勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の育て方|植物図鑑

植物名
勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)
学名

Myosotis

英名
forget-me-not
科名
ムラサキ科
属名
ワスレナグサ属
原産地
ヨーロッパ

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の特徴

勿忘草(ワスレナグサ)はムラサキ科の一年草、こぼれ種でどんどん増える繁殖力の強い植物です。勿忘草(ワスレナグサ)は、原産地では多年草として分類されますが、暑さと過湿を嫌うので夏越しできないことから日本では一年草として分類されています。

勿忘草(ワスレナグサ)のひとつひとつの花は米粒サイズの小さな花ですが、4月~6月、無数にブルーの小花が開花している光景はとても美しい光景です。

最近はブルーの他、ピンクや白の勿忘草(ワスレナグサ)もあります。また、花丈も高性のものが出てきて、切り花としても出回りがあります。

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 青、白、ピンク
開花時期 4月~6月

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
開花

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の栽培環境

日当たり・置き場所

勿忘草(ワスレナグサ)は、日当たりと風通しが良い場所を好みます。できれば日当たりが良い場所が最適ですが、花が咲き始めている苗であれば、明るめの半日陰くらいでも栽培可能です。

用土

勿忘草(ワスレナグサ)は蒸れや過湿に弱いので、水はけの良い土を好みます。極端な水切れによる乾燥にも弱いので、ある程度の水保ちも必要です。

地植えの勿忘草(ワスレナグサ)は、すでに草花が育っているような環境なら問題なく植え付け可能ですが、地面が湿り気味の土は、水はけを良くした方が根付きやすくなります。

鉢植えの勿忘草(ワスレナグサ)は、草花用の培養土で問題なく育ちます。元肥として緩効性の肥料を入れて植え付けます。

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の育て方のポイント

水やり

地植えの勿忘草(ワスレナグサ)は、根付いてからの水やりは必要ありません。鉢植えの勿忘草(ワスレナグサ)の水やりは、渇いたらたっぷりと与えるようにします。水切れを起こすと、急に弱ることがあるので注意しましょう。

肥料

鉢植えの勿忘草(ワスレナグサ)は、最初に元肥を入れて植え付けてからは、草花用の肥料を追肥します。勿忘草(ワスレナグサ)は肥料が多すぎると、葉ばかりが茂りやすくなります。肥料に書かれている容量より少なめに与え、様子を見ながら管理していきます。

病害虫

アブラムシ:アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

勿忘草(忘れな草・ワスレナグサ)の詳しい育て方

選び方

葉っぱが生き生きとした緑色で、花がこれから咲き始める若い苗がおすすめです。

勿忘草(ワスレナグサ)は咲き始めているような若い苗を早めに植え付けた方が根が張るので、たくさんの花が楽しめます。

勿忘草(ワスレナグサ)は年明けあたりから徐々に出回りはじめます。花色はブルーの他、白やピンクもあります。また花丈が高い品種、花のサイズが大きい品種もあるので、それぞれの用途にあった種類を選びましょう。

種まき

勿忘草(ワスレナグサ)は、9月後半~10月が種まきの季節です。(寒冷地は春に種をまきます。)

勿忘草(ワスレナグサ)は、種まき前に一晩(半日程度)、種を水につけて吸水させてから種まきをすると発芽率が良くなります。

勿忘草(ワスレナグサ)の種まきは庭や花壇に直まきか、たくさんの苗が欲しい場合はポット苗に数粒ずつ種まきをするのが一般的です。

勿忘草(ワスレナグサ)の種は、嫌光性種子なので種をまいたら必ず土をかけましょう。嫌光性とは、発芽に光を必要としない性質です。種をまいたら必ず土かけて光を遮ることが必要です。

植え付け

地植えの勿忘草(ワスレナグサ)は、霜の降りない秋か、春になってから植え付けます。勿忘草(ワスレナグサ)は、生長すると株のボリュームが横に張るので株と株の間は最低でも20センチはあけるようにしましょう。ポット苗の時点でたくさん花が咲いてしまっている苗は根付きにくいので、苗は若いうちに植え付けましょう。

仕立て方

勿忘草(ワスレナグサ)は庭や花壇などの植栽のほか、寄せ植えやハンギングバスケットなど、様々な用途で利用できます。最近の勿忘草(ワスレナグサ)は、品種によって花丈が様々なので、植える前にプランツタグに書いてある花丈を確認してから植え場所を決めるとよいでしょう。

剪定・切り戻し

勿忘草(ワスレナグサ)は、終わった花はこまめに摘み取っておくと花の開花期間が伸びます。勿忘草(ワスレナグサ)は環境があうと、翌年以降、こぼれ種で繁殖する可能性もあります。花がらを摘むと種はできないので、こぼれ種を狙う場合は終わった花をそのままつけておきます。

東京だとまめに花がらを摘んでいると6月くらいまで咲き、梅雨入りの頃に寿命を終えます。こぼれ種を期待する場合は、苗は抜かずに自然に枯れるまでそのままにしておきます。

植え替え・鉢替え

勿忘草(ワスレナグサ)は一年草扱いなので、植え替えの必要はありません。

勿忘草(ワスレナグサ)は4月~6月に開花します。

収穫

勿忘草(ワスレナグサ)のシーズン最後は花茎が伸びてくるので、切り花としても楽しむことができます。最近は勿忘草(ワスレナグサ)は切り花として流通もしています。

夏越し

勿忘草(ワスレナグサ)は暑さと蒸れに弱いので、日本だと梅雨前くらいまでの寿命です。

冬越し

勿忘草(ワスレナグサ)は寒さには強いので、特別な冬越しは必要ありません。植え付けは霜の降りる時期には行わないようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

勿忘草(ワスレナグサ)は種で繁殖するのが一般的です。勿忘草(ワスレナグサ)はこぼれ種でも発芽するほど性質は強い草花です。種を採りたい場合、もしくはこぼれ種を狙う場合は終った花を摘み取らないようにし、開花が終わっても苗をしばらくそのままにしておきます。

勿忘草(ワスレナグサ)の種のさやはざらつきがあり、洋服や犬の毛にくっついてさやがはじけた場所で発芽するほど繁殖力が強い草花です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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