シダ植物の魅力! 人気の観葉から日陰のグランドカバー向きの種類について

大曽根百代

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シダ植物には種類によって特徴的な形をしていたり、個性的な種類がたくさんいます。さらに、シダ植物は花を咲かせず胞子を飛ばして子孫を残すので、葉っぱの裏に特徴的なものが付いていたりと知れば知るほど面白い植物。今回は、シダ植物の魅力や人気の観葉植物のシダからシェードガーデンに向いている種類までご紹介します。

目次

シダ植物とは?

人気! 観葉植物のシダ植物の種類

シェードガーデンに向いているシダ植物の種類

オフィスで育てているシダ植物をご紹介

シダ植物とは?

繊細な葉を持つ神秘的なシダ植物 シダ植物は、古くから地球上に生息する植物。花をつけることなく、胞子体や子株で増えていきます。シダ植物には多種類いて、種類によって生態環境に合わせた葉の形や性質を持っています。

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繊細な葉を持つ神秘的なシダ植物

シダ植物は、古くから地球上に生息する植物。シダ植物は花をつけることなく、胞子体や子株で増えていきます。シダ植物は多種類が存在し、種類によって生態環境に合わせた葉の形や性質を持っています。

 

木々に覆われた湿度のある場所にはよくシダ植物がいます。日本でも、ヒトツバやリョウメンシダ、イノモトソウなどの種類を見ることができます。また古典園芸として観賞されてきたマツバランや、着生させて観葉植物として楽しめるビカクシダなど様々です。

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木々に覆われた湿度のある場所にはよくシダ植物がいます。日本でも、ヒトツバやリョウメンシダ、イノモトソウなどの種類を見ることができます。また古典園芸として観賞されてきたマツバランや、着生させて観葉植物として楽しめるビカクシダなど様々です。

 

シダ植物の特徴:胞子嚢(ほうしのう) シダには胞子嚢という胞子の入った袋が葉の裏についています。その胞子嚢から胞子を飛ばして、子孫を残します。普通の植物は花が咲いて種を残しますが、シダは花が咲かないのでそのような方法で増えていきます。その胞子嚢の形は、シダの種類によって異なった形をしているのです。

シダ植物の特徴:胞子嚢(ほうしのう)

シダ植物には胞子嚢という胞子の入った袋が葉の裏についています。その胞子嚢から胞子を飛ばして、子孫を残します。普通の植物は花が咲いて種を残しますが、シダ植物は花が咲かないのでそのような方法で増えていきます。胞子嚢の形は、シダの種類によって異なった形をしているのです。

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人気! 観葉植物のシダ植物の種類

人気の観葉植物の中で、シダ植物もたくさんあります。種類にもよりますが、シダ植物は自生地ではじめっとした薄暗い場所で生息しているため、耐陰性が強く比較的室内の環境にも適応してくれる植物が多いです。一度名前を聞いたことあるような種類から人気の観葉植物までご紹介します。

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人気の観葉植物の中で、シダ植物もたくさんあります。種類にもよりますが、シダ植物は自生地ではじめっとした薄暗い場所で生息しているため、耐陰性が強く比較的室内の環境にも適応してくれる植物が多いです。一度名前を聞いたことあるような種類から人気の観葉植物までご紹介します。

 

ビカクシダ 鹿の角のような葉っぱを持つシダ植物ビカクシダ。木に着生して育つシダです。コウモリランとも呼ばれています。

ビカクシダ

鹿の角のような葉っぱを持つシダ植物ビカクシダ。木に着生して育つシダです。コウモリランとも呼ばれています。

 

そんなビカクシダの裏にも胞子嚢があります。葉先が茶色くなっています。これがビカクシダの胞子嚢です。

そんなビカクシダの裏にも胞子嚢があります。葉先が茶色くなっています。これがビカクシダの胞子嚢です。

 

自生地は東南アジアやオーストラリア、アフリカまで種類によって様々。樹木に着生する性質を活かして板付けをして壁に飾ったりして楽しむファンが多いシダ植物です。

ビカクシダの自生地は東南アジアやオーストラリア、アフリカまで種類によって様々。樹木に着生する性質を活かして板付けをして壁に飾ったりして楽しむファンが多いシダ植物です。

▼育て方・植物図鑑はこちら

ビカクシダ(コウモリラン)

  • 樹木に着生しているシダの仲間で、「コウモリラン」とも呼ばれています。 「コウモリラン」と呼ばれる由来は、垂れ下がる葉を「羽ばたくコウモリ」に例えたものだと言われています。 独特な容姿が特徴ですが、葉の一つは株元に張りつくように出た「貯水葉(ちょすいよう)」または「外套葉(がいとうよう)」、もう一つは、鹿の角のような形をしている「胞子葉(ほうしよう)」になります。 貯水葉は水を蓄えておくことだけでなく、木などに絡みつく役割もあります。また、品種によってはこの貯水葉の凹凸が非常に美しく、観賞ポイントになります。 ハンギングバスケットやヘゴ板付けに仕立ててお部屋に飾るととてもカッコいいです。 ビカクシダは変種や交配種などが多く存在し、ビカクシダの愛好家も多いです。1株だけでもカッコいいのですが、丸く群生にしたビカクシダはとても迫力があります。 自生地では樹木に着生しており、大きな群生株が1つの木に複数ついていたり、枝がビカクシダで覆われていることもあるそうです。 数十年生きた大型種のビカクシダは人の背丈を超える事もあり、まさにモンスター級のシダ植物です。

 

アジアンタム

涼しげな葉が可愛らしいシダ植物。乾燥に弱いので土が乾かないように気をつけましょう。

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アジアンタム

  • アジアンタムはイノモトソウ科ホウライシダ属に分類されるシダ植物の総称です。世界の温帯~亜熱帯に分布しており、その数は200種を超えるそうです。 日本でも温暖な地域にはホウライシダ属が自生しています。 アジアンタムの特徴は薄く小さい葉です。非常に繊細な雰囲気を持ったものが多く、シャワシャワとした葉は観葉植物として人気が高いです。 アジアンタムはその葉の薄さから乾燥と寒さに弱いです。しかし、耐乾燥性と耐寒性は品種によって異なり、日本に自生しているようなホウライシダは0℃程度まで耐えられます。 一般的に観葉植物として販売されているアジアンタムはそこまで耐寒性があるわけではないので、冬場は室内などに入れると良いと思います。

 

トキワシノブ

コケ玉などに使われ、小さいサイズでお部屋に飾りやすいシダ植物。もけもけとした根が可愛らしい。

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トキワシノブ

  • トキワシノブは着生植物です。着生植物とは、地面に根を生やし自生するのではなく、他の植物に着生し自生する植物のことです。 なので通常は土の上で栽培しませんが、コケや水分の多い土を使用することによって鉢植えで育てることが可能です。栽培し年を増すごとに根茎が渦巻き、ぐるぐるになってヘビがとぐろを巻いている格好に見えるのが特徴です。 またトキワシノブの葉は、葉の根元から先端に掛けて、長い葉から短い葉へと変化していきます。逆三角形の様に生えるのです。これらの形を整えて楽しむことが出来るので、盆栽として需要が非常に増えています。 また、トキワシノブは生長するにつれて鉢を包み込むように丸くなっていきます。岩にも着生できるのでアイディア次第でとても面白い仕立て方が出来るのも魅力の一つです。

 

タマシダ

タマシダの仲間に観葉植物としてよく出回るツデーシダ(ツデイシダ)と呼ばれる種類も。園芸店ではよく並んでいるので見たことある方も多いと思います。

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タマシダ

  • タマシダは日本にも三種類ほど自生しており、よく観賞用で売られているのはツデーという品種です。 葉が美しいだけでなく強健で育てやすく、初心者の方にもおすすめのシダ植物です。

 

リュウビンタイ

塊茎を持つシダ植物。そのフォルムから、恐竜が生きてた時代を連想させます。風通しのいい明るい場所で管理しましょう。

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リュウビンタイ

  • ゴツゴツした株元と、熱帯植物のような葉、ゼンマイのように渦状に伸びる新芽。リュウビンタイはお部屋を「ジュラシック・パーク」気分にさせてくれる、野趣あふれる観葉植物です。 恐竜が闊歩していた森林には、リュウビンタイのような植物が生い茂っていたに違いありません。 リュウビンタイは日本にも自生している着生シダの仲間で、沖縄など温暖な地域の薄暗い森のじめじめした地表や、岩の上に活着して生息しています。 そのため強い日差しや乾燥はNGです。窓からの光で十分に育ちますが、現代住宅は気密性が高いので乾燥に気をつけてください。水はけの悪い用土では根腐れしてしまう一面もあります。 また、プラ鉢などに植えていて、大きくなっても植え替えないでいると株が内側からプラ鉢を圧迫して鉢が割れてしまうことがあるので注意してください。

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大曽根百代

千葉大学園芸学部を卒業後、園芸店に勤め、販売だけなく植物をきちんと理解したいと思い、千葉大の苗生産部にて植物の生産業(花苗)に従事。その後、多肉植物の生産を経験。現在は多肉植物の販売サポートやバラの管理業務をしています。多肉だけでなく植物全般好きで、宿根草なども育てています。最近はマイクロ胡蝶蘭とバンダにも挑戦中。より植物の魅力を感じ、皆様にもその魅力と生産者情報を記事としてこれからも発信していきます。

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