ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ハエトリグサ(ハエトリソウ)
- 学名
Dionaea muscipula
- 英名
- Venus Flytrap
- 和名
- 蝿取草
- 科名
- モウセンゴケ科
- 属名
- ハエトリグサ属
- 原産地
- 北米
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の特徴
食虫植物の中でもサラセニアと並んで、特に有名なハエトリグサ(ハエトリソウ)は北米原産の多年草です。茎は短く、地に這うように、あるいは少し立ち上がって、放射状に葉を広げます。二枚貝のような形状をした葉の縁には、牙のように見えるトゲが生えています。この葉に虫が触れると貝のように葉を閉じて捕まえ、消化液で溶かしてしまう興味深い生態を見せます。指で葉をつつくと、葉が閉じるのが面白いのですが、やり過ぎると植物にストレスを与えてしまうので、注意しましょう。初夏から夏に白く小さな花を咲かせます。
「ハエトリグサ(ハエトリソウ))」の名前でひとくくりにされていることが大半ですが、実は園芸品種として改良が行われており、いくつかのバリエーションがあります。原種に最も近いのは「マスシプラ」。葉に並ぶ毛の数が多いのものは「ソーティース(ノコギリの歯)」、数が少なくかぎ爪になっているものは「シャークティース(サメの歯)」と呼ばれています。白い葉の品種は「グレートホワイト」。鮮やかな赤色を持つ「レッドピラニア」もあります。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の詳細情報
園芸分類 | 食虫植物 |
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草丈・樹高 | 10-30cm |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5~7月 |
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 |
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ハエトリグサ(ハエトリソウ)室内の日当たり、風通しの良い場所で管理しましょう。
用土
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は暖かく湿った用土を好みます。水苔を丸めて根を包むように植えます。あるいは赤玉土小粒に鹿沼土、ピートモスをブレンドした土を使います。市販の培養土はあまり向いていません。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方のポイント
水やり
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は湿地帯に自生する植物なので、湿った環境を維持します。水苔が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。鉢より一回り大きな容器に水を張って入れ、しっかりと吸水させる方法も有効です。
肥料
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は、栄養分が極端に少ない湿地帯で生き延びてきた植物です。根以外から養分を得るため虫を捕えるという独自の進化を遂げました。捕虫は窮余の策だったのです。そんなハエトリグサ(ハエトリソウ)ですから、むやみに肥料を与えると逆に根腐れしてしまいます。自然下では虫も簡単に捕まらないので、わざわざ与える必要もありません。一見、過酷な栽培法ですが、ハエトリグサ(ハエトリソウ)の生育環境に最も近いスタイルなのです。
病害虫
病害虫はほとんどありませんが、まれにウイルス病が報告されています。治療法は無く、株を廃棄するしかありません。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の詳しい育て方
選び方
青々と葉が揃い、春先なら花芽の伸びているものを選びます。葉が黄色くなっているような株は避けましょう。
植え付け
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は、環境の変化に強くないので、休眠期の真冬に行います。水苔が基本ですが、赤玉土小粒、鹿沼土、ピートモスも使えます。
剪定・切り戻し
開花後は、種を採取するのでなければ、早めに花がらを摘み取ります。そのままにしておくと結実にエネルギーを費やしてしまい、株が弱っていく原因となります。
植え替え・鉢替え
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の植え替えは、休眠期の冬に行います。植え替え後は、しっかりと吸水させましょう。
花
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の花は、白く可憐な可愛らしい花です。初夏に開花します。
夏越し
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は夏が生長期です。日当たり良く、風通しの良い場所で管理します。
冬越し
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は冬に休眠します。11月以降、葉の元気がなくなってきたら休眠期に入るサインです。休眠期の冬に暖かい室内に入れてしまうと翌年の生長が遅れるので、0度以下にならなければ屋外で管理します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ハエトリグサ(ハエトリソウ)は株分けで増やせます。