐ役割があります。

鉢底ネットを被せたら鉢底石を入れます。  鉢底石は通気性と排水性を高める役割があるので、必ず入れてください。

鉢底ネットを被せたら鉢底石を入れます。鉢底石は通気性と排水性を高める役割があるので、入れることをおすすめします。

鉢が準備できたらミリオンバンブーを土から抜き出します。

鉢が準備できたらミリオンバンブーを土から抜き出します。

水でふやかしたミズゴケをミリオンバンブーの根元に巻き付けます。

水でふやかした水苔をミリオンバンブーの根元に巻き付けます。

 ミリオンバンブーをバランスよく配置して周りに軽く水を絞ったミズゴケを詰めていきます。

ミリオンバンブーをバランスよく配置して周りに軽く水を絞った水苔を詰めていきます。

上から指でミズゴケを押します!  とにかく思いっきり押して余分な水を絞り出してください!

上から指で水苔を押します。とにかく思いっきり押して余分な水を絞り出してください。

これで完成です。  ミズゴケで植え込んだので鉢が倒れても何もこぼれません。これなら安心してパソコンやテレビの近くに置けそうですね!

これで完成です。水苔で植え込んだので鉢が倒れても何もこぼれません。パソコンやテレビの近くに置くことも出来ます。

ミリオンバンブーは白い花を咲かせます。

夏越し

ミリオンバンブーは暑さに強いため葉焼けをしないように注意し、風通しの良い場所で育てるようにしましょう。

冬越し

ミリオンバンブーは寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長が止まったら1週間に1~2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ミリオンバンブーの茎を適当な長さに切って土や水に挿しておくと簡単に発根します。切り戻した枝を挿し穂にすると良いでしょう。葉は3枚程度であれば付いたままで構いません。適期は5月~6月ですが9月頃もよいでしょう。

発根したら鉢に植え替えてやると大きく育ちます。ただし水ざしで発根したものは乾燥に弱いので、鉢上げした後も土が乾きすぎないようにこまめに水をやることが大切です。また、葉水などをしながら徐々に水から土へと根を慣らしてやりましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング