レースラベンダーの育て方|植物図鑑

植物名
レースラベンダー
学名

Lavandula pinnata

英名
Fern lavender
科名
シソ科
属名
ラヴァンデュラ属
原産地
地中海沿岸

レースラベンダーの特徴

レースラベンダーは、葉に入った細かい切れ込みがレースのように見えることから名づけられました。レースラベンダーは、いわゆるラベンダーの香りはしません。観賞用に作られた園芸種なので、ハーブとして利用するには不向きな品種です。花とレースのような葉が美しく、花姿そのものを楽しむ方が多いようです。 四季咲きなので条件があれば冬でも咲いてくれるのがうれしいところ。葉に細い銀色の柔毛が密生しているのが特徴的で、他のラベンダーとすぐに見分けがつきます。花だけでなく、葉を観賞できるのもレースラベンダーの魅力です。 高温多湿に弱いというラベンダーの仲間の特徴を備えつつ、寒さも苦手という少しデリケートな品種ですが、ポイントをおさえて上手に育てると一年を通じて長い期間花が楽しめ、毎年咲かせることができるラベンダーです。

レースラベンダーの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~50cm程度
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
花色
開花時期 4月~7月、9月~10月頃

レースラベンダーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
開花

レースラベンダーの栽培環境

日当たり・置き場所

レースラベンダーは風通しの良い屋外の日当たりを好みますが、長雨にあたると花も株も傷んでしまいます。梅雨時は雨の当たらない軒下に置きましょう。また、夏はカンカン照りになる場所は避け、高温にならない明るい半日陰に置きます。さらに、真冬は軒下などに置いて霜にあたらないように気を付けると春にまた元気に芽吹きます。

用土

レースラベンダーは「花用の培養土」「ラベンダーの土」で問題なく育ちます。蒸れや過湿に弱いので、水はけのよい土を使用しましょう。

レースラベンダーの育て方のポイント

日常の管理

終わった花がらはまめに剪定しつつ、蒸れに弱いので、株元がスッキリと風通しのよい状態になるよう管理します。乾燥気味が好きなので、水をあげすぎないようにしましょう。

水やり

ラベンダーの仲間に共通することですが、乾燥気味に管理します。土の表面が乾いたら根元からたっぷり水をあげましょう。

肥料

レースラベンダーは園芸種としてつくられたラベンダーのため、一般的なラベンダーより花期が長いのが特徴です。真夏を除く開花期間中は、定期的に追肥しましょう。

病害虫

枯れた葉は病害虫の原因となるので、こまめに取り除きます。春にアブラムシが発生することがあります。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第、駆除しましょう。

レースラベンダーの詳しい育て方

選び方

できるだけ株がしっかりしていて、ぐらついていないもの。葉がふんわりと元気で蕾がたくさん付いているものを選びます。

種まき

レースラベンダーは3~4月に種をまきます。育苗ボックスなどに蒔いてから発芽後ポット苗に移植するのが一般的です。種は種まき後、10日前後で発芽します。

植え付け

蒸れない素焼きの鉢が管理しやすいでしょう。水はけがポイントなので鉢底石を必ず入れます。花が咲いている時期は、あまり根をくずさずに植え付けるとよいです。

仕立て方

レースラベンダーは年間を通してこまめに摘心、剪定をしていくとたくさんの花を楽しむことができます。

剪定・切り戻し

春から秋までこまめに手を入れます。梅雨時期や真夏に葉が込み合って蒸れやすい場合は、少し枝をすいたり、剪定して風通しよくするとよいです。レースラベンダーは、蒸れに弱いので枝をすいたり剪定をすることは株にとっての大切な作業です。

1~2月頃に葉が黄色くなって少し元気がなくなってきたら、剪定して低めの状態にして冬を越すと、春に元気に芽吹きます。

植え替え・鉢替え

鉢植えのレースラベンダーは、根が回ったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えをするのは3~5月頃が適期です。

レースラベンダーは四季咲き性があるので、終わった花を摘んで剪定しておくと、繰り返し咲きます。花穂の部分が美しくなくなったら、花穂の茎を下にたどり、脇芽の少し上の所でカットします。

夏越し

レースラベンダーは暑さと蒸れに弱いので、必ず切り戻しをして、夏場は低めですっきりとした株姿にして管理するようにします。

真夏は明るい半日陰で育てると美しく育ちます。

冬越し

レースラベンダーは他のラベンダーより寒さに弱いので注意しましょう。関東以西では、霜にあたらず凍らなければ軒下やベランダで冬越しできることが多いです。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

レースラベンダーは、株分けで増やせます。株分けの適期は3~5月頃です。

レースラベンダーは、挿し木で増やすこともできます。適期は3月下旬~5月上旬です。

まず、木質化したしっかりした枝を選び、7~8㎝の長さに切りそろえます。長い葉は半分に切り、枝の下は斜めに切ります。その枝を30分以上水に浸けます。あらかじめ水をかけて湿らせておいた挿し木用の土に、枝を挿します。その後は半日陰で乾燥させないように毎日みずやりをして管理し、発根するのを待ちましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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