プランターで野菜を育てる!家庭菜園初心者向けの育て方とおすすめ野菜25選
山田智美
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プランターでも野菜は栽培できます!家庭菜園初心者さんでもチャレンジできるように、プランターで野菜を育てるための基本知識や豆知識、実際にプランターで栽培できるおすすめの野菜25種類を紹介します。きっとプランターで野菜を育ててみたくなりますよ。
目次
- プランターで野菜を栽培!家庭菜園の基本知識
- プランターで野菜を栽培!豆知識
- プランターで野菜を栽培!必要な道具
- プランター栽培!家庭菜園におすすめ春夏野菜14種
- プランター栽培!家庭菜園におすすめ秋冬野菜6種
- プランター栽培!おすすめハーブ5種
プランターで野菜を栽培!家庭菜園の基本知識
プランター野菜基本知識その1 土づくり
プランターで野菜を育てる基本中の基本は土の準備。プランターならその野菜ごとに適した用土を準備できます。
土づくりというと少しハードルが高いように聞こえますが、市販の野菜用培養土を使えば簡単です。少し慣れてきたら、それぞれの野菜の育て方を確認して腐葉土を足したり、苦土石灰を混ぜたりすると、それぞれの野菜に適した土になります。
土は野菜にとってのベッド。難しく考えないで、市販のものを上手に利用してオリジナルブレンドを作ってみましょう。
プランター野菜基本知識その2 水やり
次に大切な基本は水やり。水やりは多くても少なくても野菜を枯らしてしまいます。特に降雨にまかせっきりにできないプランター栽培は水の管理が大切。それぞれの野菜の育て方の基本に忠実に水やりをしましょう。
プランター野菜基本知識その3 日当たり
野菜も植物、植物が光合成をして生長するために必要な3つの条件は、水、日光、酸素です。日向が好きな野菜もあれば、半日陰程度が好きな野菜もあります。プランターで野菜を育てるなら、それぞれの野菜に合った日当たりのもとで管理しましょう。
プランターで野菜を栽培!豆知識
プランターで野菜を育てるメリット
プランターで野菜を育てる最大のメリットは、管理が楽だということ。プランターごとにそれぞれの野菜にあった土づくりや水やりができる他、置き場所も特性に合わせて変えられます。
さらにプランターで野菜を育てれば、食べたいタイミングで簡単に収穫もできます。畑まで採りに行かなくてもよいという手軽さは魅力です。
プランターで野菜を育てるデメリット
畑と違って限られたスペースのなかで育てるので、それぞれの特性や大きく生長してからの姿まで考えておく必要があります。例えばズッキーニを小さな苗の状態で購入し、そのサイズに合わせてプランターに植えたら大きくなり過ぎて困った、なんてこともあります。いかなることでも育て方は確認しましょう。
コンパニオンプランツを上手に使おう
プランターに限らず、口に入れる野菜やハーブを育てるなら、なるべく薬剤は使いたくありません。病害虫の被害にあいにくい環境づくりが大切です。
コンパニオンプランツとは、近くに植えておくと、相互によい環境を与え合う植物の組み合わせです。病害虫の被害にあいにくくなったり、香りや味が濃くなるなど、よい効果が望めます。コンパニオンプランツを上手に使って、元気な野菜を育てましょう。
プランターで野菜を栽培!必要な道具
プランターで野菜を育てるために必要な道具を紹介します。
鉢やプランター
まずはプランターが無ければ始まりません。見ているだけで楽しくなるプランターや機能性重視のプランターなど、好きなものを選んでください。
用土
野菜用の培養土です。水はけが良いものや肥沃なもの、弱酸性のものなど、それぞれの野菜に合わせて選びましょう。
ジョウロ
水やりに必須の道具です。おしゃれなジョウロがあると、日々の水やり作業も楽しくなります。
鉢底石とネット
プランターで野菜を育てるなら、絶対に必要なのが、鉢底石と鉢底ネットです。プランターの底には水はけ用の穴が空いています。水はけを良くするため、鉢底の穴を塞がないようにするため、穴から虫が侵入するのを防ぐためにも鉢底石とネットを用意してください。プランターによっては、不要なものもあります。
支柱
エンドウ豆やスイカなどつるを伸ばして生長していく野菜に必要なのが支柱です。支柱を立てて絡ませるようにして管理します。また、ミニトマトなど、大きく生長する野菜を倒れないように支えるためにも支柱があると便利です。
スコップやハサミ
植え付け、植え替えに使用するスコップと、剪定、収穫に使用するハサミは、野菜だけでなく園芸全般の必須アイテムです。長く使えるものを選んでおきましょう。時間と共に道具が手に馴染んでいき、手にした瞬間に阿吽の呼吸が生まれるような何とも言えない心地よさを味わえます。
プランター栽培!家庭菜園におすすめ春夏野菜14種
ミニトマト
ミニトマトは、春に植え付け夏から秋まで長く収穫できる野菜です。生食の他、加熱しても楽しめます。
ミニトマト
- トマトの原種は、大玉トマトではなくチェリートマト(ミニトマト)ということが植物学者たちの調査により分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 チェリートマト(ミニトマト)は原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。 野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるには、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、トマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは、17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。やはり「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていたそうです。 完熟の実にはほとんど含まれていませんが、じつはミニトマトやトマトの花・葉・茎などには、「トマチン」という有害物質が多く含まれています。そのため、ピーマンの葉は食すことはできますが、ニトマトやトマトの葉は食べることができません。 現在では、様々な品種が改良され、青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いミニトマトもでき、人気の野菜の一つです。 ミニトマトは緑黄色野菜の1つで、クエン酸、リコピン、グルタミン酸など栄養も豊富。健康や美容に効果があることも人気の理由。サラダから、煮込み料理、ソースなど様々な料理に使えます。 ▼ミニトマトを使ったセミドライトマトの作り方はこちら 簡単!ミニトマトを使ったセミドライトマトのオイル漬け&4種のハーブクラッカー LOVEGREEN編集部のベランダで収穫したミニトマトを使って、セミドライトマトのオイル漬けと、4種のハーブ… 戸松敦子 2021.06.28 料理・レシピ
ナス
ナスは春に植え付け、夏から秋まで長く収穫できる野菜です。煮ても焼いても、お漬物にしても楽しめます。和、洋、エスニックまで、あらゆるレシピで活躍してくれます。
ナス(茄子)
- ナスの原産はインドです。日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。ナスの形は、丸や卵、中長、長形など様々な品種が栽培されています。幅広く料理にも使えるので和洋中問わず、味を楽しむことができます。 みなさんがよくご存じの縁起の良い初夢の順番「一富士、二鷹、三茄子」ですが、江戸時代の初物のナスは1個がなんと1両。そのため庶民が正月に初物のナスを食べることは、夢のまた夢…叶わぬ夢でした。初夢にナスが登場すると縁起が良いとされるのもこのことからうかがえます。 現在のようにハウス栽培がない江戸時代で、冬に高温作物のナスを作るためには、油紙障子でハウスのようなものを作り、馬糞や麻屑(あさくず)などを踏み込んだ発酵材でエコに温度を上げるなどして、手間暇かけて栽培していたそうです。
キュウリ
キュウリは夏が旬の瑞々しい野菜です。もぎたてのキュウリの瑞々しさと言ったら!まだ朝露に濡れているキュウリをもぎ取って朝食のテーブルに並べる…なんて最高に贅沢な朝の過ごし方です。
キュウリ(胡瓜)
- キュウリはつる性の植物で、そばにあるものに巻き付くように伸びて生長していきます。未熟果を収穫する野菜のため、関東地方では5月初旬に植えつけると、6月には収穫時期を迎え、代表的な春夏野菜の中では一番最初に収穫できる野菜です。種から育てても、収穫するまでの日数は2か月間位しかかかりません。果実の生長は著しく、1日で3cm以上も大きくなるため、採り遅れると巨大化してしまいます。 キュウリの外側の表面の白い粉のようなものは、ブルームといって乾燥や雨などからキュウリを守るために自然にできた物質です。最近のキュウリの品種は、このブルームがあまりない、艶々のキュウリが市場に多く出回っています。 キュウリの歴史は3000年ほど前と言われており、日本では1000年前から栽培されていたとされています。そんな歴史あるキュウリも、切り口が徳川家の葵の紋に似ていたことから江戸時代には大変不人気の野菜だったそうです。
ピーマン
ピーマンは初夏に植え付け、夏から秋まで収穫できます。鮮やかなグリーンが食卓を賑やかにしてくれます。煮ても焼いても揚げても生でも、食べ方が豊富な野菜です。
小玉スイカ
スイカは日本の夏を代表するような甘く瑞々しいフルーツ。甘く食べやすいのでフルーツとされていますが、ウリ科の野菜です。小玉スイカは育てる過程で摘芯や整枝、人工授粉といった作業があり、家庭菜園のレベルとして中級者以上の難易度です。水やりを控えめに管理するのがコツ。つる性の植物なのでグリーンカーテンとして栽培もできます。
ゴーヤ
ゴーヤは濃いグリーンと表面のでこぼこが特徴の苦みのある野菜です。ニガウリとも呼ばれます。最近ではグリーンカーテンでも人気があります。食べ方、レシピも豊富な食卓の味方です。
ゴーヤ
- ゴーヤの正式和名は「ツルレイシ」といいますが、沖縄本島では「ゴーヤー」、宮古島では「ゴーラー」、八重山地方(石垣島や西表島など)では「ゴーヤ」、九州では「レイシ」「ニガゴリ、ニガゴイ」などと呼ばれており、本州などでは「ニガウリ」とも呼ばれています。 テレビ番組をきっかけに全国的に普及し、ゴーヤという名前で親しまれるようになりました。独特な苦味のあるゴーヤは、暑い地域の夏バテ解消のメニューとしても全国的に有名です。 ゴーヤのグリーンカーテン 家庭菜園としてゴーヤを育てる以外にも、つる性植物の特性を利用して夏の緑のカーテンとしても人気のゴーヤです。 ネットに絡ませてカーテンやシェード風に仕立てるゴーヤのグリーンカーテンは、緑の森の中にいるような気分を味わえるだけでなく、室温を下げる効果もあり、暑い夏を乗り切るための人気のガーデニングアイテムになります。
枝豆
枝豆は熟す前の大豆です。まだ青く若いうちに収穫して食べます。枝豆は軽く茹でておつまみにする他、サラダや煮物の彩りにも活躍します。
枝豆(エダマメ)
- エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。主茎と分枝に分かれ、それぞにエダマメの実がなります。エダマメの花は白や紫色で、房から3~4つほどの花が咲きます。分類としてはエダマメは野菜類とされ、大豆になると穀類(穀物)になります。エダマメのさやにはうぶ毛が生えており、2~3粒ほどの実が入っています。 大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。 エダマメは古くは奈良、平安時代から食べられていました。江戸時代には枝がついたまま茹でて売られ、食べ歩くという光景が見られたことからエダマメという名がついたとされています。 外国人観光客が、日本料理で好きなものといえば「お寿司、ラーメン、刺身、天ぷら…」は、もはや常識といってもおかしくないような日本のおもてなしメニューですが、数年前に海外のインターネット検索で日本食についての検索ランキング上位に、エダマメが浮上しました。美味しさだけでなく、健康食としてエダマメが海外セレブ達に注目されたのがきっかけといわれています。 しかも、英語の「Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名で浸透しています。エダマメは、今や国際語といっても過言ではない存在になっています。
モロヘイヤ
モロヘイヤは春に種をまいて夏から秋まで収穫できる野菜です。独特の粘りが特徴で、栄養価が高いのも魅力です。
モロヘイヤ
- モロヘイヤは、アジア~アフリカ北部の熱帯で広く栽培されている野菜で、日本には1980年代から栽培されるようになりました。 高温や乾燥に強い夏野菜で、砂漠地帯でも生育する貴重な野菜です。 空芯菜(クウシンサイ)とともに葉物野菜の作りづらい夏の時期に栽培できる貴重な野菜です。病害虫にも比較的に強く、自生力の強い丈夫な植物です。 モロヘイヤという名前の由来には、アラビア語で「王家のもの」という意味があります。それは古代エジプトの王様が病気になった際、モロヘイヤのスープを飲むと回復したことが由来だそうです。エジプトで王家といえばクレオパトラ。彼女もこのモロヘイヤのスープを飲んでいたのかもしれません。
シソ
シソは日本が誇る和ハーブとも言われる野菜です。爽やかな香りがあり、薬味の他、お肉やお魚のシソ巻き、天ぷらなど、食べ方も豊富です。
シソ(大葉)
- シソ(大葉)は草丈約70~80cm位の日本に昔から生育している植物です。シソ(大葉)の葉は柔らかく、とてもさわやかでよい香りが特徴的です。 シソ(大葉)は一度育つとたくさんの葉が茂り、収穫してもわき芽から次々と葉が生えてきます。こぼれ種でも発芽し、まいた記憶もない場所から生えてきたりもします。 緑色の葉紫蘇は別名大葉とよばれています。葉は緑色の他に赤紫の赤じそがあります。赤じそは梅干しの色付けなどに利用されたり、シソジュースの材料としても使用され鮮やかな赤色が魅力的です。 シソ(大葉)は、中国、ベトナム北部、韓国、日本に分布しています。日本では縄文時代の遺跡からも発掘されていることから、古くからシソ(大葉)が生育していたことが分かります。 中国後漢末期の名医「華佗」が食中毒の治療に使ったことから、蘇りの薬草として世に広められたといわれています。そのことから紫蘇と名付けられたとも伝えられています。
オクラ
オクラは独特の粘りが特徴のアオイ科の野菜です。早朝に開き午後には萎んでしまうオクラの花は、淡いクリーム色が可愛らしく、一見の価値があります。オクラは生長し過ぎると固くなって食べられなくなってしまうので、収穫のタイミングを見計らうのも楽しみになります。
ズッキーニ
ズッキーニはキュウリのような見た目をした、カボチャの仲間の野菜です。煮たり、焼いたり、揚げたりとたくさんのレシピがあります。ズッキーニは加熱調理だけでなく、生でも食べられます。
ズッキーニ
- 見た目はきゅうりのようですが、ズッキーニは「ペポかぼちゃ」の変種です。原産地は北アメリカ南部~中南米ではないかと考えられています。16世紀頃にヨーロッパに伝わり、19世紀後半にイタリアで改良されたものの中からズッキーニが誕生したと言われています。 ズッキーニは日本ではまだ歴史が浅く、普及し始めたのは1980年頃からですが、家庭菜園ではお洒落で人気の野菜のひとつです。花がついたままの未熟な果実も食用にするため、エディブルフラワーとしての一面もあります。 ズッキーニは緑色の品種の他、黄色の品種もあります。煮物(ラタトゥイユなど)、サラダ、漬物、オムレツの具、揚げ物など幅広く用いられます。 ズッキーニは、別名「つるなしカボチャ」といわれ、分枝が発達することはなく、親づるがどんどん生長します。整枝といって、ズッキーニの実の下の葉を処理したり、支柱などでぐらつく株元を支えながら管理していきます。
ラディッシュ
ラディッシュの別名はハツカダイコン。種をまいてから1ヶ月くらいで収穫できます。育て方も簡単ですぐに収穫できるので、初心者におすすめの野菜です。
ラディッシュ
- ラディッシュの草丈は30cm弱で、2~4cm弱の球または楕円の根が肥大します。主に丸い形をしていることから、一見するとカブの仲間のように見えますが、ダイコンの仲間です。ラディッシュの葉を観察すると、カブの形とは違い、ダイコンの葉と同じ形をしています。 一般的なラディッシュの色は赤ですが、それ以外にも白、紅白、黄色や紫色、黒色の品種もあります。 ラディッシュは、種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、品種にもよりますが、実際には収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかることが多いようです。 ラディッシュは小さな球体のため、プランターで育てる場合も深さをあまり必要としないことから省スペースで栽培することができます。他の野菜と比べて短期間で収穫できるのが利点です。
スイスチャード
スイスチャードはホウレンソウに似た葉とカラフルな茎が魅力のアカザ科の野菜です。春から秋まで種まきができ、ほぼ一年中収穫できます。スイスチャードの若く柔らかい葉は生でもおいしく食べられます。葉が生長して固くなってきたら、加熱調理しましょう。
スイスチャード
インゲン
インゲンはひょろりと細く長いマメの仲間です。サヤごと食べます。インゲンは火を通して食べるのが一般的ですが、新鮮なものは生で齧っても甘みがあっておいしく食べられます。
プランター栽培!家庭菜園におすすめ秋冬野菜6種
ブロッコリー
ブロッコリーはアブラナ科の野菜です。あのモリモリとしたグリーンの塊部分は実は花蕾(からい)といって、ブロッコリーのつぼみです。収穫しないで放っておくと花が咲きます。
ブロッコリー
- ブロッコリーはアブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。 このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。 ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ということもできます。 ブロッコリーの花蕾(からい)は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。 ブロッコリーは古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいになってようやく栽培されるようになりました。日本に来たのは明治の初期で、第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ、1980年頃から普及しました。
カリフラワー
カリフラワーはブロッコリーと同じくアブラナ科の花蕾(からい)を食べる野菜です。ブロッコリーと似ていますが、食感や香りが違います。カリフラワーは煮たり焼いたりとレシピも豊富です。新鮮なものは生でスライスしてサラダにしても食べられます。
カリフラワー
- カリフラワーは、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。ブロッコリーの突然変異で花蕾(からい)の部分が白くアルビノ化したものといわれています。 カリフラワーは、日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜として、メインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まり、現在ではカリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的になっています。 癖のない味で、生でも食べられるため、サラダやスープ、シチューなど幅広く利用でき、最近ではオレンジ色や紫色など様々な種類のカリフラワーをスーパーで手にすることができます。 ブロッコリー同様、食べている部分は花蕾(からい)のため、花揶菜(はなやさい)という別名があります。広い意味での食べられるお花「エディブルフラワー」の一種です。
カブ
カブはアブラナ科の野菜です。大根と同じく根を食べる根菜です。大根と違って根が球形で、辛みがありません。生でも加熱しても食べられます。加熱したカブは甘みが増しておいしくなります。
水菜
水菜は春か秋に種をまいて、初夏か冬に収穫できる野菜です。葉物が少なくなる冬に明るいグリーンの水菜は重宝します。水菜は生食でも加熱調理しても食べられます。
水菜(ミズナ)
- 水菜の名前の由来は、畝間に水を溜めて栽培されたことから「水入り菜」と呼ばれ、そこから水菜と呼ばれるようになりました。水菜は昔から主に京都を中心に栽培されてきたので、関西以外では「京菜」と呼ばれることがあります。同じ水菜でも品種によって、株の形が横に広がる広茎の水菜や上に伸びる縦長の水菜があります。 水菜はアブラナ科特有の黄色い十字の形の花を咲かせます。花が咲いた後、水菜が種を作る時、自分以外の花粉を付けることによって受粉します。そのため、他の植物や他の品種と交雑しやすい性質があります。種を採取するときは、他の種類と交雑しないように、隔離して栽培する必要があります。 これだけ親しまれている水菜の歴史は、いつどの時代にどこから伝わってきたのか判明していません。この一つの要因として、水菜の交雑する特性のため、記録文書と照らし合わせ、同じ植物と特定できないことが考えられます。 水菜にとても似ている野菜として、同じく京都の伝統野菜「壬生菜(みぶな)」があります。違いは葉がギザギザしているか、していないかの違いです。ギザギザしている葉が「水菜」で、丸みのある葉が「壬生菜(みぶな)」です。
ネギ類
ネギは春に種まきして、秋から冬まで収穫できる野菜です。ネギ類には多くの種類がありますが、どれも独特の香りを持つのが特徴です。ネギ類は薬味にする他、生でも加熱しても食べられます。プランターで小ネギを育てておくと、ちょっと薬味が欲しい時に便利です。
ネギ(葱)
- ネギ属は数多く種類が存在し、ネギ(葱)以外にも玉ねぎ・ニラ・ニンニク・分葱(ワケギ)・浅葱(アサツキ)・ラッキョウなどたくさんの種類があります。 ネギ(葱)を形態的、生態的特性からみて大きく分けると加賀群、千住群、九条群の3つに大別することができます。 加賀「夏ネギ型」 冬になると地上部が枯れて休眠する品種です。耐寒性が強く東北、北陸など寒い地域で多く栽培されている品種です。白い部分が多い下仁田ネギのような特徴のネギ(葱)です。 千住「冬ネギ型」 冬期に休眠せずにゆっくり生長を続ける品種です。耐寒性があまり強くないため、主に関東地方を中心に栽培されています。 スーパーで売っているネギ(白ネギ)のほとんどは、この千住群の品種です。 九条ネギ「冬ネギ型」 九条ネギは千住ネギと同じように冬ネギ型ですが、土寄せをする白ネギとは違い、主に緑色の葉の部分が多い葉ネギの品種です。
ミニ大根
ミニ大根は大きくならない大根です。味、食感は大根そのもの。生でも加熱しても食べられます。小さいのでプランターで育てやすい野菜です。
ダイコン(大根)
- ダイコン(大根)はアブラナ科の主に肥大した根の部分を食用とする野菜で、古くから栽培されてきたために、地域ごとに在来品種が多く存在します。 また、昔から品種改良がおこなわれてきたので、長いものや丸いものなどバリエーションが豊富で、ダイコン(大根)の品種としては少なくとも200種類以上はあるともいわれています。辛みが特徴の辛み大根や、中国大根とよばれる内部が鮮やかな紅色や緑色のダイコン(大根)もあります。土地の名前が付いた品種も多く、その土地の食文化とも結びついています。 ダイコン(大根)の原種は、ほとんど根が太らないもので、いまでもヨーロッパでは大根と言えば二十日大根のように小さいものをイメージされます。それが日本に渡った後に、長い年月をかけて品種改良が重ねられ、今では世界一の重さを誇る「桜島大根」や、世界一長い「守口大根」が作られるようになりました。日本のダイコン(大根)の品種数や味のレベル、バリエーション、生産量、消費量は世界一です。 「ダイコン(大根)は根の部分を食べている」と、ほとんどの人が思っていますが、厳密にいえば胚軸と根が合わさった部分を食べています。その証拠に、ダイコン(大根)の下の方は根の付いていた痕跡のひげ根がありますが、上の方は表面がつるんとしています。畑でもダイコン(大根)の上の方は、土の上にはみだしているのが分かります。ダイコン(大根)の新芽である、かいわれ大根をよく観察すると、双葉の下に長く伸びた白い部分があります。これが胚軸部分です。 ダイコン(大根)の栽培時期は、厳寒地以外は春まきと秋まき、どちらも栽培できるので、時期に合った品種を選ぶことが大切です。 プランターで栽培する場合は、できるだけ深さのあるプランターを選び、培養土は粒子の細かいものを選びましょう。培養土の袋やペットボトルを使って栽培することもできます。 今からでも間に合う♪ペットボトルで大根を育てよう! 家庭菜園始めないの?と聞かれて、皆さんはなんと答えますか? 場所がない。 道具がない。 時間がない。 でも、… LOVEGREEN編集部 2018.08.24 家庭菜園・ハーブ
プランター栽培!おすすめハーブ5種
パクチー
パクチーは、またの名をコリアンダーともいい、独特の香りが魅力のハーブです。日本の高温多湿に弱いため、春に種をまいて、初夏に収穫します。花を咲かせないように育てるのがコツです。
バジル
バジルは食欲をそそるような香りが魅力の、シソ科のハーブです。春に種をまいて、初夏から秋まで収穫できます。気温の上昇と共にどんどん繁っていくので、プランターでも贅沢な量が収穫できます。
ミント
ミントは清涼感のある香りで有名なシソ科のハーブです。地下茎で増えるので直径の大きなプランターで育てるとどんどん増えます。冬の間は少し葉が減りますが、ほぼ一年中収穫できます。夏は直射日光を避けて、風通しの良い半日陰で管理するとよく育ちます。
タイム
タイムは肉料理の臭み消しなどで活躍する、シソ科のハーブです。ブーケガルニには必ずといっていいほど入っています。タイムには様々な種類がありますが、ハーブとして食用にするのはコモンタイムです。
コモンタイム
- タイムは、シソ科のハーブです。種類が多く、立ち上がり上に伸びる立性のもの(コモンタイム)と這うように生育する匍匐性のもの(クリーピングタイム)に分かれます。一般的にタイムといわれているのはコモンタイムのこと。品種によって異なりますが、春~初夏に小さな花を咲かせます。料理の他にも、花はサシェにも使うことができます。 「コモンタイム」は、肉などの臭み消し、防虫効果、「ブーケガルニ」としてシチューやポトフなどの煮込み料理の風味付けに使われているタイムで、最も一般的なタイムです。野菜売り場のハーブのコーナーで売られているタイムもコモンタイムです。最近はコモンタイムから選抜されてできた品種がたくさんあります。 ブーケガルニとは、簡単に言ってしまえば、数種類のハーブや香りのする野菜をタコ糸などの糸で束ねた香りの束のことを言います。ヨーロッパでは、昔から肉や野菜を入れてコトコトと煮込むような料理にブーケガルニを入れて風味付けをしています。ブーケガルニに使う素材に決まりはありませんが、定番はタイム、パセリ、ローリエの組み合わせ。その他にも料理の種類にあわせて束ねる素材を選びます。日本の食品メーカーからも「ブーケガルニ」という名前で販売されています。 料理やお茶など、食材として利用するためにタイムが必要な場合は、品種名と利用用途(食用か観賞用か)がきちんと書かれている苗を選ぶと安心です。 タイムは品種によって生長の仕方も違います。園芸用として植栽するなら、植える環境にあわせて、下記の性質から、どちらが植える環境にあうかを決めてから品種を選ぶとようにします。 立性・・・立ち上がるように生長します。地植えにすると30cm以上の高さになります。コモンタイムは立性です。 ほふく性・・・這うようにして生長します。代表的な品種はクリーピングタイムです。這うように生長するので、丈は10cmくらいにしかなりません。ほふく性のタイムは、花壇の縁取りやグランドカバーにもなります。
イタリアンパセリ
イタリアンパセリは明るいグリーンと独特の香りが特徴の、セリ科のハーブです。葉が縮れずに広がり、葉先にはギザギザとした切れ込みがあります。葉の形の美しさから付け合わせに多用されます。
プランターで野菜を育ててみたくなってきましたか?プランターで野菜を育てると、野菜ごとに日当たりや置き場所を変えられるので、管理が楽になります。また、バルコニーや玄関先のスモールスペースでも野菜を育てることができます。
朝食のサラダを摘みにバルコニーに出たり、夕食のスープに浮かべるイタリアンパセリを摘んだり、毎日がちょっと豊かで優雅になります。プランターで野菜を育てて、日常を楽しんでみませんか。
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