マリーゴールド・タンジェリンジェムの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
マリーゴールド・タンジェリンジェム
学名

Tagetes tenuifolia ‘Tangerine Gem’

和名
細葉孔雀草(ホソバクジャクソウ)、細葉紅黄草(ホソバコウオウソウ)
別名・流通名
メキシカン・マリーゴールド
科名
キク科
属名
タゲテス属
原産地
メキシコ

マリーゴールド・タンジェリンジェムの特徴

マリーゴールド・タンジェリンジェムは、暑さに強く、初夏から秋にかけて一重の黄色い小さな花が長くたくさん開花するメキシカン・マリーゴールドの一種です。

ハーブとして扱われ、花はエディブルフラワーとして料理やサラダの飾りつけとして利用され、細い葉もサラダや飾りつけに使うことができます。食用のほか、柑橘系の香りがすることから香料やポプリにも利用されています。

マリーゴールド・タンジェリンジェムの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30~40cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 オレンジ
開花時期 5月~10月

マリーゴールド・タンジェリンジェムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

マリーゴールド・タンジェリンジェムの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い所で管理します。マリーゴールド・タンジェリンジェムは、さほど背丈が高くならず、こんもりと育つため、地植えのほか、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットなどにも向く品種です。

用土

水はけが良い土が適しています。一般的な草花が育っている場所なら栽培可能です。

鉢植えの場合は、草花用かハーブ用の培養土で問題なく育ちます。

マリーゴールド・タンジェリンジェムの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

真夏を除く開花中、使用している肥料の使用頻度にそって追肥しましょう。

病害虫

灰色かび病:ボトリチス病とも呼ばれ、梅雨時期に特に発生します。花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。気温が度前半で雨が続くと発生しやすくなります。日当たりや風通しを良くすることが大切です。

アブラムシ:アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第、駆除しましょう。

ハダニ:ハダニは気温が高く、乾燥している時期に発生します。植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすくなります。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。

ヨトウムシ:ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、年に2回ほど発生します。ハスモンヨトウ、シトシタヨトウなどの種類も含めヨトウムシと呼ばれてます。昼間は土の中に隠れていて、夜になると一斉に出てきて活動します。幼虫は葉や茎部分を集団で食害するため、葉が気づいたら丸坊主になっていることがあります。一度に大量に産卵します。葉裏に大量に卵を産み付けるので、これが孵化しないうちに葉ごと処分をしましょう。こまめに葉裏もチェックするようにしましょう。孵化していた場合群生するため比較的見つけやすいです。見つけたら捕殺しましょう。

マリーゴールド・タンジェリンジェムの詳しい育て方

選び方

花と葉が鮮やかな色で、つぼみがたくさんついた徒長のしていない苗を選びましょう。

種まき

発芽適温は20~24℃です。あまり早くまくと発芽率が悪くなるため、4月の後半以降にまくとよいでしょう。

たくさんの苗数が必要な場合は、セルトレイや箱にまいてから、発芽したものをポットに移植します。

少しの苗数でよい場合は、ポットに種をまき、生育が悪い芽を間引く方法だと移植の手間がなく簡単です。

植え付け

種まきしたものは、ポット苗の根が回ったころが植え付けの適時です。

遅霜の心配がなくなる5月以降の植え付けが安心です。

剪定・切り戻し

初夏から秋までたくさんの花が開花します。枯れたり黄色くなっている葉は随時カットしたり、梅雨の頃に伸びて徒長気味の場合は、混みあった部分をすいて切り戻しをしましょう。高温多湿の時期に風通しの良い状態にしておくと、秋まで状態良くたくさんの花が楽しめます。

マリーゴールド・タンジェリンジェムは、5月~10月の長い間、たくさんの花が開花します。終わった花をそのままにしていると蒸れて腐ることがあるため、花がらはこまめに摘み取りましょう。

収穫

花や葉を料理やサラダの飾り付けに使うことができます。花は小さいため、そのまま使うこともできますが、花芯の部分は苦味があるため、気になる方は花びらを一枚ずつ使うとよいでしょう。

食用のほか、柑橘系の香りがすることから、香料やポプリにも利用できます。

なお、食用として利用する場合は、食用できるかがきちんと書かれている苗を選ぶと安心です。一般に流通している園芸用の花苗と、野菜やハーブ苗などの食用の苗では、使用している薬剤が違うことがあります。プランツタグを確認するか、お店の方に「食用にできるか」を確認しましょう。

夏越し

特別な夏越しの必要はありませんが、梅雨や長雨の時に蒸れないように、風通しの良い株にして夏を越すようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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