オカヒジキの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
オカヒジキ
学名

Salsola komarovii Iljin

英名
Salt-wort
別名・流通名
ミルナ(水松菜)
科名
アカザ(ヒユ)科
属名
オカヒジキ属
原産地
日本

オカヒジキの特徴

オカヒジキは、主にユーラシア大陸に分布し、日当たりの良い海岸の砂地や塩生地に自生しています。

日本では東北地方で古くから自生しているオカヒジキを採っていたようです。自生しているオカヒジキは、土壌の塩分を吸収しているため、塩気を感じるようです。

オカヒジキの茎は匍匐(ほふく)しながら生育し、葉は多肉質です。オカヒジキの葉の形が海藻のヒジキに似ていて、陸地で育つことから「おかひじき」と名付けられました。オカヒジキは海のヒジキ同様にミネラルが豊富なので栄養にも優れた野菜です。

オカヒジキの栽培の始まりは、江戸時代初期からです。その時の主な産地が山形県で、オカヒジキ栽培の発祥の地となったと言われています。現在では、山形県に限らず各地で栽培されていますが、海岸の開発により、天然のオカヒジキの数が減り、絶滅が危惧されている地域もあります。

オカヒジキの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 30~50cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色 白またはクリーム色

オカヒジキの保存方法

収穫した後は、オカヒジキの葉が乾燥しないようにラップまたはビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存します。

オカヒジキのレシピ

オカヒジキの生産地では、さっと茹でて辛子醤油や生姜醤油で食べることが多いようですが、その他の調理方法としてサラダや天ぷらでも大変おいしくいただけます。

オカヒジキの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

オカヒジキの栽培環境

日当たり・置き場所

オカヒジキは、日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

オカヒジキの生育適温は20℃前後です。

用土

プランター栽培のオカヒジキは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のオカヒジキは、堆肥や元肥を入れる2週間程前には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

オカヒジキは酸性に弱いため、酸度調整はしっかりと行いましょう。砂地の乾燥した土壌でオカヒジキは自生していますが、いざ栽培となると土壌が乾燥すると、オカヒジキの茎葉が固くなってしまうので、水持ちの良い土壌が適しています。

オカヒジキの育て方のポイント

水やり

水やりは、本葉4枚くらいまでは乾燥気味にしますが、収穫時期に乾燥すると茎葉が固くなりますので、十分水を与えましょう。

肥料

本葉3~4枚の頃から、収穫の度に与えますが、自生しているオカヒジキは、肥料なしでも生育します。肥料の与えすぎには注意しましょう。

病害虫

比較的病害虫には強い野菜ですが、高温多湿の梅雨時期は、立ち枯れ病べと病が発生しやすいので注意しましょう。

害虫はアブラムシに気を付け、早い段階で駆除しましょう。

オカヒジキの詳しい育て方

種まき

発芽適温は20~25℃ですが、オカヒジキの種子は休眠するため、発芽の条件として冬の寒さにあてなければなりません。そのためあらかじめ浸水させた種子を冷蔵庫の低温に数日~10日間ほど当て、低温処理することで発芽しやすくなります。種のまき方は、ばらまきかすじまきにしましょう。

間引き

本葉が出てきたら順次間引いて、株間を空けましょう。最終的に8~10cm位の株間をとります。

摘芯(摘心)・摘果

長く収穫する場合は草丈20cm前後で摘芯し、わき芽の生育を促進します。

夏に小さな白またはクリーム色の花が咲きます。

収穫

草丈10cm前後で丸ごと収穫できます。長く収穫する場合は草丈20cm前後で摘芯し、枝先から10cm程の柔らかい部分を摘みとります。そうすることで、わき芽が次々と出てきます。

除草

オカヒジキは初期生育のスピードが遅く、雑草の勢力に負けてしまうため、丁寧な除草を心がけましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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