バーベナの育て方|植物図鑑

植物名
バーベナ
学名

Verbena

英名
Verbena
科名
クマツヅラ科
属名
バーベナ属
原産地
中央アメリカの熱帯~亜熱帯、ヨーロッパ、アジア

バーベナの特徴

バーベナはバーベナ属の園芸品種の総称でビジョザクラ(美女桜)ともいいます。品種によって耐寒性がなく一年草扱いのものと比較的耐寒性があって多年草(宿根草)となる品種があります。どちらも桜形の小花をこんもりとした花を花笠状に咲かせます。最近は宿根系バーベナなどの園芸交配種も作られています。這う性質のバーベナは、グランドカバーとして花壇植えコンテナ、ハンギングなどにも利用できます。ハーブのレモンバーベナは同じクマツヅラ科ですが属が異なる落葉低木で別の植物です。

たくさんの品種があるバーベナは、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは15~20cm、高性のものは1m50cmほどに生長します。購入したバーベナが、どのタイプのものかを調べてから、植栽する位置などを決めることが大切です。

バーベナの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15cm~150cm程度
耐寒性 やや弱い
耐暑性 普通(1年草)強い(宿根草)
花色 白、赤、ピンク、紫、藤、黄、青など
開花時期 4月~11月頃

バーベナの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
開花

バーベナの栽培環境

日当たり・置き場所

バーベナは日当たりと水はけが良い土壌に植え、夏は風通しの良い場所で育てます。

用土

バーベナは特に土質は選びませんが、水はけのよい用土を好みます。鉢でバーベナを栽培する場合は赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを混ぜ元肥をいれておきましょう。

バーベナの育て方のポイント

水やり

鉢植えのバーベナは、土が乾いたらたっぷりと与えます。地植えのバーベナは、根付いてからは水やりの必要はありません。

「乾いたらたっぷりと」って?
乾いたら・・・
最初に植えこんで水やりをした時の土の表面をよく見ておいてください。使う土の種類によりますが、黒だったり、茶色だったりと、ダーク系の色のはずです。それが乾いてくると、元の色より白っぽくなります。この状態が「乾いたら」です。
たっぷりと・・・
株に、と言うよりは、土の表面に優しく何回かに分けて水をあげると、しばらくすると鉢底から水がこぼれてきます。この状態が土に水がたっぷりと浸透したサインです。 暖かくなると毎朝で大丈夫ですが、冬の水やりは特に上記を意識してみてください。土に注目していると、水をあげるタイミングがわかるようになります。

肥料

バーベナは花が咲く期間が長いので肥料切れに注意しましょう。開花中は月に2~3回液肥をやるか、月に1回化成肥料を施しましょう。

病害虫

アブラムシや夏の高温時のハダニに注意し、発見したら早めに対策を行いましょう。病気は梅雨時などにうどんこ病になりやすいので風通し良く栽培しましょう。

バーベナの詳しい育て方

選び方

徒長しておらず節間の間隔が狭いもの、葉色が濃いもの、全体的にがっしりしていて苗全体がぐらついていないものを選びましょう。

種まき

1年草のバーベナは種から育てることができます。種子に発芽抑制物質がついているので一晩水につけて黄色い液を洗い流してから種まきをします。種が小さいのでガーゼなどでくるんでから水につけておくとよいでしょう。またまき土が過湿だと発芽が悪くなります。まき土をあらかじめ湿らせておきタネにゆっくりと吸水させて翌日にたっぷりと水をかけます。新聞紙を発芽するまでかけておくと乾燥防止と保温効果が得られます。

植え付け

バーベナは日当たりと水はけが良い土壌で、夏は風通しの良い場所に植え付けましょう。株間は20センチ~25センチほどあけて、植え付けは霜の心配がなくなってから行いましょう。

仕立て方

たくさんの品種があるバーベナは、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは20cm~、高性のものは1m50cmほどに生長します。購入したバーベナが、どのタイプのものかを調べてから、植栽する位置などを決めることが大切です。

摘芯(摘心)・摘果

匍匐性のバーベナは、植え付けてまもなくした株が若いうちに、摘芯(ピンチ)をして、脇枝を生長させると、ボリュームのある株に仕上がります。

剪定・切り戻し

8月の真夏、暑さで株姿が乱れてきたら、全体の丈から1/2~1/3くらいに切り戻し剪定をします。切り戻し後、しばらくすると、切ったところから分枝して、ボリュームのあるしっかりした草姿になり、秋に再度花がたくさん楽しめます。

植え替え・鉢替え

1年草のバーベナは、植え替えの必要はありません。宿根草のバーベナは、地植えの場合は植え替えの必要はありませんが、鉢植えのバーベナは1年に一度、一回り大きな鉢植えに植え替えます。

バーベナの花は初夏から晩秋まで長く開花します。開花中、花がら摘みをまめにすると、たくさんの花芽がつくので、小まめに花がらを摘み取りましょう。

夏越し

バーベナの花は初夏から晩秋まで長く開花します。長く咲かせるポイントは、終わった花ガラをまめに摘み取ることや真夏に切り戻しをすると、秋にきれいな株で再度返り咲きます。

冬越し

1年草のバーベナは木枯らしが吹くころで寿命となります。宿根草のバーベナは、花がひと通り終わった冬前に、地際で切り詰めておきます。冬の間は、地上部分がなくなりますが、春から初夏に芽吹きます。鉢植えで育てている場合は、冬場も根は生きているので、土の表面を見て、かわいたらあげるようにします。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

宿根草のバーベナは、春と秋に挿し芽で増やすことができます。3節ほどついた茎を吸水させてから、さし木用の土に挿しておくと、数週間で発根します。発根したら、植え替えます。1年草のバーベナは種で増やすことができます。(栄養系のバーベナは挿し芽で増やします)

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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