ヒューケラ(ツボサンゴ)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ヒューケラ(ツボサンゴ)
- 学名
Heuchera
- 英名
- coralbells
- 和名
- 壺珊瑚(ツボサンゴ)
- 科名
- ユキノシタ科
- 属名
- ヒューケラ属
- 原産地
- メキシコ北部~アメリカ南部
ヒューケラ(ツボサンゴ)の特徴
ヒューケラは常緑多年草で、カラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年人気の高い植物です。
草丈20cm~50cm程度で葉が重なるように密に茂り、葉色のバリエーションが幅広いのが人気の理由です。
ヒューケラの葉は直径3~10cmほどで薄く丸みを帯びたアイビーのようなフォルムをしています。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。花は原種のツボサンゴをはじめ園芸品種もすっと立ち上がった花茎から釣鐘型の小花を群れるように咲かせます。ヒューケラは花もちもよく約1カ月近く咲き続けるので切り花としても楽しめます。
ヒューケラは耐陰性も強く、半日陰程度であれば問題なく開花します。カラーリーフだけでも楽しめますので、暗くなりがちなシェードガーデンに彩りと明るさを加えられます。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20cm~50cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 5~7月頃 |
ヒューケラの特徴
ヒューケラは耐陰性が強く半日陰から木洩れ日が当たる程度の日陰まで、元気に育ちます。葉を横に広げてこんもりと茂るので、「色の塊」のような茂みになり、庭の景色を作るのに役立ちます。耐寒性もあるので、冬の間も庭に彩を与えてくれます。
育てやすい植物ですが、強健とまでは言えず、繁殖力の強い植物に負けてしまいがちです。ヒューケラを植えるときは、周りの植物にも配慮してあげた方が良さそうです。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ヒューケラ(ツボサンゴ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ヒューケラは耐陰性がありますが、光が足りないと花が咲きにくくなります。日向から半日陰の方が葉色が鮮やかになります。
用土
水はけの良い用土を好みます。鉢植えの場合は赤玉土、鹿沼土、腐葉土を配合するのがよいでしょう。庭植えの場合も堆肥を混ぜよく耕してから植え付けます。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の育て方のポイント
水やり
鉢植えのヒューケラは、水が足りないと葉先から傷んで枯れこんだり花茎が伸びないで止まってしまう原因になるので、水切れしないよう表土が乾いていたらたっぷりと水やりをします。夏場は葉の上から水をかけると蒸れる原因になるので注意しましょう。
地植えのヒューケラは、根付いてからは特に水やりは必要なく、降雨だけで育ちます。
肥料
春と秋の生育期に緩効性の化成肥料を根もとから10㎝ほど離して施すか液体肥料を薄めて月に1回施します。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の詳しい育て方
選び方
ヒューケラはたくさんの品種が流通していますが小型から大型のものまで、夏越しのしやすさなど品種によって特徴が異なります。寄せ植えに使うのか、花壇に植え付けるのか、など栽培環境に応じて、それぞれのヒューケラの品種の性質を調べた上で購入するのが良いでしょう。
種まき
ヒューケラの品種にもよりますが、原種のツボサンゴは種で増やせます。種が細かいので種まき専用の細粒用土にまき、発芽までは乾かさないように注意しましょう。
植え付け
ヒューケラは茎の根元の生長点を埋めないようにように注意して浅く植え、しっかりと株元をおさえましょう。極寒地や冬場に植え付ける場合は株元に腐葉土やバークチップでマルチングしておくと防寒対策になります。
仕立て方
ヒューケラは、寄せ植えや花壇のカラーリーフプランツとして利用できます。様々な葉の色があるので、近くの花との色合わせが多彩になります。花の時期と、葉っぱだけの時期では花丈がかなり違います。花壇に植える際には、花が開花中の花丈も考慮して植え付け場所を決めるとよいでしょう。
また、地植えのヒューケラはグラウンドカバーにもなります。ヒューケラは耐陰性があり、低く這うように生長するので表土を覆う役割としてグランドカバーにできます。グランドカバーとしてヒューケラを植え付ける際は、あまり人が足を踏み入れないような場所にしましょう。
剪定・切り戻し
痛んだ葉や花がらは摘み取りましょう。終わった花は茎から切ります。大幅な切り戻しは必要ありません。
植え替え・鉢替え
鉢植えのヒューケラは、1~2年に一回、鉢替えを行います。地植えのヒューケラは、株が大きくなってきたら、数年に1回、株分けをしつつ植栽しなおします。植え替えの時期は、真夏以外ならいつでも可能ですが、草花の植え替え全般的に春と秋が一番適した時期です。ただし寒冷地では冬場の作業は避けましょう。
花
ヒューケラは、5~7月に株元からすっと花茎が立ち上がり美しい花を咲かせます。葉だけの時期と花の開花中では、花丈がかなり違います。植え付ける際には、そのことを考慮して植え付けましょう。
夏越し
極端な強い日差しは苦手です。鉢植えのヒューケラは、真夏だけ半日陰に移動させるなどの工夫をしましょう。
冬越し
ヒューケラは耐寒性があり常緑なので特別な冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ヒューケラは株分けで増やすことができます。
ヒューケラの植え方
ヒューケラは木陰から半日陰を好む、耐寒性のある多年草です。真夏の高温多湿が苦手なので、葉が少し減るようなことがありますが、秋には元に戻ります。
ヒューケラは真夏の強い直射日光が苦手で葉焼けを起こすことがあります。直射日光を避けるように植えましょう。増え方は、横に広がっていくというより、株自体が大きくなり、こんもりと茂っていきます。