夏に強い花、ケイトウの育て方や植え替え、花がらの取り方
戸松敦子
このライターの記事一覧
暑い夏にも、かわいい花を育てたいですよね。「夏に強い」「元気に咲く」花を探している方に、ケイトウをご紹介します。ケイトウは猛暑にも強く、咲くと花持ちがとても良いのでお手入れが簡単です。ガーデニング初心者にもおすすめの植物なので、ぜひ上手に育てて寒くなるまでお楽しみください。
目次
ケイトウとは
ケイトウは、ヒユ科の非耐寒性一年草です。7月から10月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまいます。
日なたと水はけの良い用土を好み、真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な植物です。
フワフワ、モコモコとした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。花の形や大きさ、色も多種多様で、茎が長いもの、短いものとあります。
カラフルな小さいケイトウをロウソクのようにたくさん咲かせた「ケーキ型の育てるケイトウ」もプレゼントに人気があります。
最近では切り花としても人気が出て、晩夏から秋のアレンジによく用いられます。ドライフラワー作りにも向いている花です。
ケイトウの育て方
屋外の、日あたりの良い場所で育てます。水は土が乾いたらたっぷりとあげます。真夏の水やりは、朝または夕方以降の涼しい時間帯にたっぷりあげましょう。高温時の水やりは、蒸れの原因になるので避けます。
美しい花色を保つためには、水やりの時に注意が必要です。花に直接水をあてずに株元にたっぷりあげるようにしましょう。
ケイトウの植え替え
ケイトウは根をいじられることが嫌いです。ポット苗から取り出すときは、はなるべく根を傷めないように植えつけましょう。
元肥入りの培養土に植え込んだ場合、その後はそれほど肥料をあげなくても育ちます。窒素成分の多い肥料を多く与えてしまうと、茎が太くなり葉もよく茂る分、花があまり咲かないことがあります。
寄せ植え、ハンギングバスケット、花壇植えなど様々な植え方ができます。隣の株と重なり合ったところが蒸れやすいので、蒸れて腐ってしまったところはカットして新しい芽を伸ばしましょう。
ケイトウの花がらの取り方
花がらを取ると、次々に花を咲かせてくれます。
ケイトウの花はとても長持ちしますが、花色があせて美しくなくなったらカットします。下の脇芽から次の花が出てきていますので、その上でカットして次の花を大きく咲かせましょう。
ケイトウのまとめ
ケイトウを上手に育てるために絶対にはずせないポイントは3つです。この3つのポイントをおさえて、お気に入りのケイトウを育ててみてくださいね。暑さに負けないケイトウを育てて元気をもらいましょう!
1. 日のあたる風通しの良い場所で育てる。
2. 毎日、朝か夕方以降に水やりをする。花には水をかけずに株元にあげる。
3. 植え替えの時に根をあまりいじらない。
▼編集部のおすすめ
ケイトウ(鶏頭)
- ケイトウ(鶏頭)はニワトリのトサカに似た赤い花をつけるところからケイトウ(鶏頭)と呼ばれるようになった一年草です。原産地では多年草ですが、日本の気候では花後に枯れてしまうので一年草として扱います。 クルメゲイトウ(久留米鶏頭)のうねうねとした形状の花はケイトウ(鶏頭)ならではです。本来は一か所しかない花の成長点が帯状にひろがったことで生まれた形です。これは「石化(せっか)」と呼ばれる突然変異になります。ケイトウ(鶏頭)はこの石化が珍重され、遺伝的に固定されるようになりました。現代も石化を強調した品種改良が盛んに行われており、20cm以上にもなる細かいひだの入った大輪のケイトウ(鶏頭)などが生み出されています。 他にも筆を逆さにしたような形状の花穂を持つケイトウ(鶏頭)や、ピンク色の花穂がキャンドルのように咲くノゲイトウ(野鶏頭)などの種類があります。