コニファー・ブルーアイスの育て方|植物図鑑

植物名
コニファー・ブルーアイス
学名

Cupressus arizonica var. glabra ‘Blue Ice’

英名
Conifer Blue Ice
和名
薄皮アリゾナ糸杉
別名・流通名
ブルーアイス
科名
ヒノキ科
属名
イトスギ属
原産地
栽培品種

コニファー・ブルーアイスの特徴

園芸用に用いられるヒノキやマツなどの針葉樹の総称をコニファーと呼びます。ブルーアイスは品種名で、薄皮アリゾナ糸杉の栽培品種です。コニファーの中でもブルーアイスはシルバーリーフと呼ばれる銀色を帯びた葉が美しく、人気のコニファーのひとつです。

自然樹形が円錐形のため、クリスマスの頃にそのままクリスマスツリーのディスプレイに使えるような鉢もの、リースやスワッグなどの花材として枝ものが流通します。

芽吹き始めのシルバーグリーンの色が特に美しく、次第に落ち着いた色に変化していきます。透け感のあるシルバーリーフが印象的なブルーアイスは香りが強く、葉に触れるとなんとも言えない爽やかな森の香りも人気の理由のひとつです。

耐寒性、耐暑性もある程度あり、北限は南東北地方くらいまでなら栽培可能です。性質は丈夫ですが若干根が浅いため、強風には弱い欠点があります。添え木を立てるなどの工夫をしながら風当たりが強い場所を避けて植栽するとよいでしょう。

コニファー・ブルーアイスの詳細情報

園芸分類 コニファー
草丈・樹高 8~10m
耐寒性 強い
耐暑性 強い

コニファー・ブルーアイスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
弱剪定
強剪定

コニファー・ブルーアイスの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。ブルーアイスは根が浅く強風には弱いので、常に強い風の通り道になるような場所への植栽は避けましょう。

用土

水はけと水保ちの両面が良い土を好みます。他の庭木が問題なく育っているなら植え付け可能です。肥料分が少ない土だと葉色が悪くなります。

鉢植えの場合は、観葉植物の土や草花用の土でも問題なく育ちます。

コニファー・ブルーアイスの育て方のポイント

水やり

地植えの場合は、根付いてからは基本的には降雨に任せて問題ありません。極端に乾燥すると葉が枯れこむなどの現象を起こすため、地面の乾燥が激しい場合は水を与えましょう。

鉢植えの場合、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。

肥料

芽吹きを始める春に肥料を与える程度でよいでしょう。肥料のやりすぎにより生育が旺盛になると樹形が崩れることもあります。適量の施肥を心がけましょう。

病害虫

コニファー類の中では病害虫の害は少ない品種です。

コニファー・ブルーアイスの詳しい育て方

選び方

樹形は好みにもよりますが、いわゆるクリスマスツリー型に生長していくことを期待するなら、木が傾いていなくて枯れこみのない美しい葉の色の苗を選びましょう。

植え付け

植え付けは春から初夏に行います。鉢は苗よりも一回り以上大きなものを選びます。

地植えは苗の2~3倍深い穴を掘り、植え付けましょう。

仕立て方

ブルーアイスは根が浅いため強風には弱い欠点があります。添え木を立てるなどの工夫をし、風当たりが強い場所を避けて植栽するとよいでしょう。添え木をしないと傾いた樹形になることがあります。

剪定・切り戻し

強く剪定する場合は、2月~4月頃に行います。それ以降~10月くらいの剪定は弱剪定にとどめます。ただし真夏の時期の剪定は株が弱る原因になるので避けましょう。

切る位置は、枝しかなくて葉が出ていない部分を剪定しても新芽は芽吹かないことが多いので、初めのうちは少しずつ剪定し、芽吹き方を観察していくとコツがつかめます。

ブルーアイスは自然に育てていると円錐形になります。頂点を切ってしまうときれいな円錐形にならないので注意しましょう。作りたい樹形をイメージしながら剪定をしていきます。

葉が茂りすぎると風通しが悪くなり、木の内側が枯れこみます。枯れ枝は見つけ次第取り去り、枝と枝が触れ合ってしまっているものは透かし剪定をして風通し良く育てると健康を保ちます。

収穫

葉が美しいのでリースやスワッグの花材として人気のある花材のひとつです。10月頃に剪定した際に出た枝をクリスマスに使うのもおすすめです。

夏越し

特別な夏越しの必要はありませんが、土が乾燥しすぎると葉が傷みがちになるので鉢植えの場合は水切れに注意しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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