カラーリーフ50選|寄せ植えや花壇におすすめのカラーリーフを色別にご紹介!
戸松敦子
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カラーリーフ50種類を色別に写真を添えて詳しくご紹介します。カラーリーフは美しい葉を楽しむ植物。赤、紫、銅葉、黄色、ライム、シルバー、白、斑入りなどの様々な葉色と形があり、花壇や寄せ植えのアクセント、グランドカバーとして活躍しています。カラーリーフは丈夫で育てやすいものが多いので、ガーデニング初心者にも安心です。お気に入りのカラーリーフを見つけて庭や花壇を美しく彩るガーデニングを楽しみましょう!
目次
- カラーリーフって何?
- 赤・紫・銅葉(ブロンズ)のカラーリーフ
- 黄色(ライム)のカラーリーフ
- 銀色(シルバー・白)のカラーリーフ
- 斑入りのカラーリーフ
- カラーリーフを上手に使ってガーデニングを楽しもう!
カラーリーフって何?
カラーリーフとは、カラーリーフプランツを省略した言葉(和製英語)です。
植物の葉っぱの色と言えばまず緑色をイメージしますが、カラーリーフプランツは、緑色以外の葉色をした植物の総称のことを言います。カラーリーフプランツには、赤・紫・銅葉(ブロンズ)、黄色(ライム)、銀色(シルバー・白)、斑入りの葉など様々な美しい色の葉があります。花が咲くカラーリーフプランツもありますが、花よりも葉色を楽しむために使われているものが多いです。
カラーリーフは、品種も豊富で葉色も多彩。花壇や寄せ植えが単調な雰囲気になってしまう時、カラーリーフを上手に組み合わせるとアクセントになり動きや変化が出せます。カラーリーフは一緒に植える花を引き立たせ、より美しく見せます。同じ花でも合わせるカラーリーフによって印象ががらっと変わります。例えば、黄色のカラーリーフは明るい元気なイメージ、シルバーや白のカラーリーフは清楚なイメージ、銅色のカラーリーフは大人っぽい落ち着いた雰囲気を出すことができます。
カラーリーフを多く取り入れて植栽づくりをすると、花が少ない季節にも華やかな風景を保つことができます。カラーリーフだけでも彩り豊かな花壇や寄せ植えがつくれるほど魅力的な葉色のものがたくさんあります。日陰の暗い場所には、シルバーや黄色、斑入りのカラーリーフを植えると明るい爽やかな雰囲気になります。
カラーリーフは育ち方も好みの環境も様々。上に伸びるタイプ、こんもり茂るタイプ、下に垂れるタイプ、耐陰性、耐暑性、耐寒性、落葉性、常緑性などそれぞれが持つ特徴を知っておくと上手に育てることができます。
それではカラーリーフ50種類を紹介していきます!
赤・紫・銅葉(ブロンズ)のカラーリーフ
1.アジュガ
シソ科 耐寒性多年草
草丈:5~20㎝
アジュガは半日陰を好み、地面を這うように横に広がって育つカラーリーフ。春にブルーの花を咲かせ、初夏に多数のランナーをつけて子株をつけます。株分けで簡単に増やすこともできます。寒さに強く常緑で冬越ししている姿をよく見ます。
アジュガは黒っぽいチョコレート色や、紫がかった色、明るいグリーンとの複色など様々な色があります。
アジュガ
- アジュガはシソ科の植物で、寒さに強く、子株のついたランナーを旺盛に伸ばし、日当たりのよくない場所でもよく増えます。アジュガは地面を覆うように生長する「匍匐(ほふく)性」なのでグランドカバーにうってつけです。春になると低く茂った葉の間から花茎を直立させ、紫やピンクの小花をいっせいに咲かせます。日本では「ジュウニヒトエ(十二単)」が自生しています。丈夫な反面、意図しないところまでアジュガで覆われてしまった…ということも。庭植えの場合、どこまでアジュガを使うのかイメージし、伸びてくるランナーを適宜誘導しながら調整していくと美しく仕上がります。 アジュガは耐陰性のある常緑多年草なので、シェードガーデン(日陰の庭)のグランドカバーに利用できます。花の色、葉の色など多品種があるので、花の咲く時期と花がない葉っぱのみの時期の色を考えた場所に植え付けると、見栄えのする植栽となります。
2.アルテルナンテラ(アカバセンニチコウ)
ヒユ科 非耐寒性多年草
草丈:30~50㎝
アルテルナンテラは葉色がカラフルで美しく、秋が深まるにつれ鮮明な赤色に発色します。秋に白い球状の花を咲かせます。高温強光に強いので夏から秋の花壇におすすめです。寒さには弱いので戸外では一年草扱いとされています。
アルテルナンテラには、ピンクや銅葉色があり、背が高くなるタイプや横に広がるタイプなど様々な品種があります。
アルテルナンテラ
- アルテルナンテラは200種ほどが世界各地に分布するヒユ科の植物で、そのほとんどは亜熱帯~熱帯アメリカに集中しています。 かつて「アキランサス」と呼ばれていた植物たちも、現在は統合されアルテルナンテラ属の一員です。 園芸品種も数多く作出されており、赤や黄色など鮮やかな葉をつけるため庭に植えるカラーリーフプランツとして人気で、代表的な園芸品種としてはアルテルナンテラ・レッドフラッシュなどがあります。 本来は多年草ですが、熱帯地方に分布するため冬を越せないものが多く、基本的には一年草として扱われていることがほとんどです。 しかし中にはツルノゲイトウ(A. sessilis)などのように、帰化植物として日本に定着した種類もあります。
3.カレックス
カヤツリグサ科 耐寒性多年草
草丈:20~60㎝
カレックスは細く長い葉が印象的なグラス類。ブロンズカラーのカレックスは他の草花との相性が良く、シックで落ち着いた雰囲気を演出できます。ブロンズ色の他に、深く濃い緑から明るいグリーン、斑入りまで様々な色があります。
4.キンギョソウ
オオバコ科 耐寒性多年草
草丈:20~60㎝
パープルやブロンズ色の葉をしたキンギョソウは、寒さが増すほどに綺麗な発色をしていきます。寒さに強く常緑で冬を越すことができます。
ダークカラーの葉のキンギョソウは、秋冬は葉を楽しみ、初夏には赤やピンクの花も楽しめます。日なたを好む植物です。
キンギョソウ(金魚草)
- キンギョソウ(金魚草)は旧分類ではゴマノハグサ科でしたが、オオバコ科に分類されるようになりました。キンギョソウ(金魚草)は地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。草丈は20cm~1m程まで品種によって異なり、花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。 キンギョソウ(金魚草)は古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。キンギョソウ(金魚草)の花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。キンギョソウ(金魚草)は花丈のバリエーションも豊富です。また、花の色だけでなく、最近ではダークカラーの葉のキンギョソウ(金魚草)もできて、カラーリーフとして楽しめるキンギョソウ(金魚草)も登場しています。 切り花用の高性種や、後方に配置すれば奥行き感のある花壇を演出できる中高性種、草丈20cmほどで寄せ植えや花壇の手前に向く矮性種(わいせいしゅ)など用途に応じて使い分けます。
5.クローバー
マメ科 耐寒性多年草
草丈:10~20㎝
クローバーは日なたと水はけの良い用土を好みます。丈夫で寒さにも強く、特に肥料も必用ありません。春に白くて丸い花を咲かせます。
クローバーは赤葉や黒葉、白っぽいグリーンなど様々あり、四つ葉もあります。色違いの株を数種類合わせて植えてもとても美しい植栽になります。
クローバー(シロツメクサ・白詰草)
- クローバー(シロツメクサ・白詰草)はマメ科の常緑多年草です。日本で最もよく目にするクローバー(シロツメクサ・白詰草)は、3枚の小葉からなる濃い緑色の葉の間からボール状の白色の花を咲かせます。牧草のほか公園や河川敷きなどで芝生の代わりに使われることもあります。丈夫でよく育ちますが暑さには弱い傾向があります。 トリフォリウム属は北半球の温帯にかけて230種ある一年草または多年草で、葉は3、5、7の小葉からなります。花色もさまざまで紫、淡紅、白、黄などです。最近は葉色が鮮やかなものや葉に模様が入ったもの、全てが四つ葉のものなど園芸品種も多く作られ観賞用として栽培されるほか、原種は牧草や蜜源植物としても栽培されています。
6.コキア(ホウキギ)
アカザ科 非耐寒性一年草
草丈:30~100㎝
コキア(ホウキギ)はふんわりと丸い草姿が可愛らしく、秋になると赤く紅葉する姿は見ごたえがあります。寒さに弱いので冬に枯れてしまいますが、こぼれ種でも繁殖する丈夫な植物でもあります。
コキア(ホウキギ)は春から夏、このような明るい緑色の草姿をしています。日当たりと風通しの良い場所を好みます。
コキア
- コキアは別名ホウキギ・ホウキソウ・箒草・箒木などと呼ばれる雌雄同株の一年草で、ふんわりとした草姿がユニークでかわいらしい非常によく増える植物です。コキアの花は8月頃に小さな花が咲きますが目立ちません。花びらはなく雄蕊5本めしべ1本があり、めしべの中に種ができます。 コキアは最初は緑色の樹形ですが、秋になると紅葉しとても鮮やかで美しい赤に変化します。茨城県の国営ひたち海浜公園では、広大な敷地にコキアを植え付け、夏から秋の観光名所となっています。1株でもかわいらしく、美しいコキアですが、広い敷地に群生させたコキアは圧巻の光景です。 コキアの種は山のキャビアと呼ばれる「とんぶり」で、茹でて食べることができます。コキアの枯れた枝を箒の材料に使うこともできます。コキアは猛暑にも耐えるので、花が少ない時期に重宝されます。
7.コクリュウ(オオバジャノヒゲ)
キジカクシ科 耐寒性多年草
草丈:10~20㎝
コクリュウ(オオバジャノヒゲ)は、光沢のある黒葉をしています。カラーリーフの中でも最も黒い葉色と言えます。暑さ寒さに強くとても丈夫です。初夏に薄紫色の花を咲かせ、黒緑色の丸い実を付けます。地下茎を伸ばして増えます。
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)
- リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)日本や東南アジア、フィリピンなどの森林地帯に自生するキジカクシ科の常緑多年草で、日本庭園だけでなく洋風のお庭にもワンポイントとして使われる品種です。 暑さ寒さにも強く、日陰にも強いのでグランドカバーとしても利用されます。花や実を楽しみたい場合はある程度の日照が必要なので、管理場所には注意しましょう。 リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の根は生薬の麦門冬となり、漢方薬で咳止めなどに効果のある麦門冬湯などに使われます。 リュウノヒゲはジャノヒゲとも呼ばれ、蛇の髭と表記することもありますが、蛇には髭はありませんよね。これは、もともとは「ジョウノヒゲ」と呼ばれていたものが「ジャノヒゲ」になったんだとか。ジョウノヒゲは「尉の髭」と書きます。能面の中に老人を表す「尉(じょう)」というお面の種類があります。尉の髭とは老人の髭のことです。
8.コプロスマ
アカネ科 半耐寒性常緑低木
樹高:20~80㎝
コプロスマは光沢のある葉が特徴のカラーリーフ。冬に紅葉して美しくなるタイプや、明るい茶色の小葉が密集するタイプなどがあります。丈夫で育てやすいのですが、寒さにはあまり強くないので軒下などで上手に冬越しできると周年楽しめます。
9.コリウス
シソ科 非耐寒性多年草
草丈:20~70㎝
コリウスは、初夏から秋に大活躍するカラーリーフ。日なた~半日陰を好みます。本来は多年草ですが、寒さに弱いので日本では一年草として扱われています。コリウスの葉色はとても鮮やかで花に負けない華やかさがあります。
コリウスは品種が豊富でダークな赤色からライム色まで様々な色合いがあります。花を咲かせると葉色が悪くなってしまうので、美しい葉色を楽しむ場合は蕾をカットして葉だけの状態で育てましょう。
コリウス
- 初夏から秋のカラーリーフプランツの代表と言えば、コリウス。品種が豊富で様々な色合いがあります。本来は多年草ですが、寒さには弱いので日本では一年草として扱われています。 コリウスの生長期は、4月~6月と9月~10月。鮮やかな色彩の葉を楽しむコリウスは、花に負けない華やかな株姿で初夏から秋にかけて花壇に欠かせない存在です。 栄養系コリウス コリウスは、葉形や葉色、葉の大きさ、色合いなど様々な品種があり、園芸品種は100を超えています。一般にはコリウス・ブルメイを中心に作出された園芸品種で種子繁殖の実生系が多いですが、栄養繁殖系も近年流通しています。栄養繁殖系の方が花が咲きにくい性質があるので株が大きくなりやすいのが特徴です。 コリウスは、暑さに強く観賞期間が長いこと、群植すると特に見栄えがするので公共花壇などによく利用されます。
10.スモークツリー
ウルシ科 耐寒性落葉高木
樹高:1~3m
スモークツリーは、ふわふわした穂が印象的な樹木。日なたと水はけの良い用土を好みます。銅葉色やワインレッドの葉色がとても美しく人気です。花後に剪定して樹形を整えます。冬は葉を落としますが、春に再び芽吹きます。
- スモークツリーは、初夏になると穂状の花序に小さな黄色の花が無数に開花します。雌雄異株で、タネを結ばない不稔花である雌木の軸の部分(花柄)が長く伸びて、羽毛のようなふわふわとした触感と見た目になります。雄木の花柄は雌木に比べて小さいので、煙がくすぶっているようには見えません。切り花や庭木として植栽されているのは雌木です。花柄は長いもので20cm以上にもなります。開花後のスモークツリーの花柄が、煙がたっているかのように見えることが名前の由来です。庭木の他、花柄が付いた枝ものとして初夏に多数流通しています。 スモークツリーは花柄だけでなく、葉も魅力的で、紅葉も美しい樹木。暑さ寒さにも強く、手入れが簡単なこともあり、おしゃれな庭木として人気です。ウルシ科のため、剪定した際の切り口に素手で触れるとかぶれることがあります。ヤニもあるので、作業で触る際には手袋をするようにしましょう。
11.ニューサイラン
キジカクシ科 耐寒性多年草
草丈:60~300㎝
ニューサイランは、ニュージーランド原産で黒に近い銅葉からオレンジ、ピンク、イエローの斑入りなどの園芸品種が多数あります。暖地では放任でも大株になりますが、梅雨の過湿や冬の寒風が苦手なタイプもあります。
12.ハゲイトウ(葉鶏頭)
ヒユ科 非耐寒性多年草
草丈:1~1.2m
ハゲイトウ(葉鶏頭)は、夏から秋に華やかな葉を楽しむカラーリーフ。秋が深まって気温が下がるとさらに葉が強く色づきます。丈夫で育てやすく、花壇を色鮮やかに演出してくれます。ハゲイトウ(葉鶏頭)は熱帯性の植物なので耐寒性がなく、霜が降りると枯れてしまうため一年草として扱われています。
13.ヒメツルソバ(ポリゴナム)
タデ科 耐寒性多年草
草丈:5~10㎝ つるの長さ:5~50㎝
ヒメツルソバ(ポリゴナム)はヒマラヤからロックガーデン用に日本に導入された多年草です。春から秋にピンク色の丸い金平糖のような花を咲かせます。暑さ寒さに強く、特に手入れしなくても育つのでグランドカバーによく使われます。
14.ヒューケラ(ツボサンゴ)
ユキノシタ科 耐寒性多年草
草丈:20~30㎝
ヒューケラは暑さ寒さに強く、初夏に白やピンクの小花を咲かせ、冬も常緑でこんもりと茂ります。
ヒューケラは色彩が豊富で、紫、赤、茶、カーキ、銀灰色、ライムなどがあります。
ヒューケラは日当たりを好み、日が当たる方がよく育ちますが、真夏は半日陰くらいの場所で管理すると葉色が美しくなります。
ヒューケラ(ツボサンゴ)
- ヒューケラは常緑多年草で、カラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年人気の高い植物です。 草丈20cm~50cm程度で葉が重なるように密に茂り、葉色のバリエーションが幅広いのが人気の理由です。 ヒューケラの葉は直径3~10cmほどで薄く丸みを帯びたアイビーのようなフォルムをしています。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。花は原種のツボサンゴをはじめ園芸品種もすっと立ち上がった花茎から釣鐘型の小花を群れるように咲かせます。ヒューケラは花もちもよく約1カ月近く咲き続けるので切り花としても楽しめます。 ヒューケラは耐陰性も強く、半日陰程度であれば問題なく開花します。カラーリーフだけでも楽しめますので、暗くなりがちなシェードガーデンに彩りと明るさを加えられます。
15.ベニバナトキワマンサク
マンサク科 耐寒性常緑高木
樹高:1~3m
ベニバナトキワマンサクは、葉が銅葉色で花が咲かない時期も葉色を楽しめ、生け垣づくりにとても人気があります。卵型の小さな葉と春に咲く細いリボンのような花が特徴です。剪定後の芽吹きも良いので安心して刈り込めます。
- トキワマンサクはマンサク科の常緑樹で、生長すると樹高は5m近くにまでなる中高木です。花は枝先にいっせいに咲くので、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほどです。洋風・和風どちらの雰囲気にも合い、病害虫に強く丈夫なトキワマンサクは生け垣としてもとても人気があります。 トキワマンサクの花びらは葉よりも細く、ひょろりと長い変わった形をしています。花びらの先はくるりと丸まり反り返り、その集合体が花となっている一風変わった形をしています。 濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、トキワマンサクの変種で、葉も赤紫色になる種類があり観賞用として流通しています。 病害虫の害が少ない強い樹木のため、街路樹やマンションなどのエントランスの庭木としてもよく利用されます。
16.リシマキア
サクラソウ科 耐寒性多年草
草丈:5~15㎝ つるの長さ:5~100㎝
リシマキアは葉が這うように広がり、暗褐色のタイプは春に濃い黄色い花を咲かせます。日なた~半日陰、水はけの良い用土を好みます。夏の高温多湿の蒸れに弱いです。冬の寒さで一時的に葉に元気がなくなることがありますが、春になるとまた美しい葉が広がります。
リシマキアはライム色のタイプもグランドカバーやハンギングバスケットに人気があります。
黄色(ライム)のカラーリーフ
17.イポメア
ヒルガオ科 非耐寒性多年草
草丈:15~20㎝ つるの長さ:15~100㎝
イポメアは野菜として栽培されるサツマイモの観賞用品種。葉色はライムの他、赤茶、黒褐色、ピンクを帯びた白斑などがあり、葉の形も豊富でハート形や紅葉のように深く切れ込んだタイプもあります。暑さに強く広い面積を覆うことができるので、夏の花壇や寄せ植えに重宝されます。寒さに弱いため日本では一年草扱いされていますが、挿し芽で小さな苗をつくっておき室内で越冬させ、翌春に植え付けることもできます。
18.テイカカズラ
キョウチクトウ科 耐寒性つる性低木
樹高:15~500㎝
テイカカズラはとても強健で日なたから日陰までどこでも育ちます。寒さに強く常緑のまま冬越しできるので、周年その葉色を楽しめます。洋風の雰囲気にも合いますが、ハボタンなどと合わせて和風の寄せ植えを作ったり、苔玉を作っても美しいです。
- テイカカズラは、日本原産のつる性常緑低木です。テイカカズラの名前は、能楽「定家」が由来とされています。式子内親王と藤原定家の悲恋の物語です。式子内親王へ恋焦がれた藤原定家は彼女の死後、テイカカズラとなってその墓にまとわりつき墓石を覆ってしまったと言われています。 テイカカズラは初夏、5~6月頃、直径2cm程度の芳香のある花をたわわに咲かせます。全体がクリーム色で中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。 葉は光沢のある明るいグリーンで、茎の途中からも気根を出して塀や他の樹木に張り付くように伸びていきます。仲間にハツユキカズラという、葉を観賞する目的で作られた園芸種もあります。 キョウチクトウ科は有毒物質を含むと言われていますので、口に入れることの無いように注意してください。また樹液で肌がかぶれることもあるので、触れるときは気を付けるようにしましょう。
19.セダム
ベンケイソウ科 多年草
草丈:10~20㎝
セダムは日本の南方には温暖地系品種が、日本の北方には寒冷地系品種が生育しています。種類によって寒さに若干弱いタイプと、寒さに強いタイプがあります。切った茎を土にまいておけば根づいてどんどん増えます。セダムの多くは初夏に黄色の花を咲かせます。乾燥に強く、過湿による蒸れに弱い植物です。
20.デュランタ・ライム
クマツヅラ科 非耐寒性常緑低木
樹高:15~150㎝
黄金葉のデュランタは、花が咲かない時期もその美しい葉色を楽しめます。暑さや乾燥に強く生育旺盛ですが、寒さにあまり強くありません。霜に当たらないように冬越し対策をすれば外で越冬できるので、暖地では庭木によく使われます。
21.ベビーティアーズ(ソレイロリア)
イラクサ科 耐寒性多年草
草丈:10~20㎝
ベビーティアーズ(ソレイロリア)は、赤ちゃんの涙、天使の涙とも呼ばれる可愛い植物。直射日光よりも半日陰の優しい光を好みます。生長が早く環境が合うとよく育ちますが、過湿や水切れに弱いデリケートなところがあるので、日当たりと風通し、水やりのタイミングが大切です。観葉植物として室内の窓辺でも育てられます。
22.ロータス・ブリムストーン
マメ科 耐寒性多年草
樹高:30~60㎝
ロータス・ブリムストーンは、クリームイエローの新葉が美しいカラーリーフ。葉がやわらかくふわふわとしている質感で、枝先からの葉色のグラデーションがとてもきれいです。初夏にピンク味を帯びた白色の小花が咲きます。湿気を嫌うので、土の表面が乾いてから根元に水をあげましょう。
23.ロニセラ
スイカズラ科 耐寒性常緑低木
樹高:20~60㎝
明るく輝く黄金葉のロニセラは、美しい葉色が庭や寄せ植えのアクセントになります。性質も丈夫でいつ剪定してもよく育ちます。這うようにふんわりと枝を伸ばすのでグランドカバーにもおすすめです。
銀色(シルバー・白)のカラーリーフ
24.アイビー(ヘデラ)白雪姫
ウコギ科 耐寒性常緑木本
草丈:15~200㎝
アイビー(ヘデラ)白雪姫は寒い時期に新しい葉が白くなり、雪が積もったように見えます。グリーンと白の葉のグラデーションが上品で美しく、株分けして寄せ植えのアクセントに使うこともできます。一般的なアイビー(ヘデラ)より少しデリケートですが、強い霜が当たらなければ屋外で越冬できます。真夏の直射日光で葉焼けをおこすことがあるので、真夏は半日陰か室内の明るい場所に移動させてあげると葉が美しく育てられます。
アイビー
- アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。 また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。
25.アサギリソウ
キク科 耐寒性多年草
草丈:10~20㎝
アサギリソウはヨモギの仲間で、銀白色の繊細に切れ込んだ葉をこんもりと茂らせます。株がある程度育つと、ヨモギの花に似た形の黄緑色の花を咲かせます。暑さと蒸れに弱いので刈り込んで風通しを良くしましょう。冬は地上部が枯れますが、春に再び芽吹きます。
26.ウエストリンギア(オーストラリアンローズマリー)
シソ科 半耐寒性常緑低木
樹高:15~60㎝
ウエストリンギア(オーストラリアンローズマリー)は、細長い葉や花の形が同じシソ科のローズマリーに似ていますが、香りはありません。環境が合うと真夏と真冬以外は淡い紫色の小花を咲かせます。どちらかというと乾燥を好みます。耐寒性がやや弱く、冬は軒下で霜に当てないようにすると越冬できます。
27.エレモフィラ・ニベア
ゴマノハグサ科 半耐寒性常緑低木
樹高:50~200㎝
エレモフィラ・ニベアは、ふわふわとした質感のあるシルバーリーフです。日当たりの良い場所を好みますが、真夏は風通しの良い半日陰をで育てると状態良く育ちます。どちらかというと乾燥に強く過湿に弱い性質です。春から夏に咲く青紫色の花も爽やかで魅力的です。冬は霜に当たらないように注意します。
28.オレアリア
キク科 耐寒性常緑低木
樹高:20~40㎝
オレアリアは白い毛に覆われた細い茎と小さな葉が印象的。日なたを好み、日陰では葉色が悪くなります。寒さには強いのですが、真夏の高温多湿が苦手なので夏越しを上手にできると周年楽しめます。
29.シルバーレース
キク科 耐寒性多年草
草丈:10~30㎝
シルバーレースはレースのような繊細な葉が特徴です。寒さには強いのですが、高温多湿の蒸れに弱いので上手に夏越しできると周年観賞できます。どちらかというと寒冷地向きの植物です。寄せ植えでは株分けして数ヵ所に使うこともできます。
30.シロタエギク(ダスティミラー)
キク科 耐寒性多年草
草丈:20~50㎝
シロタエギク(ダスティミラー)は、ふわふわした感触のシルバーリーフ。蒸れに注意すれば夏越しでき周年楽しめます。古株になると葉色が悪くなるので、切り戻して枝を更新させます。春に黄色い花が咲きますが、どちらかというと花より葉を楽しむことが多く、花を咲かせると株が弱るので蕾ができたらカットして葉だけの状態で育てることがおすすめです。
31.ディコンドラ(ダイコンドラ)
ヒルガオ科 耐寒性多年草
草丈:10~15㎝ つるの長さ:10~100㎝
ディコンドラ(ダイコンドラ)は白い毛で覆われた茎にシルバー色のハート型の小さな葉を密に付け、横に這うように広がっていきます。日なたと乾燥気味の用土を好みます。冬に霜に当たると葉が痛むことがありますが、根が生きていれば春に再び新芽を伸ばします。高温多湿の蒸れに弱いので注意しましょう。グランドカバーとして使う場合は、丈夫であまり手がかからない緑葉のタイプが多く使われています。
ディコンドラ(ダイコンドラ)
- ディコンドラは、小さなハート型の葉が可愛い、横に広がって這うように伸びる多年草。ハンギングバスケットや寄せ植えのアクセント、庭や花壇のグランドカバーとして人気があります。耐寒性がそれほど高くないので、葉をつけたまま冬を越すためには-1℃以上の気温が必要です。冬に-1℃を下回る場合、関東以南の地域であれば一時的に地上部が枯れることがありますが根は生きていて、春には再び芽吹きます。春から初夏に3mm程度の小さな花が咲きますが、気付かれないことも多いかもしれません。 ディコンドラには緑葉のミクランサ種と、銀白葉のアルゲンテア種があり、ミクランサ種は日本にも分布していてアオイゴケの和名があります。緑葉のミクランサ種は湿り気のある土壌を好み耐陰性があります。銀白色のアルゲンテア種は乾燥した日なたの環境を好みます。銀白葉のアルゲンテア種は、葉の表面が細かい毛に覆われて銀白色に輝いてとても美しいのですが、若干蒸れに弱く葉がいたみやすいので乾かし気味に育てるとよいでしょう。 ディコンドラは両種ともタネか苗から育てることができます。緑葉のミクランサ種は造園用に大袋に入った種も販売されており、庭に種をまいてグランドカバーに育てることもできます。また、緑葉のミクランサ種は、銀白葉のアルゲンテア種に比べて生育が早く、季節にもよりますが種をまいて1~2か月後には地面を覆います。芽が出始めると生長はとても速く、生えそろってきたら少々踏みつけても大丈夫です。ディコンドラは踏まれた場所は細かな密の葉が茂り、踏まれない場所は大き目の葉がふんわりと育ちます。繫殖力が強く、環境が合えばどんどん増える育てやすい植物です。
32.ハツユキカズラ(初雪葛)
キョウチクトウ科 耐寒性木本
樹高:15~50㎝
ハツユキカズラ(初雪葛)は新しい葉にピンク色と白の斑が入り、降り始めた雪をイメージさせるカラーリーフ。葉の色は生長する過程で変化し、寒くなってくると紅葉する様子も美しいです。暑さ寒さに強く耐陰性もあり、とても丈夫です。日当たりの良い場所で育てると葉色が美しく育ちます。
ハツユキカズラ(初雪葛)
- 不規則に白く染まる若芽が降り始めた雪のような「ハツユキカズラ(初雪蔓)」。日陰や湿った土壌でも苦にしない、育てやすいグランドカバー向けの植物です。もちろん鉢植えやプランターでも大丈夫です。ハツユキカズラは寄せ植えでも活躍する万能派です。 ハツユキカズラの特長であるピンク色の新芽を楽しむためには、肥料と水を切らさずに成長をうながし続けることがポイントです。 耐陰性ですが日光も大好きです。あまり暗すぎる環境では新芽が発色せず、葉の色が緑一色の株になってしまいます。直射日光が得意でないので、さじ加減は必要ですが基本的には大変丈夫です。 常緑性ですが、寒さにあたって紅葉した姿もまた美しいものです。
33.プラチーナ(クッションブッシュ)
キク科 半耐寒性常緑低木
樹高:10~50㎝
プラチーナ(クッションブッシュ)は銀白色の細いひも状の茎葉を分枝させて育ちます。日なたと水はけの良い用土を好みます。高温多湿を嫌うので風通しを良く管理します。夏に枝葉と同じ銀白色の丸い蕾から球形で黄色の小さな花を咲かせます。
34.ユーカリ・ポポラス
フトモモ科 耐寒性常緑低木
樹高:50~300㎝
ユーカリ・ポポラスは、シルバーの美しい葉色と丸やハート型の葉が可愛い樹木。庭のシンボルツリーをはじめとして、切り花、ドライフラワーなどでも人気があります。日なたなら、乾燥したやせ地でもよく育ちます。
35.ラミウム
シソ科 耐寒性多年草
草丈:15~40㎝
ラミウムは丸みのある三角形の銀灰色の葉が美しいカラーリーフ。半日陰のグランドカバーやコンテナに重宝されます。秋から春にかけては日当たりが良い方が草姿も葉色も美しく育ちます。高温多湿の蒸れに弱いので風通し良く育てましょう。
ラミウムは様々な種類があり、斑入りタイプも斑の広がり方がそれぞれ異なったり、葉がギザギザしているタイプもあります。
36.ラムズイヤー
シソ科 耐寒性多年草
草丈:20~80cm
ラムズイヤーは、子羊の耳のようなふわふわした葉が可愛いシルバーリーフ。日なたと水はけの良い用土を好みます。高温多湿の蒸れを嫌うので、枯葉を取り除いて風通し良く育てます。長めの花茎の先端から付近の節に小さな紫色の花を咲かせます。美しい葉を周年楽しむためには、花後早めに花茎を切ることがおすすめです。
ラムズイヤー
- ラムズイヤーは、トルコからイランににかけて分布する多年草で、近年香りの良いハーブとして人気の植物です。人気の秘密は特徴的な葉。楕円の形は良く見る葉の形ですが、表面はつるつるしておらず、厚みがありふわふわとした柔らかな乳白色の毛で覆われています。この白い毛が羊の毛に似ていることから「ラムズイヤー」の名前がつけられました。鑑賞する場合、葉だけでなく花も見ることが出来ます。葉の中心部から茎が直立に伸び、茎の中心部から先端に掛けて花が付きます。花色は紫、ピンクの淡い色。寒さには強く暑さに弱い傾向にあります。背丈は30cmから1mまで成長します。株で大きくなるので、2~3年に一度株分けが必要です。
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