四季咲きアジサイの育て方|植物図鑑

植物名
四季咲きアジサイ
学名

Hydrangea macrophylla

英名
Hydrangea
科名
アジサイ科
属名
アジサイ属
原産地
日本

四季咲きアジサイの特徴

一般的なアジサイの開花時期は梅雨の頃の一季咲きであるのに対して、四季咲きアジサイは、開花の季節、期間を改良された園芸品種。同じ年に再度花を楽しめる四季咲き性のあるアジサイの総称です。品種はいくつか流通しています。

一般的なアジサイは、株が大きくなるまでの数年間は花数は少ないですが、四季咲きアジサイは一年のうちに返り咲く性質を持つため、株が若いうちから花が開花します。

基本的な育て方はアジサイと違いはありませんが、大きな違いは剪定の方法や時期です。四季咲きアジサイは、どこで切っても、切らなくても花が開花するのが特徴です。

四季咲きのため、初夏に咲いた花の後、同じ年に再び花が開花し、開花期間は初夏から晩秋のアジサイです。一番花が咲きだすのは5月頃ですが、その次の花の開花は育て方(主に剪定)によって変わってきます。

四季咲きアジサイの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 30cm~3m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 青、紫、ピンクなど
開花時期 5月~11月

四季咲きアジサイの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

四季咲きアジサイの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。ただし真夏の直射日光が強すぎると、葉焼けする場合があります。真夏以外は日当たりが良く、真夏は半日陰程度が適当です。

四季咲きアジサイは、株元で剪定しても花が咲くので、鉢植えでも育てやすいアジサイです。

用土

アジサイはあまり土壌を選ばない強健な植物です。鉢植えの四季咲きアジサイは水はけ良く、保水性の高い用土に植え付けましょう。

アジサイ(紫陽花)の花の色

アジサイは土壌で花色が変わるという性質があります。ピンクの花はアルカリ性の土壌で咲き、青い花は酸性の土壌で咲きます。出したい花色によって土壌を酸性にするのかアルカリ性にするのかを選びましょう。最近はアジサイの花色に合わせてブレンドされた専用の培養土も市販されています。

 

四季咲きアジサイの育て方のポイント

水やり

地植えのアジサイ(紫陽花)

根付いてからのアジサイは、特に水やりの必要はありません。乾燥が数日続くような時は、様子を見て水やりを行います。

鉢植えのアジサイ(紫陽花)

春~秋は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。水切れや乾燥は枯れる原因になります。

夏場など暑い時期は土の様子をみて乾燥していたら夕方にも水やりをしましょう。

冬場のアジサイ(紫陽花)

落葉して枯れ木のような見た目になります。見た目は枯れ木でも根は生きているので水やりは必要です。夏場よりは水やりの回数は少なくなりますが、土の表面を見て乾いたらたっぷりと与えるようにします。

肥料

開花中
初夏の花が終わった後にお礼肥えとして緩効性肥料を施します。その後、切り戻して葉だけの間も真夏以外は液肥、もしくは緩効性肥料を秋の花のつぼみが色づくまで施します。

落葉中
寒肥として緩効性肥料を施します。

四季咲きアジサイの詳しい育て方

選び方

四季咲きアジサイはポット苗のサイズから流通しています。株の枝ぶりが良く、葉に痛みがない苗を選びましょう。

剪定・切り戻し

四季咲きアジサイの剪定、2つの方法

一般的なアジサイと違い、四季咲きアジサイの剪定は簡単で自由です。剪定の位置によって花の咲き方(大きさや株の雰囲気)が変わり、大きく分けると下記の2パターンとなります。

四季咲きアジサイの剪定、2つの方法

①咲いた花をカットすると、そこから脇芽がふいて、晩秋まで次々と花が咲く。切らなくても花は咲くが、花の開花は遅くなる。

②初夏の花の後、地際から3cmくらいのところでバッサリと切り戻すと9月頃から咲きだす。

植え替え・鉢替え

四季咲きアジサイの流通は、一番小さいものだとポット苗のものが出回っています。購入したら一回りから二回りくらい大きなサイズの鉢に植え替えましょう。

小さな苗で購入した場合は、まずは鉢植えで育て、株が大きくなってきたら庭におろすことをおすすめします。庭におろす時期は秋の剪定後の落葉期が株への負担が少ない時期です。

5月~11月まで開花します。一番花の後の花の開花時期は剪定方法で変わります。

収穫

四季咲きアジサイは切り花として楽しむこともできます。特に秋に咲く花は、美しい秋色になります。

四季咲きアジサイは切り花として楽しむこともできます。特に秋に咲く花は、美しい秋色になります。

夏越し

極端に強い日差しは、花芽や葉を傷める原因となります。鉢植えで育てている場合は、真夏のみ半日陰程度の場所に移動するなどの工夫をするとよいでしょう。

冬越し

一般的なアジサイと同じく、冬は落葉します。見た目は枯れ木のような状態ですが、水やりを完全に忘れてしまうと枯れの原因となります。鉢植えで育てている場合は注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

品種にもよりますが、四季咲きアジサイは種苗法登録品種である場合があります。承諾のない増殖及び販売は種苗法で処罰されるのでご注意ください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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