そら豆(ソラマメ)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
そら豆(ソラマメ)
学名

Vicia faba

英名
broad bean
和名
蚕豆(そらまめ)、天豆(てんまめ)
別名・流通名
野良豆
科名
マメ科
属名
ソラマメ属
原産地
地中海、西南アジア

そら豆(ソラマメ)の特徴

そら豆は豆の莢(さや)が空に向かって伸びることから、そら豆と呼ばれるようになりました。また、蚕を飼う初夏に収穫をむかえるそら豆は、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」とも書かれます。

そら豆の実が充実してくると莢(さや)がふくらみ、重みで下を向きだします。

日本では、主に完熟前の豆を食べます。ビールのお供として人気の野菜です。海外では、完熟したものを乾燥させ、煮豆などに使用します。

特に幼苗期のそら豆は耐寒性に優れているため、10月中旬~下旬にかけて種をまき、冬越しをして、翌年の5~6月に収穫時期を迎えます。

そら豆(ソラマメ)の詳細情報

園芸分類 野菜
耐寒性 やや強い
耐暑性 弱い
耐陰性 弱い
花色 白と紫の複色

そら豆(ソラマメ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

そら豆(ソラマメ)の栽培環境

日当たり・置き場所

そら豆は日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

そら豆の生育適温は15~20℃です。

用土

プランター栽培のそら豆は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のそら豆は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

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そら豆(ソラマメ)の育て方のポイント

水やり

種をまいた時はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てましょう。

畑でそら豆を育てている方は降水による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。

そら豆の開花時期は、水分を多く必要とする時期です。乾燥に気を付け、しっかり水分を与えましょう。

肥料

マメ科の植物は、根粒菌といって根に共生する根粒菌が窒素分を作ります。そのため、追肥等は控えめにします。逆に肥料を与えすぎるとつるボケといって枝葉ばかりが大きくなり、実が付きづらくなりますので注意しましょう。

そら豆は、収穫が始まる前の4月に1度だけ追肥を施しましょう。

病害虫

そら豆はアブラムシの被害に合いやすいです。新芽にびっしりとアブラムシがついてしまいます。他にネキリムシの被害も受けやすいです。

病気は、アブラムシを媒介に感染するモザイク病、日照不足で雨が多いと発生しやすくなる斑点病などがあります。

そら豆(ソラマメ)の詳しい育て方

種まき

そら豆の種のまき方は、2~3粒ずつの点まき、株間を30cmほど空けましょう。しかし、直まきすると腐りやすいようです。

マメ科の種は、植えた後鳥に狙われやすいため、必ず寒冷紗などで種を守るか、育苗ポットで種を発芽させましょう。

種をまくときは、「お歯黒」と呼ばれる黒いへそ部分を下向きにして、たねの頭が見えるくらいに土を被せましょう。だいたい5~7日後には発芽します。

植え付け

育苗した場合は、本葉が2~3枚くらいになったら植え付けましょう。そら豆は冬越しをするので、寒冷紗などで防寒対策をするとよいでしょう。

間引き

そら豆の本葉が出たら1本立ちにしましょう。

摘芯(摘心)・摘果

草丈が30~40cm頃、たくさん出てきた枝から太くて勢いのある枝を6~7本残し、弱い枝は切り取ります。

支柱は、あんどん型にして、周りを囲むよう倒れないようにしてあげましょう。

剪定・切り戻し

春になり、腰高の70cm位になり、莢(さや)が付き始めたころ、枝の先を摘芯して莢(さや)充実させます。

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他のマメ科の藤のような形の花が咲きます。そら豆の花の色は、白地に紫の複色です。そら豆は冬の低温に当たることで、花芽ができるという性質を持っています。

収穫

開花後、35~40日後が収穫適期です。そら豆の莢(さや)は、最初は上を向いていますが、収穫適期になると実が充実した証拠に重みで下を向き、莢(さや)の光沢が出て、背筋が黒くなりだします。ただし、収穫適期を過ぎると味が落ちるので、収穫時期を見極めましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

そら豆は種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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