宿根フロックスの育て方|植物図鑑
- 植物名
- 宿根フロックス
- 学名
Phlox paniculata
- 和名
- オイランソウ、クサキョウチクトウ
- 科名
- ハナシノブ科
- 属名
- フロックス属
- 原産地
- アメリカ、カナダ
宿根フロックスの特徴
宿根フロックスは、開花期間の長い夏の宿根草です。品種によって、花丈にかなり違いがありますが、高さのある品種は、1メートルを超えるものもあり、群生させると見事です。暑さ、寒さにも強く、性質も丈夫、暑い夏でも休みなく咲きます。年々、新品種が出て、色のバリエーションも増え、最近は複色系の色合いの品種もあります。
宿根フロックスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 50~120cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク、白、赤、紫、複色 |
開花時期 | 6月~10月 |
宿根フロックスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
冬の剪定 |
宿根フロックスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所から半日陰の風通しのよい場所で育てます。品種によって、花丈に違いがあるので、丈を確認してから植える位置を決めましょう。
用土
市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
宿根フロックスの育て方のポイント
水やり
水やりは、土の表面が渇いたらたっぷりとあげます。地植えの宿根フロックスは、根付いてしまえば、水やりの必要はありません。
肥料
他の草花が問題なく開花している地植えの宿根フロックスは、肥料を与える必要はありません。鉢植えの宿根フロックスは、開花期間中、緩効性化成肥料を与えます。
病害虫
【うどんこ病】
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。発見したら病気が発生している葉は取り去りましょう。
宿根フロックスの詳しい育て方
選び方
葉が虫に食われていない、生き生きとした葉の苗を選びましょう。
植え付け
地面への植え付けの適時は、3月~5月、10月です。鉢植えの宿根フロックスは、根を傷めなければ、真夏以外なら植え付け可能です。
地面への植え付けは、数年で大株になることを考えて、隣の植物との距離はある程度開けた方がよいでしょう。混みあいすぎると、うどん粉病にやられやすくなります。
摘芯(摘心)・摘果
草丈が低いうちに摘心をすると、脇芽が増えてたくさんの花を咲かせます。
剪定・切り戻し
ある程度、花が咲き終わったら、切り戻しておくと再び開花します。また、大株になって、枝が混みあいすぎると、うどん粉病にやられやすくなるので、枝がぶつかりあってきたら、透かし剪定をします。
植え替え・鉢替え
鉢植えの宿根フロックスは、1~2年に一度、植え替えをしましょう。地植えの宿根フロックスは、3年以上経過して、株が混みあってきたら、掘り起こして株分けを行います。
花
宿根フロックスの花は6月~10月の長期間開花します。
収穫
花は切り花としても利用できます。最近は生花として初夏に流通もしています。
夏越し
暑さには強いので、特別な夏越しの必要はありません。
冬越し
冬前に地際で剪定して冬越しをします。冬は地上部が枯れますが、春に再び芽吹きます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
宿根フロックスは、株分け、根伏せ、種まきで増やすことができます。