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食虫植物|植物図鑑1-6件 / 全6件

食虫植物の一覧です。虫を養分にするための発達した捕虫器官が特徴的です。種類によって、葉や茎などにつく捕虫器官が異なるので、とても面白いです。

食虫植物の代表植物:ウツボカズラ、ハエトリソウ、モウセンゴケ、ムシトリスミレなど

ハエトリグサ(ハエトリソウ)

  • 食虫植物の中でもサラセニアと並んで、特に有名なハエトリグサ(ハエトリソウ)は北米原産の多年草です。茎は短く、地に這うように、あるいは少し立ち上がって、放射状に葉を広げます。二枚貝のような形状をした葉の縁には、牙のように見えるトゲが生えています。この葉に虫が触れると貝のように葉を閉じて捕まえ、消化液で溶かしてしまう興味深い生態を見せます。指で葉をつつくと、葉が閉じるのが面白いのですが、やり過ぎると植物にストレスを与えてしまうので、注意しましょう。初夏から夏に白く小さな花を咲かせます。 「ハエトリグサ(ハエトリソウ))」の名前でひとくくりにされていることが大半ですが、実は園芸品種として改良が行われており、いくつかのバリエーションがあります。原種に最も近いのは「マスシプラ」。葉に並ぶ毛の数が多いのものは「ソーティース(ノコギリの歯)」、数が少なくかぎ爪になっているものは「シャークティース(サメの歯)」と呼ばれています。白い葉の品種は「グレートホワイト」。鮮やかな赤色を持つ「レッドピラニア」もあります。

サラセニア

  • サラセニアは日当たりの良い湿地帯を好む、多年草の食虫植物です。筒状の葉がとても特徴的です。この筒状の葉の先端が丸く開いていて、袋のような形状になっています。葉の背中側の先端はちょうど袋の口を塞ぐ蓋のような形をしています。この筒状の葉の中に昆虫が落ちると中で溶けて分解されるという仕組みです。 サラセニアには多くの種類があり、色もグリーンの他に、蛇柄のような模様が入るアミメヘイシソウや、明るいグリーンに赤茶色の柄が入るキバナヘイシソウなどがあります。また、サラセニアは春から初夏にかけて花を咲かせます。花の中心部が袋状になった、少し変わった形の花です。 サラセニアは食虫植物としてというより、その変わった形状が面白く、観葉植物としても人気です。多年草ですので、冬には地上部が枯れてしまいますが、翌春またその草姿を楽しむことができます。

ウツボカズラ

  • ウツボカズラは代表的な食虫植物で、現在約90種類が確認されています。ウツボカズラのつぼ型の部分は捕虫器といって、葉が変化したものです。中の液体のほとんどは水ですが消化液が含まれているため、虫などを消化することができます。ウツボカズラは根が貧弱で寒さにも弱いため、栽培の難易度が比較的高い植物です。

ブロッキニア・レドゥクタ

  • 食虫植物に分類されるブロメリア科の植物で、筒状の草姿となり葉の付け根から消化酵素を分泌します。 ギアナ高地に生えており、現地では紫外線が強いため黄色く染まりますが、日本の栽培環境下では難しいです。乾燥に弱く、育てる場合は水苔植えにして受け皿をつけると高湿度を保てます。 鹿沼土や軽石などで植え込み、腰水で管理するのもオススメです。 ブロッキニアはティランジアと同じブロメリア科ですが、根からもしっかりと養分や水分を吸収します。

モウセンゴケ

  • 漢字で書くと「毛氈苔」となりますが、花が咲いて種子をつくりますので苔の仲間ではありません。葉の表面に腺毛がたくさん生えていてその先にきらきら光る粘液を分泌して虫を粘り付け消化吸収する粘着捕虫植物(食虫植物)の1種です。捕虫方法は、1つの腺毛に虫がかかるとその信号が他の腺毛にも伝わって、周囲の腺毛がだんだんと虫の方に向かって倒れ、多くの腺毛でからめとるように虫を消化します。世界中に140種類以上が分布していてその生育環境もさまざまです。日本でもっともポピュラーなモウセンゴケは平地から山間部の湿地に自生していて、直射日光を好みますが暑さに弱い性質があります。冬場は地上部は休眠しますが霜よけ程度の屋外で越冬できます。

ムシトリスミレ

  • 食虫植物というややおどろおどろしい名前に反して、スミレに似た紫色の可憐な花をつけます。 小さな毛の密生した葉の表面から粘液を出し、虫を捕えて消化します。粘液がこぼれないように、葉の縁が反り返っているのが特徴的です。 学名の「ピンギキュラ」でも流通しています。複数の種や変種をまとめてピンギギュラ、ムシトリスミレとして扱っている場合も多く、微妙な育成法の違いから失敗させてしまうことがあります。暖地性で比較的暑さに強い北米産か、山野草に近いデリケートな扱いの必要となるメキシコ産かをチェックしておきましょう。

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