セントポーリアの育て方|植物図鑑

植物名
セントポーリア
学名

Saintpaulia

英名
African violet
科名
イワタバコ科
属名
セントポーリア属
原産地
タンザニア北部からケニア南部の山岳地帯

セントポーリアの特徴

セントポーリアは熱帯アフリカの高山地帯に自生する多肉質の小型の多年草で茎は短くビロードを思わせる濃緑色の葉は卵型です。花は別名アフリカスミレというようにスミレに似た青紫色の花を一年中咲かせます。品種改良が進み、世界中にアマチュアの愛好家が多く、花色や草姿、花型、葉型などで分けられ1万5千種類を有するといわれています。室内花の中でもっともデリケートな花として人気があります。花色は単色だけでなく花弁に濃淡や斑点がはいるものもあります。花形には一重、八重、大、中、小輪、フリル、ベル咲き、スター咲きなどがあります。

セントポーリアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~20㎝程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 青、ピンク、白、紫など
開花時期 環境によっては、通年花を咲かせます。

室内で育てられる花の代表と言えるセントポーリアは、花や葉の形、色が変化に富んで美しく、周年室内で育てられることや、姿形がコンパクトで可愛らしい雰囲気が、他の草花にない魅力となっています。

セントポーリアは室内で育てるので、天候や暑さ寒さに関係なく、昼でも夜でも手入れをして楽しむことができます。

セントポーリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

セントポーリアの栽培環境

日当たり・置き場所

セントポーリアを育てるのは、直射日光の当たらない明るい窓辺が最も適しています。カーテン越し程度の明るさがあれば一年中花が咲きます。

温度

暑さにも寒さにも弱く、18~25℃くらいが適温です。セントポーリアが好む生育環境は、人間が快適に感じる室内環境と似ていると言われています。

真夏や真冬の窓辺は、極端に暑かったり寒かったりします。真夏や真冬は、セントポーリアを窓から離して、明るいテーブルの上などに飾りましょう。エアコンの風が直接あたらないように気を付けます。

湿度は50~60%が好ましいです。

用土

セントポーリアは水はけと水もちのよい土を好みます。室内で栽培するため、においの無い清潔な土が適しています。

自分で配合するときは、バーミキュライト6、ビーナスライトまたはパーライト2、ピートモス2の割合で混ぜ、ケイ酸塩白土の粉とカキ殻片(小)を少量ずつ混ぜます。自分で配合するのが大変な時は、セントポーリア専用の培養土が市販されているのでそれを使うと便利です。

 

 

セントポーリアの育て方のポイント

水やり

水やりは、だいたい3~4日に一回、室温と同じくらいの温度の水をあげます。土が湿っている時はあげず、乾いたらあげましょう。室温が10度以下や30度以上になる時期は水やりを極力控えて、水やりの間隔をあけます。

室温と同じくらいの温度の水をあげます。花に水がかからないようにします。また、室温と10度違う水をあげてしまうと、葉に薄黄色の斑点ができたり、腐ってしまう原因になります。育てている室温と同じくらいの20~25度の水が望ましいです。

肥料

表示の使用濃度の最も薄めの倍率で薄めた液体肥料を、株の大きさや生育具合を見ながら1カ月に1回~2回施します。室温が10度以下や30度以上になる時期は肥料は控え、与えないようにしましょう。

病害虫

セントポーリアは、バーミキュライトやビーナスライトなど高温処理されている用土で育てるのであまり病害虫はつきませんが、株が乾きすぎたり、弱っていると病害虫が発生します。1ヵ月に1回、殺虫・殺菌剤の散布を予防の意味で行っておくと安心です。

灰色かび病にかかることがしばしばあります。咲き終わった花がらや散った花びらはこまめにとり除きましょう。害虫はアブラムシハダニが発生します。風通しのよい環境で育てましょう。

セントポーリアの詳しい育て方

選び方

葉や茎があまり伸びていない全体が締まった株でつやがあり、葉色が濃く、葉が黄色く変色していないもの。中心の新しい葉が上を向いているものが良いです。

また、開花株の場合は、花茎がたくさんついているものを選びましょう。

植え付け

セントポーリアの新しい株を手に入れたら、最初に鉢から株を抜いて根の状態をよく見ましょう。白い根が根鉢のまわりに張っていれば、株は良い状態です。セントポーリア用に配合した新しい土に植え替えて育てましょう。

植え替え・鉢替え

小さな鉢で育つセントポーリアは、そのままにしておくと生育が悪くなります。春か秋のできるだけ花が少ない時に植え替えを行いましょう。

鉢から株を抜いて、根鉢を丁寧にくずし、根の中心をよく見ます。もし、黒く腐っていたらその部分をハサミで切り取ります。

次に根全体に、珪酸塩白土の粉をまんべんなくふりかけます。その後、セントポーリア用に配合した新しい土に植え替えます。

セントポーリアの花は環境が合えば、通年花を開花させます。終わった花がらは、こまめに摘み取りましょう。

夏越し

真夏の窓辺は、極端に暑いことがあります。真夏は、セントポーリアを窓から離して、明るいテーブルの上などに飾りましょう。エアコンの風が直接あたらないように気を付けます。外出でエアコンを切り、室内の温度が急激に上がるような部屋での夏越しは注意が必要です。

 

冬越し

真冬の窓辺は、極端に寒いことがあります。真冬は、セントポーリアを窓から離して、明るいテーブルの上などに飾りましょう。エアコンの風が直接あたらないように気を付けます。

リビングなどに飾り、夜遅くエアコンを消した後に急激に寒くなるような部屋での冬越しには注意が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

セントポーリアは葉挿しで増やすことができます。15~28度であれば葉挿しできます。春や、秋が適しています。

元気のよい葉を選び、茎を2㎝くらい残して切り取り、珪酸用白土の粒を入れた水につけて発根させます。根が出たら、セントポーリア用に配合した土に植え付けます。直射日光があたらない室内の明るい場所に置き、水を切らさないように水やりします。2~3ヵ月後、本葉が4~5枚ついた小株に育ったら、親葉から離して専用の土に植え付けます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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