カラミンサの育て方|植物図鑑

植物名
カラミンサ
学名

Calamintha

和名
カラミンサ
別名・流通名
カラミント
科名
シソ科
属名
カラミンサ属
原産地
南ヨーロッパ、地中海沿岸

カラミンサの特徴

カラミンサは、小さな可愛い花を咲かせる耐寒性宿根草。花色は白、ピンク、紫色などがあります。細い茎に可憐な花が次々と咲き、ミントのような爽やかな香りを漂わせ、その葉はハーブティーに用いられます。別名をカラミントと言います。

カラミンサは丈夫で育てやすく、真夏に少し花数は減るものの初夏から秋までの長い期間開花します。寒さに強く、冬は地上部を枯らして越冬します。

カラミンサの学名Calaminthaは、ギリシア語の「kalos(美しい)」と「minthe」(ミント)」が組み合わさっています。ミントの香りがする美しい植物という意味が含まれていると言われています。

カラミンサの小花はどんな花とも合わせやすいため、花壇や寄せ植えのメインの花を引き立てるわき役の花苗としてとても人気があります。カラミンサを使うと爽やかな雰囲気に仕上がります。

▼カラミンサを使った寄せ植えはこちら

カラミンサの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 白、ピンク、紫色
開花時期 5月~11月頃

カラミンサの種類

カラミンサ・ネペタ

南ヨーロッパや地中海沿岸地域に分布。花の長さは1.5cmほど。白色~薄紫色の花を咲かせます。草丈は約50cm。

カラミンサ・ネペタ・マーベレッテブルー

カラミンサ・ネペタの園芸品種。紫色の花を咲かせます。

カラミンサ・グランディフローラ

ヨーロッパ南部と中東に分布。花の長さは3cmほど。ピンク色~薄紫色の花を咲かせます。ネペタと比べると花も葉も大きく野生的。草丈は約50cm。

カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’

カラミンサ・グランディフローラの園芸品種。葉に白い斑が入ります。

カラミンサの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
開花
肥料
株分け
挿し木

カラミンサの栽培環境

日当たり・置き場所

カラミンサは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日なたの方が花がよく咲きます。

用土

カラミンサは、水はけの良い土を好みます。市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。

カラミンサの育て方のポイント

水やり

カラミンサは、やや水切れに弱い性質があります。

鉢植えの場合は、土が乾いてきたらたっぷり水やりしましょう。

庭植えの場合は、根付くまでは土が乾いてきたら水やりします。しっかり根が張ってからはほとんど水やりは必要ありませんが、雨が降らない日が何日も続くときは水やりしましょう。

肥料

カラミンサは、初夏から秋まで長い期間花を咲かせるので肥料が必要です。

植え付けのときに肥料入りの培養土を使った場合は、その後追肥をします。早春と秋に、緩効性肥料を適量与えましょう。

病害虫

カラミンサは、特に病害虫の心配はありません。

カラミンサの詳しい育て方

選び方

カラミンサは、葉がイキイキしていて花や蕾が多いものを選びます。茎が間延びしていたり、下の方の葉が黄色く枯れているような苗は避けましょう。

植え付け

カラミンサの植え付け適期は春か秋です。軽く根鉢を崩して植え付けます。

庭植えの場合で、植える場所の土が硬いときは耕して腐葉土や肥料などを混ぜ込んでから植え付けましょう。

剪定・切り戻し

カラミンサは咲ききって散り始めたとき、草丈の1/2~1/3に切り戻します。切り戻しをしなくても花は咲きますが、切り戻すことで枝数が増え、こんもりと美しい草姿になります。特に、梅雨時に切り戻すと風通し良く育てることができます。

植え替え・鉢替え

カラミンサの植え替え適期は春か秋です。株が大きく育ったら株分けして鉢を二つにするか、根を整理して一回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えます。

カラミンサは、初夏から秋まで可愛い花を咲かせます。

夏越し

カラミンサは、少し水切れしやすい性質があります。夏に水切れさせないように注意しましょう。夏の水やりは早朝か夕方以降の涼しい時間帯に行います。

冬越し

カラミンサは寒さに強いため特別な冬越し対策は必要ありません。冬は地上部が枯れるので、枯れた部分をカットしておきましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カラミンサは株分けと挿し木で増やすことができます。

株分けの適期は春です。春に植え替えをするときに行いましょう。

挿し木の適期は6月と9月~10月頃です。茎を7~8cmほどに切って挿し穂を作り、水揚げをしてから挿し木用の清潔な土に挿します。根が出るまでは明るい日陰に置いて乾かないように水やりを続けます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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