シャラの木（ナツツバキ）の育て方｜植物図鑑

日当たり・置き場所

シャラの木は、日なた～半日陰を好みます。強い西日が当たったり、乾燥する場所は苦手です。

用土

シャラの木は黒土に腐葉土を混ぜたような、湿り気のある腐植質の多い土を好みます。通気性があるとともに、保湿性に優れた土が適しています。

水やり

シャラの木は乾燥が苦手です。水が足りないと葉が反り返ったり、しおれたりします。庭植え鉢植えともに水切れしないように注意しましょう。土が乾いたらたっぷり水やりを行います。

肥料

シャラの木は、開花後のお礼肥と、寒肥を施しましょう。

病害虫

シャラの木がかかりやすい病気は、さび病、灰色かび病、葉枯病などです。
枝葉を剪定し、日当たりと風通しを確保することで予防ができます。

シャラの木につきやすい害虫は、チャドクガ、アオドウガネなどです。発見したらすぐに対処しましょう。

選び方

シャラの木の苗は、枝ぶりがしっかりしていて病害虫の無いものを選びます。

シャラの木の苗木には、「単木（単幹）」と「株立ち」があります。同じシャラの木でも植栽した時の見た目の雰囲気が違うので、好みの樹形を選びましょう。

植え付け

落葉樹は落葉後から春先まで休眠します。シャラの木は、12月～2月頃の休眠期に植え付けましょう。最適期は生長期を迎える前の1月～2月初旬頃です。春になって芽が動き出すと地下でも新しい繊細な根が伸びてくるので、春以降はあまり根をいじらない方が生長が良いでしょう。

剪定・切り戻し

シャラの木は強剪定は必要ありません。休眠期に軽く枝抜き剪定を行いましょう。

植え替え・鉢替え

シャラの木は、鉢植えの場合は2～3年に1回新しい土を使って植え替えします。

花

シャラの木は、6月頃にツバキに似た白い花を咲かせます。

夏越し

シャラの木は日当たりを好みますが、強すぎる日差しと高温乾燥に弱い性質があります。鉢植えの場合は、真夏は直射日光が当たらない明るい日陰に移動させましょう。強い日差しが当たる場所に地植えした場合は、株元に別の低木や下草を植えるなど、シャラの木の根元に直接強い日差しが当たり続けないように対策しましょう。

冬越し

シャラの木は東北地方南部以南に自生している樹木なので、寒さにそれほど強くありません。寒さの厳しい地域では、マルチングなどの冬越し対策が必要です。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）

シャラの木は種まきで増やすことができます。10月頃、熟した種をとってすぐに湿り気の多い土にまいて育てましょう。