エルウッズエンパイヤーの育て方|植物図鑑

植物名
エルウッズエンパイヤー
学名

Chamaecyparis lawsoniana ‘Ellwood’s Empire’

英名
Chamaecyparis lawsoniana 'Ellwood's Empire'
科名
ヒノキ科
属名
ヒノキ属

エルウッズエンパイヤーの特徴

葉色はエルウッズゴールドに似ていますが、枝の出方と葉の大きさが違います。

エンパイヤ―は葉が小さく、密に集まるようになっており、1つの枝から扇形のように細い枝が伸びています。

可愛らしくコニファーの中でも人気があるようです。

エルウッズエンパイヤーの詳細情報

園芸分類 コニファー
耐寒性 強い
耐暑性 普通
耐陰性 あり

コニファーとは

コニファーとは常緑性の針葉樹の総称で、丸い果実を付けます。そのため、日本に生えているスギやヒノキなどもコニファーとなります。しかしながら、一般的にはヨーロッパや北アメリカで開発された園芸品種をコニファーと呼びます。

コニファーは樹形を比較的整えやすいと言われており、庭木や生垣に使われることも多いです。また、種類が多いことからクリスマスの時期にリースに使われたりすることもあるようです。

エルウッズエンパイヤーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
液肥
置き肥

エルウッズエンパイヤーの栽培環境

日当たり・置き場所

耐陰性があるため、半日陰の場所にも置くことができますが、日当たりを好む品種のため、出来るだけ日当たりのいい場所に置いてあげましょう。
夏場葉焼けをするようならば遮光ネットを被せるか、半日陰に移動させましょう。

温度

暑さにも弱くありませんが、特に耐寒性に優れています。
強健なため、園芸店などで流通している地域ならば特に気にしなくても大丈夫でしょう。

用土

観葉植物用の土で大丈夫ですが、高温多湿を嫌うため、鉢底石を入れ水はけをよくすると良いでしょう。
自分で配合する場合は赤玉土を基本とし、ピートモスや腐葉土などで水はけを調節するとよいでしょう。

エルウッズエンパイヤーの育て方のポイント

日常の管理

病害虫のチェックや枯葉取りなどを行ってください。

水やり

地植えならば特に気にしなくても大丈夫ですが、夏などに乾燥しすぎる場合には水やりをしてください。
鉢植えの場合は、コニファーは高温多湿を嫌うため土の表面が乾燥したら、たっぷりと水やりをするようにしてください。

肥料

各メーカーの規定希釈率に薄めた液肥を毎月施肥するか、3月と7月の成長期に置き肥を施肥してください。
小さい苗は肥料焼け(肥料による葉焼け)を起こしやすいため、注意してください。

病害虫

ハダニ

黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
また、ハダニは薬剤耐性が付きやすく1度の薬剤散布で完全に駆除する必要があります。

アブラムシ

アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や幹を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。

アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがコニファーの中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
見つけ次第ピンセットやティッシュなどで捕殺してください。

カイガラムシ

3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
ワックスで身体を覆ったカイガラムシは非常に厄介で、殺虫剤が効かないことがあります。そのため、歯ブラシやピンセット、爪楊枝などを使って地道に1匹ずつ捕殺する必要があります。

エルウッズエンパイヤーの詳しい育て方

選び方

樹形と葉の色艶の良いものを選ぶと良いでしょう。

植え付け

庭植えの場合は真冬までに根をしっかりと張らせたいので、暖かくなった3月~4月あたりに植え付けを行うとよいでしょう。
鉢植えの場合は3月~4月、9月~10月に行うとよいでしょう。
小さい苗木を植える場合は、鉢植えにしてある程度の大きさまで育ててからにするとよいでしょう。

剪定・切り戻し

コニファーは幹の先端を切ると伸びなくなります。
また、枝ぶりを調節して風通しの良い状態にしておくと病害虫を予防することが出来ます。

植え替え・鉢替え

植え付けと同じ時期に行うと良いでしょう。

夏越し

特に心配する必要はありませんが、弱ってくるようであれば遮光ネットを被せるか、半日陰へ移動させてください。

冬越し

寒さにはとても強いです。
小さい苗木の場合は耐寒性が弱いので、真冬は室内に入れておいた方が無難でしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことが出来ます。
剪定後、2時間程度水に浸けて吸水させ、10cm前後の枝を細粒赤玉土やミズゴケなどに挿して発根させてください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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