ホワイトセージの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
ホワイトセージ
学名

Salvia apiana

英名
White sage、Bee sage
科名
シソ科
属名
サルビア属
原産地
米国南部からメキシコ

ホワイトセージの特徴

ホワイトセージは正式名称がサルビア・アピアナで高さ1.5mほどになる常緑の低木です。アメリカのカリフォルニア州南西部に分布しており、茎や葉など全体が白っぽく見えることからホワイトセージと呼ばれています。葉は長さ15センチほどの楕円形で両面に細かな毛が生えています。葉には油分を含み、こするとセージの香りを一層強くしたような芳香があります。1mほど花茎をのばした先端に春に咲く花は白から淡いラベンダー色になり、ミツバチにとっての蜜源植物でもあります。特にネイティブアメリカンの生活に利用される機会が多く、宗教儀式の香として焚いたり薬草として葉を食べたり煙をかぶったり、また食用にも用いられています。

ホワイトセージの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 ~1m程度
耐寒性 強い
花色 白、紫
開花時期 6月~8月

セージ

  • セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。和名は「ヤクヨウサルビア」と呼ばれてます。セージは「コモンセージ」「ホワイトセージ」、「ゴールデンセージ」、「パープルセージ」、他にも種類が豊富にあるのも人気の理由のひとつ。コモンセージは古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され長寿のハーブの呼び名も。料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに利用されてます。

パープルセージ

  • パープルセージは、コモンセージの園芸種で、葉の色が紫色~シルバーグリーンの色をしています。コモンセージと同じ利用法の他、葉の色がきれいなのでカラーリーフとしてガーデニングの素材にもなります。 パープルセージは紫色の花が夏に開花しますが、環境によっては花が咲かない場合もあります。葉はコモンセージより若干大きめで、パープルの色みは低温に当たると一段ときれいな紫色になります。 コモンセージより若干性質は弱く、生長もゆっくりのハーブです。

チェリーセージ

  • チェリーセージの葉はさくらんぼに似ていて、なんと匂いまでもさくらんぼのような香りがします。背丈は40cm~1.5mくらいまで伸びます。花びらの色が赤、ピンクや白のものや赤と白が混じっている品種もあります。庭に地植えにすると自然に増えて育ち、挿し木で増やすことができます。殺菌作用や解熱の効果があるハーブティーとしても知られており、お菓子のシロップやサラダにも利用されています。花に香りがあるので部屋に切り花として刺したり、押し花アートやドライフラワーなどのインテリアとしても活用することができます。 チェリーセージは、いくつかの品種の総称で、とても長い期間(5月~11月)開花する多年草(宿根草)です。普通のセージは、ブルー・紫系の花が多いですが、チェリーセージの特徴は豊富な花色。毎年新しい色の新品種が創り出されています。

ロシアンセージ

  • ロシアンセージは、シソ科の多年草です。淡いグレーの茎と葉に淡い紫の花が印象的な草花です。こんもりとブッシュ状に繁る様子と、華奢な印象の草姿がラベンダーのようにも見えます。セージと名前がついていますが、サルビアの仲間ではありません。 乾燥に強く夏にきれいな花を咲かせてくれます。株元が混みあいやすいので、風通しよく管理するようにしてください。蒸れて株が弱ってしまうことがあります。

ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)

  • ペインテッドセージは、ミントに似た葉の形をしたハーブ。利用用途は主に観賞用のハーブで、東京だと4月ごろから梅雨入りくらいまでの一年草です。

クレベラントセージ

  • クレベラントセージは、カルフォルニア原産の常緑低木で、初夏から秋にかけて、淡い紫色の花を咲かせる観賞用のセージです。クレベラントセージの花は、茎に段々とリング状の小さな花が集合している姿で咲きます。茎は柔らかい毛に覆われて、葉っぱには甘い香りがあります。葉っぱのシルバーグリーンと、花の淡い紫色の色合わせがとても美しく、涼しげな雰囲気があります。

メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)

  • メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)は、シソ科の多年草です。流通名のメドーセージは日本国内のみの流通名です。メドーセージいう名前は、本来は他のシソ科の植物を指します。 メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)は非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。花色は濃い青から深い紫まであります。ガクが黒いのが特徴です。花は長さ3~4cm程度、シソ科特有のリップ状の特徴的な形状をしています。すっと伸びた茎に縦に連なるように10輪前後の花を咲かせます。 メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)は、開花期に切り戻しを行うと長く花を楽しめます。また、思い切って切り戻すことで小さめに仕立てて楽しむことが出来ます。地下茎で増えるので、庭植にすると群生します。  

ボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)

  • ボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)は、初夏から秋にかけて澄んだブルーの花を咲かせる耐寒性多年草です。ハーブの仲間ですが、用途は主に観賞用です。 名前のボックは湿地を意味する言葉で、数多くの種類のあるサルビア、セージ類は乾燥を好みますが、このボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)は湿地を好み、極端に乾燥している土地への植栽は向かない種類です。 暑さ寒さに強く、春に植栽すればその年中にたくさんの花が咲く丈夫で生長の早い草花です。穂状の花のひとつひとつが小ぶりで繊細で優しい風情があり、澄んだブルーの花色は涼やかな雰囲気です。 ボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)は、背丈がとても高くなるセージのひとつです。

コモンセージ

  • コモンセージはヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。コモンセージは古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され長寿のハーブの呼び名もあります。ハーブの「セージ」いえばコモンセージで、料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに利用されています。 コモンセージは初夏に咲く花も美しく、鑑賞用としても利用されています。葉の色はシルバーグリーンなので、花のない季節はカラーリーフとしても美しいハーブです。

アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)

  • アメジストセージはメキシコから中米原産の多年草です。庭植えでも鉢植えでも育てられます。 学名はSalvia leucantha(サルビア・レウカンサ)ですが、アメジストセージの名前で流通しています。薬効のあるセージではないので、主に観賞目的で植えられます。シルバーグリーンの葉と晩夏から秋にかけて咲く紫色の花が美しい植物です。正しくは、ベルベットのような質感の部分は花ではなくガクで、花はガクから突き出すように咲きます。花色は白や紫、ピンクがあります。すっと長く伸びた花茎の先に縦に連なるように紫色の花穂を付けます。鮮やかな紫色の花が風に揺れるように咲く姿は美しく、目を奪われます。 アメジストセージは草丈高く生長し、伸びすぎると株元の方が木化します。あまり大きくしないために剪定の必要があります。アメジストセージは真直ぐ上には伸びないという特徴があります。株元に近い部分から地表を這うように斜め上に伸びていきます。強風で倒れてしまうこともあるので、必要に応じて支柱を立てましょう。  

サルビア・アズレア

  • サルビア・アズレアは、シソ科の多年草。サルビアは、初夏から秋の花ですが、品種によって開花期間が様々です。一年草扱いのスプレンデンスやブルーサルビアは初夏から晩秋まで長く咲き続けますが、サルビア・アズレアは開花時期が晩夏~秋にかけて咲くサルビアです。一度植え付けると、ぐんぐんと伸びます。サルビアの中では一番丈の高くなる品種のひとつです。 学名のアズレアは、空色(azurea)からついたようで、名前の通り、透明感のある空色で、背丈の高い空色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく、目を引きます。広い空間に植えると、とても目を引く草花です。きちっとおすましした雰囲気ではなく、自然に自由奔放に茎が伸びるので、ナチュラルガーデンに向いています。

ラスティセージ

  • ラスティセージは、ピンク~グリーン色のアンティークな色合いの花色とシルバーグリーンの葉が特徴の南アフリカ原産のセージです。 ラスティセージの花は、初夏から秋まで長く咲き続けます。花が散った後も、微妙な色合いのガクが残るので、ひとつの花を長い期間楽しむことができます。

ホワイトセージの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

ホワイトセージの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。

用土

他のサルビアと同様に水はけのよい乾燥土壌を好みます。混合済みのものを購入する場合は花用の培養土よりもハーブ用の土か観葉植物用の土が適しています。

ホワイトセージの育て方のポイント

水やり

鉢土が乾いてから2~3日経ってから水やりをしましょう。葉がしおれない程度に乾燥気味に管理する方が良く育ちます。

肥料

やせ地でも栽培できますので追肥は不要です。生育期間中に規定倍率よりもさらに薄めた液肥を数回施す程度でかまいません。

病害虫

目立った病害虫の被害はありませんが新芽にアブラムシがつくことがあります。早めに発見し適宜薬剤散布で防除しましょう。

ホワイトセージの詳しい育て方

選び方

茎が太く株元がしっかりしているものを選びましょう。病害虫のないもの、葉が黒く変色していないものが良いです。またポットの中で根が伸びすぎているものは避けましょう。

種まき

適期は3月~4月か9月~10月です。育苗箱かポットに種まき用土を入れて重ならないように種をまきやさしく水をかけます。

植え付け

一日中よく日があたり、風通しの良い場所を好みますので密植は避けましょう。自生地はやや高地なので夏場の暑さや梅雨時の蒸れ、直射日光は嫌います。暖地では地植えではなく鉢植えにして時期に応じて置き場所を変えると育てやすいでしょう。

剪定・切り戻し

背が高くなるので適宜摘芯をして栽培する場所に応じて樹高を抑えながら育てましょう。また夏場の蒸れに弱いので風通しを良くするために適宜剪定を行いましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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