初夏から秋まで長く咲く花!夏のガーデニングに使いたい宿根草と一年草36選

金子三保子
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開花期間が長く、暑さに強い夏の宿根草と一年草36選!暑さが厳しい夏のガーデニングは長時間の作業が難しい時期。そんな時期に取り入れたいのが、暑さに強くて開花期間の長い花です。
春(初夏)から秋まで長く咲く一年草、宿根草36選と、開花期間が長い草花をきれいに咲かせるための手入れのコツをご紹介します。夏のガーデニングに取り入れてみませんか?
目次
一年草、宿根草、多年草の違いって?
一年草
一年草は、種を蒔いたその年に発芽し、花が咲き、種をつけ、枯れていく植物のことをいいます。本来は多年草だけど日本の環境だと冬越しや夏越しができない理由で一年草扱いになる、という多年性植物も多くあります。この場合はプランツタグなどに「日本では一年草扱い・・・」のような表現がされています。
宿根草、多年草
宿根草と多年草は、同じ株から何年も続けて花を咲かせる植物です。宿根草と多年草の違いは、冬になったら地上部(葉や茎)が枯れるのが宿根草、地上部分に葉が存在するのが多年草です。場合によっては多年草も含めて宿根草と表現されることもあります。
暑さに強い花の新定番を紹介!
大きく長くたくさん咲く!「ストロング ファイブ」
「ストロング ファイブ」は、「5つの強さを持つ5つの花」をコンセプトに、数千品種ある品種の中から「育てやすさ」を軸に選び抜かれたスーパーエリート苗。梅雨時期の長雨や、真夏の高温にも負けず、4月~11月の長い間、花が咲き誇ります。
猛暑の中でも元気に咲き誇る「サンパラソル」
年々厳しくなる日本の猛暑の中でも元気に咲き誇る花として注目を集めているのがつる性植物の「サンパラソル」。根に水分を蓄える特性があるので、水切れにとっても強く、真夏の暑さの中で2~3日水やりを忘れても枯れることはまずありません。レッドやピンク、ホワイト、イエローといろいろな花色があり、どれもとってもトロピカルな花を楽しめます。
初夏から秋まで長く咲く一年草
1.ジニア
矮性から高性まで種類が豊富なジニア。ジニアの和名は「百日草」。百日間咲き続けるということからですが、実際は5月~11月まで開花するので百日どころではない長く咲く草花です。新品種が次々と出てきて色合いのバリエーションもとても豊富。夏のガーデニングにおすすめの草花です。
▼ジニアの育て方についてはこちら
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2.ペチュニア、サフィニア、カリブラコア
ペチュニア
ペチュニア、サフィニア、カリブラコアは、夏の一年草の中でも品種がとても豊富。夏のガーデニングの定番的存在です。咲き方、色あいが豊富なのでイメージにあわせた色を選ぶことができるのが魅力です。ペチュニア類は本来は多年草ですが、日本では一年草で扱われています。
ペチュニア
最近ではシックな色や八重咲き、小輪種・・・など、ますますバリエーションが豊富です。
▼多花性のサフィニア、ペチュニア、カリブラコアの手入れで欠かせない摘心と切り戻し。この作業をやると、長くたくさんの花を楽しめます。
3.サルビア
サルビア
品種が豊富なサルビア。色数が豊富で夏の暑さに強く、真夏でも咲き続ける花です。
サルビア
最近はこんな大人っぽい色合いのサルビアもあります。色合わせのアクセントになります。
サルビア
4.ヘリクリサム(帝王貝細工)
ドライフラワーにもできる帝王貝細工、初夏から晩秋まで長く咲く夏の暑さに強い草花です。乾燥にも強いので暑い夏にぴったり。
5.千日紅
庭や花壇の彩りとして楽しみつつ、ドライフラワーになりやすい素材などを植栽して、自分の育てた花でドライフラワーを作るのもよいですね。
6.ペンタス
ペンタスは熱帯アフリカ、アラビア半島原産の常緑性の多年草です。星型の花は直径1センチに満たないような小輪ですが、傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので花壇などにもよく利用される草花です。ペンタスは本来は多年草ですが、日本だと一年草扱いされることが多い草花です。
7.ポーチュラカ
カラフルな色合いで這性のポーチュラカ。華やか、元気な色合いでカラフルです。ポーチュラカは本来は多年草ですが、日本だと一年草として扱われることが多い草花です。最近は葉っぱが斑入りのポーチュラカもできて、花だけでなく葉ものとしても楽しめる存在です。
8.ニチニチソウ
日々草(ニチニチソウ)は本来は多年草ですが、寒いのは苦手で日本では一年草として扱われています。日々草(ニチニチソウ)は花の開花が5月~10月と、半年近くも咲き続ける上に暑さにも強い光にもとても強いこと、さほど手入れをしなくても咲き続けることなどから夏のガーデニングの定番の草花です。
日々草(ニチニチソウ)の定番カラーはピンク系濃淡、白、赤などですが、最近は写真のようなシックな色あいや、咲き方もカクタス咲きや小輪種など種類がとても豊富になってきました。
▼ニチニチソウの育て方はこちら
9.マリーゴールド
マリーゴールドはキク科の一年草で、5~11月頃まで長く咲き続けます。日当たりと水はけのよい場所に植えれば、次から次へと開花し続け管理も楽なので、毎日手入れができない公園の花壇などの植栽にも使われます。オレンジ、黄色などのビタミンカラーの色合いが主流ですが、最近はグリーンやアンティークカラーなど、色幅も増えてきました。
▼マリーゴールドの育て方はこちら
10.鶏頭(ケイトウ)
鶏頭(ケイトウ)は、ヒユ科の多年草で夏から秋にかけて長く咲く花です。炎のような鮮やかな花色が秋の花壇の彩りとして親しまれています。花の色は、赤・ピンク、オレンジの他、最近は中間色やニュアンスカラーなど色幅も豊富です。鶏頭(ケイトウ)は原産地では多年草ですが、日本の気候では一年草として扱われています。
11.イソトマ
イソトマは星形の花を初夏から秋まで多数開花させる一年草です。本来は多年草ですが、寒さには弱いため、日本では一年草として扱われるのが一般的です。星の形、涼し気な色合いは寄せ植えに使うと、涼やかな雰囲気を演出してくれます。初夏から秋まで長く咲かせるポイントは、真夏になる前に一度株を半分程度切り戻し、真夏は花を休ませると、秋になると再びたくさんの花が次から次へと開花します。
▼イソトマの育て方はこちら
12.バタフライピー
バタフライピーは、マメ科のツル性のハーブです。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。バタフライピーは暑さにはとても強く、真夏でもツルをぐんぐんと生長させ、初夏から秋までたくさんの花を咲かせます。つる性なのでグリーンカーテンにもなります。バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれ、お茶として煎じると、きれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと、青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができます。
▼バタフライピーの育て方はこちら
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)
- バタフライピーは、マメ科のつる性のハーブです。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。バタフライピーは暑さにはとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。 バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれています。お茶として煎じるときれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができます。 最近、メディアでバタフライピーのの美容や健康効果が紹介されて、一気に人気になったハーブのひとつです。
13.アメリカンブルー
アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。
▼アメリカンブルーの育て方はこちら
アメリカンブルー(エボルブルス)
- アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。 開花期は5~10月。半耐寒性なので暖かい土地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花をいくつも咲かせます。花壇の前景やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。 ヒルガオの仲間なので1年草として扱いますが、環境によっては越冬します。 本来は「エボルブルス」という呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花という安直な命名で定着してしまいました。最近はようやくエボルブルスの名前も定着しつつあります。また、白い花の「アメリカン・ホワイト」も出回るようになりました。
14.朝顔
アサガオはたくさんの品種が流通しています。一年草を始め、宿根草のものもあります。
西洋アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続けます。グリーンカーテンの材料としても人気です。中には矮性種もありますがほとんどはツル性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があるので、好みの色あいをセレクトしてみては。
▼アサガオの育て方はこちら
朝顔(アサガオ)
- 朝顔は朝に咲くと言いますが、実は夜明け前から花は開いていきます。花の色は青や紫、中にはピンクがかった色や複色などさまざまな品種があります。花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。花開いたあとは、内側に籠る様にして閉じていきます。 江戸時代の育種により、朝顔の変異体である「変化朝顔(ヘンカアサガオ)」が誕生しました。つるが伸びない「木立」、細かいひだ状の花弁が細く筒咲の「南天」など、葉や花の形が違う、これが本当に朝顔なの?と疑うほど様々な変化朝顔が栽培されていました。 木立 西洋アサガオ 他に「西洋アサガオ」も8月以降から霜のころまで長く咲き続けるため、とても人気があります。葉は丸葉で、さわやかな空色をした花です。生育がよいため「緑のカーテン」にも適している品種です。
▼アサガオの種をまいて育てて花を咲かせてみよう!
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