アマランサスの育て方|植物図鑑

植物名
アマランサス
学名

Amaranthus

英名
Amaranthus
和名
紐鶏頭
科名
ヒユ科
属名
ヒユ属
原産地
南アメリカ

アマランサスの特徴

アマランサスは、ヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の夏から秋に開花する一年草です。花の咲き方は、垂れるように咲くユニークな形をしています。アマランサスと言ってもたくさんの品種があります。品種にもよりますが、背丈が高い花なので、自然に咲いている姿はとてもワイルドです。

アマランサスは、別名「ヒモゲイトウ」とも呼ばれ名前にケイトウがついていますが、ケイトウはヒユ科ケイトウ属、アマランサスはヒユ科ヒユ属(アマランサス属)なので、ケイトウとは植物分類が違います。

最近ではたくさんの園芸品種が流通していますが、元々はインカ帝国の時代から種を穀物として食用にされてきました。日本では最近の健康ブームにより、たくさんの栄養素を豊富に含む「スーパーフード」としてメディアに取り上げられる機会も増え、食材としても人気があります。

アマランサスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 赤、エンジ、緑、ピンク、オレンジ~ブラウン
開花時期 8月~10月

アマランサスの利用法

アマランサスは花の後の種が食用として流通しています。雑穀として白米に混ぜてごはんとしていただくのが一番シンプルな利用法です。アマランサスの種は、ゴマよりも小さく、食べるとプチプチとした触感です。それを生かして、パスタや和え物、スープなどに入れるのもおすすめです。

種よりは流通は少ないですが、最近はアマランサスの葉も野菜として流通しています。アマランサスの葉は「熱帯のほうれん草」とも呼ばれています。生でも食べられますが、少し苦味があるため軽くゆがいたり炒めて味付けしていただくことが多い野菜です。

アマランサスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

アマランサスの栽培環境

日当たり・置き場所

アマランサスは、日当りと水はけの良い場所が適しています。日光が足りないと、きれいな花色が出ないので注意しましょう。

用土

水はけが良く中性の土壌を好みます。酸性土壌の場合は事前に有機石灰などをすきこみ、よく耕してから植え付けましょう。

アマランサスの育て方のポイント

水やり

地植えのアマランサスは根付いてからは水やりの必要はありません。

鉢植えの水やりは土の表面が渇いたら、鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。

肥料

アマランサスは少なめの肥料で育つ草花です。使用する草花用の肥料の説明書きに書いてある使用頻度より少なめに与えて様子を見ながら追肥しましょう。

病害虫

ヨトウムシ:ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、年に2回ほど発生します。ハスモンヨトウ、シトシタヨトウなどの種類も含めヨトウムシと呼ばれてます。昼間は土の中に隠れていて、夜になると一斉に出てきて活動します。幼虫は葉や茎部分を集団で食害するため、葉が気づいたら丸坊主になっていることがあります。一度に大量に産卵します。葉裏に大量に卵を産み付けるので、これが孵化しないうちに葉ごと処分をしましょう。こまめに葉裏もチェックするようにしましょう。孵化していた場合群生するため比較的見つけやすいです。見つけたら捕殺しましょう。

アマランサスの詳しい育て方

種まき

アマランサスは発芽適温が高いので八重桜が咲くころ以降に種をまきます。育苗箱かポット苗に種まき用土に3~5粒ずつ種をまき、間引くのが一番簡単な方法です。嫌光性のため、種が隠れる程度の覆土を必ずしましょう。

植え付け

アマランサスは直根性なので、ポットの土は崩さないように注意して植え付けましょう。

8月~10月に開花します。アマランサスの花は、切り花としても流通しており、年々品種数が増えています。切り花で流通する際は、「ヒモゲイトウ」という名で出回っていることもあります。

収穫

刈り取ったら穂を吊るして乾燥させ、乾燥したら穂をたたいて落とし、さらに目が細かいふるいでふるってゴミを落として種子だけにします。

夏越し

アマランサスは暑さには強いので特別な夏越しの必要はありません。

冬越し

アマランサスは一年草のため冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アマランサスは種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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