コールラビの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
コールラビ
学名

Brassica oleracea var. gongylodes

英名
Kohlrabi
和名
カブカンラン(蕪甘藍)
別名・流通名
カブタマナ(蕪玉菜)、球茎キャベツ
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属
原産地
地中海沿岸

コールラビの特徴

コールラビはアブラナ科アブラナ属の種類で、キャベツ、ブロッコリー、ケールなどと同じヤセイカンランの変種の仲間です。

「コール」はドイツ語で「キャベツ」、「ラビ」は「カブ」という意味です。和名はカブカンラン(蕪甘藍)といいますが、「カンラン」とはキャベツを意味します。日本には、明治時代に渡来しましたがあまり普及しなかったようです。

丸くコロンとした形が可愛らしく、ヨーロッパのキッチンガーデンでとても人気のある野菜で、茎が肥大化した部分を食します。

コールラビを生で食べると、ブロッコリーやキャベツの芯よりも甘く、瑞々しいリンゴのような爽やかな甘みを感じます。火を通してもカブのような食感と甘味があります。カブと同様に、様々な料理に活用できます。

コールラビの種類は、淡緑色と紫紅色がありますが、どちらも皮をむくと中身は淡いクリーム色で、さほど味に違いはありません。

コールラビは、ビタミンCが豊富に含まれており、キャベツと同じような栄養を持ち合わせています。加熱しても栄養が壊れたり、流失しにくい性質を持っています。

コールラビの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 20~40cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色

コールラビの選び方

品種にもよりますが、直径が8cmを超えると、肉質が固くなってしまうため、直径が5~7cmくらいのものがよいでしょう。

表面を見て、とても瑞々しいもの、傷のついていないもの、持ってみてずっしりと重みのあるものを選びましょう。

料理の際は皮の部分は固いので、剥いてから使用しましょう。

コールラビの保存方法

新聞紙などにくるんで、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。カブやダイコンと同じように、茎や葉がついていると、葉の方に栄養を持っていかれます。保存する際は、葉や茎を切り落としましょう。

コールラビの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

コールラビの栽培環境

日当たり・置き場所

コールラビは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

コールラビの生育適温は20℃前後です。

用土

プランター栽培のコールラビは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のコールラビは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

コールラビの育て方のポイント

水やり

土が乾いたら水を与えます。乾燥させないように育てましょう。

肥料

茎が肥大し始めたら、2週間おきに与えましょう。追肥する際には、土寄せも一緒にしてあげましょう。

病害虫

アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの害虫の食害に気を付けましょう。種まき後、あるいは植え付け直後から、害虫対策のために寒冷紗などをかけて育てるようにすると良いでしょう。

コールラビの詳しい育て方

選び方

コールラビは、ほとんどが種の販売です。表面の色が、淡緑色と紫紅色の2種類あります。

種まき

株間を20cm程とり、種は1cmのすじまきで土は軽く被せましょう。

間引き

双葉が揃ったら、混んでいるところを間引きます。本葉が2~3枚の頃4~5cm間隔で、草丈が5~6cmの頃15cm間隔で育てるとよいでしょう。

とう立ちすると、アブラナ科特有の黄色い花を咲かせます。

収穫

肥大した茎の直径が、5~7cm頃に収穫します。引き抜くか、肥大した茎の下をハサミで切り落とします。コールラビは、種まきから収穫まで、約60~70日くらいで収穫できますが、あまり大きく肥大させると、固くなる性質があるので収穫適期を逃さないようにしましょう。

下葉かき

コールラビの生長を促進するために、茎が肥大し始めた頃、上の方の5~6枚の葉を残し、下の方の葉を根元から2~3cm残して切り取りましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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