トリフォリウム・バニーズ|初夏に咲くふわふわの花

戸松敦子
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トリフォリウム・バニーズ
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「トリフォリウム・バニーズ」。マメ科・シャジクソウ属(トリフォリウム属)の耐寒性一年草です。
トリフォニウム・バニーズは、白や淡いピンク色の小さな花が咲くのですが、花びらより長いガクがあり、たくさんの白い毛が生えているため、花は隠れて目立ちません。でも、花が終わってもガクと白い毛が残るため、ふわふわとした可愛い花穂の姿が長い間楽しめます。
茎は直立したり、横に這うように生長してたくさんの花を咲かせます。花穂は猫じゃらしを小さくして繊細さをプラスしたような姿で、触り心地は柔らかくてうさぎの毛をイメージしてしまいます。英名ではrabbitfoot cloverと呼ばれているそうです。花穂はドライフラワーとしても使うことができます。
トリフォリウム・バニーズは、同じシャジクソウ属(トリフォリウム属)のシロツメクサと仲間なのですが、葉はあまり似ていません。シロツメクサは丸い三つ葉の形ですが、トリフォリウム・バニーズは、小さな細長い三つ葉です。葉茎には細かい毛が生えています。
トリフォリウム・バニーズは、草丈が30~40cmほど。這うように広がるタイプは、グランドカバーとして花壇の手前側に植えると美しいです。写真のように、明るい色や斑入りのカラーリーフなどと合わせると、互いに引き立て合ってオシャレな空間が演出できます。
トリフォニウム・バニーズは、夏の高温多湿がやや苦手です。夏は西日が当たらない半日陰くらいの涼しい場所で育てるとよいですね。寒さには強く、肥料もそれほど必要としない丈夫な植物です。放任してもたくさんの花が咲き、こぼれ種でよく増えます。
見かけると思わず触れたくなるふわふわしたトリフォリウム・バニーズ。ぜひ育ててみてくださいね。
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トリフォリウム・バニーズ
- トリフォニウム・バニーズは、猫じゃらしを小さくしたような形のセピア色の花穂が特徴的な耐寒性一年草。同じシャジクソウ属(トリフォリウム属)に分類されているシロツメクサの近縁種です。 トリフォニウム・バニーズには、花びらより長いガクがあり、たくさんの白い毛が生えているため、花は隠れて目立ちません。花が終わってもガクと白い毛が残り、ふわふわとした花穂の姿が長く楽しめます。茎は直立または横に這うように生長し、ノスタルジックな雰囲気を漂わせます。花穂はドライフラワーとしても使うことができます。葉の形はシロツメクサと同じ三つ葉ですが、シロツメクサよりもかなり葉の幅が細くて小さいため、あまり似ていません。葉茎には細かい毛が生えています。 トリフォニウム・バニーズは、夏の高温多湿がやや苦手な性質がありますが、耐寒性が強く育てやすい植物です。放任してもたくさんの花を咲かせ、こぼれ種でよく増えます。