ミニバラの育て方|植物図鑑

植物名
ミニバラ
学名

Rosa hybrida

英名
Miniature rose
科名
バラ科
属名
バラ属
原産地
北半球の亜熱帯から寒帯にかけて広く分布・アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部

ミニバラの特徴

ミニバラは薔薇のカテゴリーの中で小輪咲きで葉も小さく、丈も大きくならない系統をいいます。この系統は中国の原産の丈の低いロサ・キネンシス・ミニマをもとに交配されて育成され、小型の性質を受け継いでいます。コンパクトな株に小さめの花を咲かせ大半の品種は四季咲き性です。花色は豊富ですが、芳香性品種は少ない傾向にあります。

バラ科・バラ属の落葉性の低木・花木で、その多くは葉や茎にトゲを持ちます。樹形から株立ち性の枝幹がまっすぐ伸びて花が上向きに咲くタイプのブッシュローズの仲間に入れられます。コンパクトで場所をとらないので気軽に栽培を始められるのもひとつの魅力です。

ミニバラの詳細情報

園芸分類 草花
耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い
花色 赤、白、ピンク、黄、オレンジなど
開花時期 4月~11月頃

ミニバラの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

ミニバラの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。

用土

水はけと水もちがよく、空気をほどよく含んだ有機質に富んだ土が適しています。赤玉土中粒と黒土、有機物(牛糞、ピートモス、半々)、もしくは赤玉土中粒と赤玉土ともみ殻くん炭、ピートモスを配合にしますが、陶器の鉢の場合は水はけが悪くなるので黒土や有機物の配分を減らします。また、優秀な薔薇専用配合土が数多く市販されているので、そちらを用いるのもおすすめです。

▼必要な成分が配合されたミニバラ専用の土

ミニバラの育て方のポイント

水やり

鉢植えは1年を通して土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをしてください。地植えの場合は真夏の雨が少なく乾燥する場合のみ与えてください。

肥料

冬(12月中旬〜2月上旬)と夏(8月・剪定前)の元肥以外に、3月中旬〜4月に追肥として液肥、6月〜7月上旬(一番花が咲き終わる頃)にお礼肥、9月中旬〜10月中旬(一季咲きを除く)に追肥、11月に追肥(リン酸・カリ)を施します。

病害虫

病気:黒星病うどんこ病べと病、枝枯れ病、灰色かび病、根頭がんしゅ病、さび病、腐らん病、ウィルス病、など
害虫:アブラムシ類、クロケシツブチョッキリ、ゴマダラカミキリ、ヨウトガ、ハスモンヨトウ、チュウレンジバチ、オオタバコガ、カイガラムシハダニ類、スリップス、バラクキバチ、ハマキムシ、コガネムシ類、ケムシ類、ホソオビアシブトクチバ、オビカレハ、アオバハゴロモ、ハキリバチ、など

ミニバラの詳しい育て方

選び方

冬に接ぎ木して春に売り出される新苗と、前年に接ぎ木して1年間養成した大苗がありますが、どちらも太くて硬い枝があり、接ぎ木部分が自然なものを選びましょう。新苗の場合は葉が多くついたもの、大苗の場合は樹皮が赤紫に変化し、芽に膨らみがあり、切り口の木質部にしみがないものを選んでください。

種まき

ミニバラは接ぎ木苗や挿し木から育てるのが一般的ですが、種から増やすこともできます。しかし、自家種の場合、種を取った親薔薇とは違う花が咲くことが多いのでおすすめしません。

植え付け

ミニバラは基本的に鉢植えで栽培しますが地植えでも育ちますので、地植え可能ですが他の薔薇よりも根の張りが浅いので乾燥には注意が必要です。地植えの場合は日当りと風通しと水はけのよい場所に植え付けますが、掘り起した土に完全堆肥やピートモスを混ぜ込みます。穴の底に元肥を施し土を被せ、接ぎ口が埋まらないように根を広げ掘り起した土で植え付けます。元肥と根が直接触れないように注意が必要です。
鉢植えの場合は、苗の大きさにもよりますが、株よりもひとまわり大きい鉢を選びます。元肥が根にあたらないように、接ぎ口が埋まらないように植えますが、元肥は用土に混ぜ込まず、植えたあとに置き肥として施します。地植え、鉢植えのどちらも冬の休眠期以外は根を切ったり、土を崩さないように注意します。植え付け後はたっぷりと水やりをしてください。

剪定・切り戻し

年間を通して冬と夏の2度剪定を行います。
《冬の剪定》2月の冬の剪定では、樹高の1/2の位置ぐらいの位置で丸く刈り込むように剪定します。、
《夏の剪定》8月下旬〜9月上旬の夏の剪定では、2番花の開花枝あたりで切りますが、判りにくい場合は、全体の樹高の2/3の高さあたりで剪定します。また、一季咲きは基本的に行いません。弱っている株や葉が落ちてしまった枝も切りません。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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