オニユリ(鬼百合)の育て方|植物図鑑

植物名
オニユリ(鬼百合)
学名

Lilium lancifolium

英名
Tiger lily
和名
鬼百合、天蓋百合
科名
ユリ科
属名
ユリ属
原産地
日本、朝鮮、中国

オニユリ(鬼百合)の特徴

オニユリ(鬼百合)は原種のユリのひとつで、耐寒性、耐暑性に優れることから、日本の至る所で野生化しています。オニユリ(鬼百合)の背丈は100~200cm程度、オレンジ色の花には斑点があり、花弁はそっくり返ったような印象的な見た目をしています。発色の良い花は、夏の野山でよく目立ちます。

オニユリ(鬼百合)の特徴的なところと言えば、珠芽(むかご)ができることです。珠芽(むかご)は、葉の上にひとつずつでき、これをまくと3~4年で開花します。

オニユリ(鬼百合)の特徴的なところと言えば、珠芽(むかご)ができることです。珠芽(むかご)は、葉の上にひとつずつでき、これをまくと3~4年で開花します。(個体差があります)見た目がとても似ているコオニユリには、珠芽(むかご)はできません。

また、オニユリ(鬼百合)の鱗茎(球根)は「ユリ根」と呼ばれ、薬用や食用にもされています。ユリ根はオニユリ、コオニユリ、ヤマユリの鱗茎のことを言いますが、最近流通しているのはコオニユリがほとんどのようです。

オニユリ(鬼百合)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 100~200cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 オレンジ
開花時期 7月~8月

オニユリ(鬼百合)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け(球根)
開花

オニユリ(鬼百合)の栽培環境

日当たり・置き場所

オニユリ(鬼百合)は日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。ただし、夏の西日が強い場所は避けます。

基本的には地植えでの栽培が適しています。

用土

有機質に富んだ水はけの良い土に植え付けます。

オニユリ(鬼百合)の育て方のポイント

水やり

地植えのオニユリ(鬼百合)は、植え付け直後以外は水やりは特に必要ありません。

鉢植えで育てる場合は、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

オニユリ(鬼百合)は控えめの肥料の方がうまく育ちます。

基本的には開花前の春の芽が出る時期と、秋になり葉が枯れてきた頃の2回程度、緩効性肥料を与えれば十分です。

花が咲かない、生長が思わしくない場合は肥料のやりすぎが原因のひとつであることが多いので、様子を見ながら与えましょう。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。よく観察し、発生したら早めに駆除するようにしましょう。

オニユリ(鬼百合)の詳しい育て方

選び方

オニユリ(鬼百合)の球根は、ユリの球根の中では小さめです。カビの生えていないずっしりとした球根を選びます。

種まき

球根で植え付ける他、珠芽(むかご)をまくことでも栽培可能です。ただし開花までには3年以上かかります。

球根で植え付ける他、珠芽(むかご)をまくことでも栽培可能です。ただし開花までには3年以上かかります。この開花には個体差があります。

珠芽(むかご)をまくのも球根の植え付け時期と同じ秋です。

植え付け

植え付けは秋の10月~12月に植え付けます。植え付ける深さは球根の3倍程度の深さ、球根同士の間隔は30cm以上話して植え付けます。

仕立て方

オニユリ(鬼百合)は背丈が高いので、状況に応じて支柱などで保護します。

オニユリ(鬼百合)の花は7月~8月に開花します。花が終わったら花がらは早めに摘み取りましょう。

夏越し

株元にマルチングをすると土の極端な乾燥を防ぐのに有効です。

冬越し

秋になると自然に立ち枯れ、冬は地上部分はなくなります。耐寒性はありますが、霜などから球根を保護するためマルチングをすると安全です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング