セリバヒエンソウの育て方|植物図鑑

植物名
セリバヒエンソウ
学名

Delphinium anthriscifolium

英名
Chervil larkspur
科名
キンポウゲ科
属名
デルフィニウム属

セリバヒエンソウの特徴

セリバヒエンソウはキンポウゲ科デルフィニウム属の一年草です。デルフィニウム属の野草は珍しく、セリバヒエンソウは中国からやってきた帰化植物です。帰化植物というと繁殖力が高く害草とされているものが多いのですが、このセリバヒエンソウはそこまで繁殖している姿は見かけません。

花姿が可憐で可愛らしく、そこら中に繁茂するほど逞しい野草でもないので、ファンが多い野草でもあります。一年草でこぼれ種で増えます。

森の中の落葉樹の下など、少し湿った明るい日陰を好みます。少し薄暗い森や人の手があまり入らない公園などで群生している姿を見かけます。

葉は明るく黄色味の強くないグリーンで、セリの葉のように細かく切れ込みが入っています。花はラベンダー色とも言えるような淡い青味がかった紫色で、サイズは2㎝程度、スミレの花のような小さな花を咲かせます。草丈はスミレよりも高く20~30㎝程度となります。森の中で淡い紫色の花が地面から少し浮く感じで群生していたら、スミレではなくセリバヒエンソウかもしれません。近くに行って確認してみましょう。

キンポウゲ科の植物の中には毒性のあるもの多く存在するのですが、このセリバヒエンソウも有毒植物と言われています。間違って口に入れることのないように気を付けてください。

セリバヒエンソウの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~30㎝
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
耐陰性 普通
花色 淡い紫色
開花時期 4~5月

セリバヒエンソウの名前の由来

和名の芹葉飛燕草(セリバヒエンソウ)は、葉がセリの葉に似ていること、燕(ツバメ)が飛んでいる姿に似ているということが由来とされています。学名のDelphinium(デルフィニウム)もイルカに似ているというのが由来です。

デルフィニウムもセリバヒエンソウも、花の後ろの距(きょ)と言われる筒状の部分が長く突き出しているのが特徴的です。この距の部分を胴体に、花びらを羽根に見立てたのでしょう。

セリバヒエンソウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
結実

セリバヒエンソウの栽培環境

日当たり・置き場所

セリバヒエンソウは落葉樹の下のような、少し湿った明るい半日陰を好みます。

用土

セリバヒエンソウ腐葉土を多めに混ぜた肥沃な土壌を好みます。セリバヒエンソウは市販の培養土で問題なく育ちます。

セリバヒエンソウの育て方のポイント

水やり

地植えのセリバヒエンソウは特に水やりの必要はありません。鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと与えます

肥料

特に必要はありません。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

セリバヒエンソウの詳しい育て方

種まき

セリバヒエンソウは花後すぐに結実します。三つに房が分かれたような特徴のある形状の実で、サヤの中には数粒の黒っぽい種子が入っています。

自宅で育てるのであれば、この種子をまいて翌年の開花を楽しむことも出来ます。

仕立て方

セリバヒエンソウは草丈20~30㎝程度の草花です。特に誘引や仕立ての必要はありません。

植え替え・鉢替え

セリバヒエンソウは一年草なので、植え替えの必要はありません。

4~5月に淡く青みがかった紫色の花を咲かせます。花は直径2㎝程度と小さく目立ちませんが、群生している姿が美しく見とれるほどです。

収穫

花後すぐ、5月頃から初夏にかけて結実します。実は三つに房が分かれたような形状をしています。房の中には小さな黒っぽい種子が数粒入っています。

冬越し

セリバヒエンソウは一年草です。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

セリバヒエンソウはこぼれ種で増えていきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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