カラーリーフ50選|寄せ植えや花壇におすすめのカラーリーフを色別にご紹介!
戸松敦子
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斑入りのカラーリーフ
37.アメリカヅタ
ブドウ科 落葉つる性木本
草丈:20~1500㎝
アメリカヅタは白斑と緑がモザイク状に交じる模様が美しいカラーリーフ。細いまきひげを持ち、吸盤で壁や木、フェンスに付着して伸びます。ハンギングバスケットで高い場所から垂れ下がるように育てることもできます。
アメリカヅタは秋に赤く紅葉し、小さな黒い実を付ける姿も風情があります。冬に落葉しますが、春になると再び芽吹いて茂ります。
38.シルバープリペット
モクセイ科 耐寒性常緑低木
樹高:1~2m
シルバープリペットは、華奢な枝に斑入りの小さな葉が密集して付く樹木。風が吹くたびにそよぐ姿が美しく、優しい印象の目隠しとして生垣にも使われます。春に白い小花の集合体を咲かせ芳香を放ちます。写真の下半分に写っているのはライム色のプリペットです。色違いの2色を隣り合わせに植えると明るく爽やかな植栽ができます。
39.ギボウシ(ホスタ)
キジカクシ科 耐寒性多年草
草丈:10~60㎝
ギボウシ(ホスタ)は多くの品種があり、葉の色や斑の入り方、葉の形や大きさも様々です。多くが半日陰~日陰の水はけの良い場所を好み、直射日光で葉焼けする性質があることからシェードガーデンの定番的存在になっています。
ギボウシ(ホスタ)は、初夏から夏にかけて花茎を長く立ち上げてラッパ型の花を咲かせます。冬は落葉して地上部が枯れますが、根は生きていて春になると再び芽吹きます。
40.グレコマ
シソ科 耐寒性多年草
草丈:10~50㎝
グレコマは、草丈低く地面を這うように伸びるのでグラウンドカバーとしても好んで利用されます。写真のような斑入りのタイプを使うと庭や花壇全体を明るい雰囲気に演出できます。耐陰性があり、シェードガーデンの強い味方でもあります。グレコマは葉や茎に爽やかな芳香があり、春に小さな薄紫色の花を咲かせます。
グレコマ
- グレコマはシソ科グレコマ属の総称です。グレコマ属の中でもGlechoma hederacea ssp. grandisはカキドオシという和名を持っています。これは、垣根の下からでも侵入してくるくらい繁殖力旺盛な特性から付けられた名前です。グレコマの仲間は耐寒性の強い常緑多年草で、草丈低く地面を這うように伸びていくので、グラウンドカバーとしても好んで利用されます。その特性を活かして、鉢植えにして縁からこぼれるような姿を楽しむことも出来ます。 グレコマの花は小さく薄紫色で、縦に連なるように咲きます。葉に斑が入った品種もあり、花壇や寄せ植えに使用すると明るい雰囲気を演出してくれます。耐陰性もあり、日陰の庭でも育つので、シェードガーデンの強い味方でもあります。グレコマは葉や茎に爽やかな芳香があります。
41.チドメグサ
セリ科 半耐寒性多年草
草丈:10~15㎝
チドメグサは、日なた~半日陰の湿った場所を好む植物。小さな葉っぱが横に広がりながら垂れるように育ちます。夏頃、やや紫色を帯びた白い小さな花を咲かせます。斑の入っていないタイプは日本にも自生しています。冬は寒さで地上部が枯れることがありますが、春になると再び芽吹きます。
42.ツルニチニチソウ
キョウチクトウ科 耐寒性多年草
草丈:5~10㎝ つるの長さ:5~100㎝
ツルニチニチソウは株元から多数の茎をのばしてツル状に生長し、春に淡い紫色や白い花を咲かせます。日なたから半日陰の場所や、常緑樹の足元などのグラウンドカバーに使われることが多く、性質は非常に強健です。ハンギングバスケットなどで高い場所に飾ると、流れるように垂れるツルの美しさも楽しめます。
ツルニチニチソウ
- ツルニチニチソウは株元から多数の茎をのばしてツル状に生長する多年草です。3月~5月頃に淡い紫色の花が開花します。ツルニチニチソウの他に一回り葉が小さめなヒメツルニチニチソウもあります。 花は一斉に咲くわけではなく、長い期間次から次へと開花します。傾斜地や半日陰地、常緑樹の足元などグラウンドカバーに使われることが多く、性質は非常に強健です。ツルニチニチソウは、寒さや乾燥にも耐え、半日陰でも良く育ち繁殖も株分けで容易にできます。耐寒性にやや劣りますが美しいクリーム色の斑が入る品種が多く栽培されています。 寒冷地では葉が一回り小さいヒメツルニチニチソウの方が若干耐寒性に優れるためよく用いられます。
43.パイナップルミント
シソ科 耐寒性多年草
草丈:20~40㎝
パイナップルミントは、別名斑入りアップルミントとも言われるアップルミントの変種。明るい斑が美しいハーブです。葉と茎からパイナップルのような甘い香りがします。日なた~半日陰を好みます。冬に勢いが無くなってきたら地上部を短く刈り込んでおくと春に再び美しく芽吹きます。
44.ハゴロモジャスミン
モクセイ科 半耐寒性木本
草丈:15~200㎝
ハゴロモジャスミンはとても丈夫で良く伸び、アーチに仕立てることも出来ます。春に小さな白い花(蕾は紫色を帯びた桃色)を株全体に咲かせ、強く甘い香りを漂わせます。日なたを好み、冬は霜に当たらなければ冬越しできます。
ハゴロモジャスミン
- ハゴロモジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の半常緑性つる植物です。花の外側はピンク、内側は白のコントラストが美しく、強い芳香を持ちます。葉を楽しむ斑入りのハゴロモジャスミンも流通しています。薄黄色の斑が入った葉が美しい観賞用のハゴロモジャスミンです。 ハゴロモジャスミンの他にもジャスミンと呼ばれる花は何種類もあります。ジャスミンティーに使用されているのは、マツリカ( Jasminum sambac) という別な植物です。 ハゴロモジャスミンは半常緑性なので、冬には多少葉を落としますが緑豊かな姿で越冬します。関東以西ではハゴロモジャスミンの半常緑である特性を活かして、フェンスやトレリスに絡ませる等、目隠しに用いることができます。鉢植えのハゴロモジャスミンは支柱を立てあんどん仕立てにしたり、そのまま近くのトレリスなどに絡ませても楽しめます。 ハゴロモジャスミンは秋には翌年の花芽を付け始めます。剪定は開花後から遅くても夏の終わりくらいまでに済ませましょう。
45.ハツユキソウ(ユーフォルビア)
トウダイグサ科 非耐寒性一年草
草丈:20~100㎝
ハツユキソウ(ユーフォルビア)は日なたを好み、夏頃に花が咲くと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。葉は少し厚みがあり、茎を切るとトウダイグサ科特有の白い液が出ます。その液をさわると皮膚がかぶれることがあるので注意しましょう。根をいじられることが苦手なので、植え付けるときは根をくずさないようにそのまま植えます。
46.フィカス・プミラ
クワ科 半耐寒性木本
草丈:15~100㎝
フィカス・プミラは、日なたから半日陰の湿気のある場所を好みます。枝から活着力の高い気根を伸ばし、よじ登ったり這うように広がっていきます。この特性を生かしてトピアリー仕立てにしたり、壁面緑化に使うこともできます。霜に当たらなければ冬を超えて周年楽しめます。地植えで環境が合うと根がものすごく太くなり抜くことが難しくなることもあります。
47.フォックスリータイム
シソ科 耐寒性常緑低木
草丈:10~30㎝
フォックスリータイムは、クリーム色の斑が入るタイム。葉に少しふれるだけでとても良い香りがします。初夏~夏にうす紫色の花も楽しめます。日なたと水はけの良い用土を好み、高温多湿を嫌います。花後に刈り込んで風通しを良くして育てましょう。タイムには、黄色い斑が入るゴールデンレモンタイムなどもあります。
48.ミスキャンタス
ユリ科 耐寒性多年草
草丈:20~30㎝
ミスキャンタスは、つんとした細い葉に白い斑が入っているカラーリーフ。暑さ寒さに強い性質ですが、真夏の強光や寒さで多少葉焼けをすることがあります。夏の終わりから秋に白い花を咲かせます。株分けして寄せ植えのアクセントによく使われます。
49.ヤブラン
ユリ科 耐寒性多年草
草丈:20~30㎝
ヤブランは日なたから半日陰を好み、夏の照り返しや冬の寒さにも強い性質です。管理にほとんど手がかからないので公園やマンションの植栽などによく使われます。夏の終わりから秋に紫色の花を咲かせます。
50.ワイヤープランツ・スポットライト
タデ科 半耐寒性ほふく性常緑低木
樹高:10~30㎝
ワイヤープランツ・スポットライトは、ワイヤーのような茎に斑入りの丸い小さな葉をたくさんつけてふんわりと育ちます。日なたから半日陰を好み、乾燥に弱い性質です。挿し木、水挿し、株分けで増やすことができます。冬に一時的に元気がなくなっても、根が生きていれば春に再び芽吹きます。
- ワイヤープランツは小さなグリーンの葉が可愛らしい、匍匐性常緑小低木です。ワイヤープランツという名前の通り、細いワイヤー(針金)の様な茎が特徴的です。ある程度耐寒性があり、地域によって差はありますが冬でもグリーンの葉を絶やしません。生育旺盛で、露地植えにするとどんどん広がっていきます。華奢なワイヤーのような茎はツルのように見えますが、ツル性ではありません。 環境が合えば、春から夏にかけて小さな花とその後に種子ができます。とても小さく見つけにくい花と実ですが、光沢のあるグリーンの葉よりも明るい黄緑色の花が咲くので、注意深く観察してみましょう。 ワイヤープランツは霜に当たると葉が落ちてしまうことがありますが、根が生きていれば春の暖かくなったころにまた新芽を出し始めます。葉が落ちたら短く刈り込んで軒下に移動するなどの寒さ対策を行いましょう。また、剪定のときに切った枝は水に挿しておくことで発根するので、水耕栽培で楽しむことができます。
カラーリーフを上手に使ってガーデニングを楽しもう!
今回50種類のカラーリーフを紹介しましたが、好みの色や草姿のカラーリーフは見つかりましたか?
植える場所の環境にぴったりなカラーリーフを植えると、手間をかけなくてもよく育つので管理も楽になります。ぜひ、カラーリーフごとの特徴や性質を生かして花壇の植え付けや寄せ植え作りをお楽しみください。
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