レモングラスの育て方・栽培|植物図鑑
- 植物名
- レモングラス
- 学名
Cymbopogon citratus
- 英名
- Lemon grass
- 和名
- レモングラス
- 科名
- イネ科
- 属名
- オガルカヤ属
- 原産地
- インド南部スリランカ
レモングラスの特徴
レモングラスは、レモンの香りがするために「レモングラス」と呼ばれるハーブの一種です。タイ料理のトムヤンクンの材料にも使われることでも有名です。レモングラスは熱帯地方原産なので、高温多湿を好みます。地植えにすると年々大株に生長します。
レモングラスの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 1m程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月頃 |
レモングラスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 |
レモングラスの栽培環境
日当たり・置き場所
レモングラスは日当たりと風通しがよい場所で育てましょう。
用土
レモングラスは特に土質を選びませんが水はけの良い土を好みます。鉢植えのレモングラスは、ハーブ用の土などの培養土で育てることができます。地植えのレモングラスは、すでに他のハーブなどの植物が育っている場所なら問題なく育ちます。
レモングラスの育て方のポイント
水やり
地植えのレモングラスは、植え付け後、根付いたのが確認できれば特に水やりは必要ありません。ただし日照り続きで土がひび割れしたりするなど、極端に雨が少ない夏の場合は、場合によっては水を与えます。鉢植えのレモングラスは、水のやりすぎは禁物です。土の表面を見て、乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりとやりましょう。
肥料
レモングラスの植え付けは、あらかじめ堆肥をすきこんでから植え付けます。地植えのレモングラスは、さほど肥料をやらなくても育ちます。鉢植えのレモングラスは、ハーブ用の肥料を使用説明書に書いてある頻度にそって与えます。
レモングラスは食用として育てている方がほとんどだと思うので、できれば有機肥料などを選ぶとよいでしょう。
病害虫
レモングラスにはほとんど害虫は発生しません。
レモングラスの詳しい育て方
選び方
レモングラスの苗は、5月ごろから流通します。葉の色が良く、根がぐらつかないものを選びましょう。
植え付け
レモングラスは鉢植えでも地植えでも栽培可能です。レモングラスは生長すると、草丈が1メートル近くになるので、大きくなることを考えて植え付け場所を選び、隣の植物との間隔は広めにとりましょう。
レモングラスは耐寒性が弱いハーブです。東京などの平野部では、地植えで越冬できることもありますが、寒冷地では鉢に植え付け、冬場は室内で越冬させます。
レモングラスを地植えで植え付ける際は、5月~初夏までの気候の安定した時期に植え付けて、夏の間に大きく生長させた方が越冬できる確率が高まります。秋になってから購入した苗は、その年は鉢植えで育て、地植えでの植え付けは翌年以降にしましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えのレモングラスは、鉢が株で一杯になったら、株全体を掘り上げて手で株を小分けにして植え替えます。根を傷つけない様に、指で土をかきながら引き出してやります。
花
レモングラスは日本ではめったに花を見ることができませんが、環境にあうとまれに7月に花が咲くことがあります。
収穫
使用したいときに使用したい分だけ株元でカットして使います。収穫時の注意としては、レモングラスの葉の両脇はとても鋭いので手を切らないようにご注意ください。慣れてくれば、手でちぎることもできますが、最初のうちはハサミでカットすることをおすすめします。
収穫したレモングラスの葉は、そのまま置いておくと乾燥してしまいます。フレッシュのレモングラスとして利用したい場合は、その都度、剪定した方がいいです。レモングラスは、フレッシュのものと、ドライのものと、香りがまったく変わります。どちらが好きかは、人それぞれなので、香りがどう変化するか試してみましょう。
夏越し
レモングラスは夏には強い植物です。特別な夏越しをしないでも問題なく生長します。
冬越し
レモングラスは暑い地域が原産の植物なので、寒いのはとても苦手です。目安としては冬場の気温が5度以上ないと越冬できないので、東京でも露地での冬越しは厳しいです。
レモングラスを室外で冬越しする場合は、根本で茎をカットして、苗の周りをワラや腐葉土でマルチングして管理します。鉢植えのレモングラスは晴れた昼間は外で構いませんが、冬場の夜間は室内で管理すると安全です。
確実に冬越ししたいなら、夜間は室内に取り込むなどの作業が必要なため、一年草と割り切って毎年苗を購入するという方も多いかもしれません。地植えでかなりの大苗になっている場合は、刈り込みをして株元をマルチングするだけで、問題なく越冬できている方もいるようです。その年の冬場の気温や天候にもよるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
レモングラスは株分けで増やすことができます。株分けは失敗の恐れが少なく簡単にできるというのが特徴です。レモングラスの株分けは、春の植え付け時期か冬越し前の時期に、レモングラスの株元を傷つけないように掘り上げます。次に、切れ味の良い刃物を使って丁寧に株を分け、植え付ければ完了です。根がしっかりとつくまでは、水をたっぷりと与えましょう。