ヤーコンの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
ヤーコン
学名

Smallanthus sonchifolius

英名
Yacón
和名
ヤーコン
別名・流通名
アンデスポテト
科名
キク科
属名
スマランサス属
原産地
南米アンデス山脈

ヤーコンの特徴

ヤーコンはサツマイモに似た、キク科の多年草の植物で、塊根(かいこん)が食用部分となります。

※塊根(かいこん)とは、根の部分で澱粉(でんぷん)などの養分を蓄えています。塊根の代表として有名なのはサツマイモです。

草丈は大きくなると、2mほどになるものもあります。地上部が大きくなると、地下の塊根(かいこん)部分もよく育ち、収穫にもつながります。収穫時に塊茎(かいけい)を採取し、苗として利用することができます。

※塊茎(かいけい)とは、地下茎の一部が澱粉(でんぷん)などを貯蔵している部分。塊茎の代表として有名なのはジャガイモです。

主な産地は北海道や香川県で、比較的夏の涼しい中山間部が適しているようです。ヤーコンは、高温時期に生育が停滞するため、その時期の病害虫の発生には注意が必要です。

 

ヤーコンの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 2m
耐寒性 やや強い
耐暑性 弱い
耐陰性 やや弱い
花色 黄色
開花時期 10月

一見するとサツマイモのような形をしているヤーコンですが、サツマイモのねっとりとした食感ではなく、ほんのり甘いシャキシャキとした食感の野菜です。このヤーコンの起源は古く2000年前位から存在していたといわれる歴史のある野菜ですが、原産地は遠く離れた南米大陸のアンデスということもあり、日本ではまだあまりなじみのない野菜かもしれません。

最近では、栄養価の研究も進められダイエット食や健康食として注目を浴びています。

ヤーコンは、サラダや酢の物などの生で食べることもでき、天ぷらやきんぴらなどの火を通して料理することもできます。お菓子の食材としても利用できるため、見た目からは想像しづらいですがジュースやゼリーなどの加工品も販売されているようです。

ヤーコンの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
収穫

ヤーコンの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

生育適温は15~20℃ほどです。夏の気温が比較的低い環境の方が育ちやすいようです。25℃を超えると、生育が落ちます。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませ、石などをきれいに取り除いておきましょう。

ヤーコンの育て方のポイント

水やり

涼しい環境の中地植えで育てている場合は、水やりは天候に任せていても問題ありませんが、夏場乾燥する環境ですと生育が悪くなってしまします。しっかり水を与えましょう。

肥料

元肥は施しますが、追肥はしなくても育ちます。

病害虫

夏が涼しい地方では、あまり病害虫の心配は要りません。

ヤーコンの詳しい育て方

選び方

芽が十分に発達した大きめの塊茎を選ぶといいでしょう。塊茎が大きいほど生育は良くなります。

種まき

種まきではなく、主に塊茎を植え付けて育てます。

植え付け

霜に当たらないように注意しつつ、出来るだけ早めに植え付けます。温暖地では3月上旬から中旬に、寒冷地では4月上旬に植え付けましょう。
ヤーコンは生長すると2mほどの草丈になるため、株間は50cm程、畝幅は1m程とりましょう。

向日葵のような形の黄色い小さな花が咲きます。

収穫

試し堀をしつつ、天候を見ながら収穫時期を判断します。
地上部が枯れるまでヤーコンの塊根は肥大しますが、収穫が遅れると塊根が裂けてしまいますので注意しましょう。
ヤーコンは、地温が0℃近くなると腐りやすいため、霜が降りる前には収穫を終わらせましょう。

夏越し

夏の高温期は生育が停滞しがちです。比較的涼しい環境で育てることが大切です。

冬越し

種イモの冬越し
種イモとなるヤーコンの塊茎を新聞紙などに包み、発泡スチロールの箱やもみ殻が入った箱などに入れ、温度を5~10℃程に保つと、春にタネイモとして利用できます。
ヤーコンの苗の冬越し
雪が降らない温暖地では、地上部を刈り取った苗の上に、土寄せやビニールシートをすることで、冬越しすることができます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

塊茎で増やします。

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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