ゲットウ(月桃)の育て方|植物図鑑

植物名
ゲットウ(月桃)
学名

Alpinia zerumbet

英名
Shell Ginger
和名
月桃
科名
ショウガ科
属名
ハナミョウガ属
原産地
東南アジア一帯

ゲットウ(月桃)の特徴

ゲットウの特徴は、葉が生姜の葉と同じような形しているところです。ゲットウの葉は楕円形をしていて、葉の幅は10cm~15cm位、葉の長さは50cm~60㎝位あります。葉は光沢がある深緑色をしています。ゲットウのつぼみは白いですが、花は黄色できれいです。花の先端が少し桃色をしていて、花の形は提灯に似ていています。果実は丸い卵型をしています。秋になると赤茶色の実がなります。丈は伸びると3m位になります。 また、ゲットウは、葉に殺菌効果や防虫効果があるので、防虫剤や防腐剤、化粧品などに活用されています。沖縄などでは昔からゲットウの葉を食材を包む材料としても活用しています。

ゲットウ(月桃)の詳細情報

園芸分類 草花

ゲットウ(月桃)の種類・品種

日本に生息しているゲットウには、沖縄に生息しているシマゲットウと大東島に生息しているハナソウカの2つの品種があります。沖縄に生息しているシマゲットウは鹿児島県の佐多岬まで生息しています。ハナソウカは八丈島や小笠原諸島にも生息しています。

ゲットウ(月桃)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花
収穫
肥料

ゲットウ(月桃)の栽培環境

用土

ゲットウは、水はけがよく保水性も良い土を好むので、硬質の赤玉小粒、ピートモス、腐葉土を混ぜた用土を使います。園芸店等で購入できる観葉植物用の培養土でも大丈夫です。

ゲットウ(月桃)の育て方のポイント

水やり

鉢植えのゲットウは、乾燥したり陽射しが強かったり土の表面が乾燥したら水を与えます。水を必要以上に与えると根腐れしやすく、枯れやすいです。葉が乾燥した場合は、霧吹きを使って水を吹きかけると元通りになります。

肥料

4月から10月頃まではゲットウの生育期間なので、追肥は緩効性の化成肥料を2月に1回位の割合で施肥します。もし、液肥を与える場合は、2週間前後に1回の割合で施肥します。

病害虫

ゲットウの葉には殺菌効果と防虫効果が期待されているので、病害虫の心配はいらないですが、コバエなどが発生している場合は用土に原因がある場合があります。

ゲットウ(月桃)の詳しい育て方

選び方

開花時期に自分の好みの花のゲットウの苗を選び、開花が終わったら植え付けると良いです。苗は、葉がしっかりしているものが良いです。

種まき

ゲットウの種蒔きは、4月下旬から5月いっぱいに行います。育苗ポットの中に赤玉の小粒を入れて蒔きますが、種薪専用の土でも大丈夫です。日陰に置いて管理します。早ければ一月後には芽がでていますが、環境によっては3カ月位かかることもあります。

植え付け

ゲットウの植付けは、温暖な沖縄のような地域では地植えができますが、本土では冬越しが難しいので鉢植えが良いです。4月下旬から7月の間に行います、陽当たりの良い場所を選んで植え付けますが、陽射しが強くなったら日除ネットなどを使って半日陰状態にすると良いです。

剪定・切り戻し

観葉植物と同じなので特に剪定は必要ないですが、枯れり傷んだ葉などを見つけたら取り除くようにすると、いつもきれいなゲットウを鑑賞することができます。

収穫

ゲットウの果実は9月から10月頃収穫できますが、ゲットウは葉の収穫が主に行われます。4月から10月ごろまで葉は収穫することができ、収穫した葉は、日陰で乾燥させて防腐剤や防虫剤などとして活用することができます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ゲットウは、種だけでなく株でも増やすことができます。株分けをする時期は4月の下旬から7月の初め頃まですることができます。但し、梅雨の時期は避けた方がよいです。 株分けの方法として、最初にゲットウの株全体を鉢から引き抜きます。うまく引き抜くことができない場合は、鉢の周りをやさしく叩くと抜けやすくなります。次に引き抜いた株の根は崩さないように注意して、株の真ん中にナイフやスコップを入れて株を切り分けます。株を切り分けた後は、ぞれぞれの株の根に付いている土を丁寧にほぐします。根の先を少し切り落とします。株についている茎は、株の大きさや根に併せて数本程度切ります。株や根を整えたら、植木鉢に用土を入れて植え付けます。2年位経ったら、一回り大きな植木鉢に植替えをすると良いです。

ゲットウの賢い管理の仕方

ゲットウは育てやすい植物ですが、日本の本土で管理する場合、4月から10月頃までは外で管理することができますが、11月から3月ごろまでは、室内で管理をした方が良いです。また、ゲットウは水を好みますが水をやり過ぎると根腐れをして枯れてしまいます。一方、水が切れても弱ってしまうので水やりのコツは、鉢の表面の土の乾燥状態を見ながら水やりをすることです。 朝晩の気温が下がって来る秋以降になると、ゲットウは段々水を吸わなくなっていくので、水やりには注意が必用です。冬の季節は、暖かい部屋で管理する場合は、鉢の土の表面が乾いたら水やりをします。寒い部屋で管理する場合は、土の表面が乾いてもすぐに水やりはしないで数日たってから水やりをすることが、賢い管理をするコツです。特に寒い部屋で管理をする場合は、水のやり過ぎは根腐れを引き起こし、枯れてしまうこともあります。また、葉が乾いたら霧吹きを利用することも良いです。 ゲットウは、東南アジアが原産の植物なので、日本の本土での管理は難しい点もありますが、管理のコツを把握すれば、毎年綺麗な花を楽しんだり、葉を活用したりすることができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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