チェリーセージの育て方・栽培|植物図鑑
- 植物名
- チェリーセージ
- 学名
Salvia microphylla
Salvia gregii
- 英名
- Cherry sage、Baby sage
- 科名
- シソ科
- 属名
- アキギリ属
- 原産地
- 北アメリカ南部一帯、メキシコ
チェリーセージの特徴
チェリーセージの葉はさくらんぼに似ていて、なんと匂いまでもさくらんぼのような香りがします。背丈は40cm~1.5mくらいまで伸びます。花びらの色が赤、ピンクや白のものや赤と白が混じっている品種もあります。庭に地植えにすると自然に増えて育ち、挿し木で増やすことができます。殺菌作用や解熱の効果があるハーブティーとしても知られており、お菓子のシロップやサラダにも利用されています。花に香りがあるので部屋に切り花として刺したり、押し花アートやドライフラワーなどのインテリアとしても活用することができます。
チェリーセージは、いくつかの品種の総称で、とても長い期間(5月~11月)開花する多年草(宿根草)です。普通のセージは、ブルー・紫系の花が多いですが、チェリーセージの特徴は豊富な花色。毎年新しい色の新品種が創り出されています。
チェリーセージの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
---|---|
草丈・樹高 | 40cm~1.5m低程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 赤、ピンク、白、アプリコット、黄色、紫、複色 |
開花時期 | 5月~7月、9月~11月 |
チェリーセージの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
チェリーセージの栽培環境
日当たり・置き場所
チェリーセージは日当たりがよく、風通しのよい場所に植えましょう。明るめな半日陰なら栽培可能ですが、日照不足になると花付きが悪くなります。数年がたつと大株になるので、隣の植物との株間は余裕をもって植え付けましょう。
鉢植えでも地植えでも栽培可能ですが、チェリーセージは品種によっては、最終的には丈も幅も1メートル以上になるものもあるので、少しずつ鉢を大きくしていく必要があります。
温度
–
用土
用土は、庭に地植えにしたり鉢植えにしたりする場合でも水はけがよくなるものを準備します。小粒の赤玉6:腐葉土4の割合に市販の園芸用の培養土を少し混ぜても良いです。特に地植えにする場合は、苗を植える1~2週間くらいまでに植える場所に苦土石灰を蒔き、腐葉土も一緒に混ぜておきます。
チェリーセージの育て方のポイント
水やり
地植えのチェリーセージは、根付いてからの水やりは必要ありません。真夏の日照りで土が割れてしまうほど雨が降らない場合は朝か晩に水やりをします。鉢植えのチェリーセージは、乾いたらたっぷりとを目安に水やりをしましょう。
肥料
地植えのチェリーセージは、さほど肥料をやらなくても開花します。鉢植えのチェリーセージは春と秋に緩効性化成肥料を施しましょう。
病害虫
チェリーセージは匂いがあるのでアブラムシなどの害虫などが付きにくいですが、バッタなどが葉を食べたりするので注意が必要です。
チェリーセージの詳しい育て方
選び方
苗は株がしっかりして葉や茎の状態もよいものを選びます。
種まき
4月~5月と9月~10月の2回種をまくことができますが、春蒔きの方が比較的簡単です。2~3粒くらいづつ一緒に蒔きます。
植え付け
春と秋に植え付けをすることができます。春は4月から5月、秋は9月から10月です。チェリーセージの苗は寒さに比較的弱いので、春に植え付ける方が根付く確率が高いです。
仕立て方
チェリーセージは生育旺盛で放任でもどんどん生長します。次第に茎が木化して、花付きが悪くなったり、茎の高い位置にしか花がつかなくなったりするなど、姿がみだれてくることがあります。不定期で伸びすぎたら切り戻した方が、花付きがよい見た目のきれいな姿になります。
剪定・切り戻し
チェリーセージの剪定は4月から7月、9月から11月の間に行います。夏と冬の時期以外、チェリーセージは剪定をすることができるので、伸びたりしていたらいつでも切り詰めたりすることができます。花が終わった後に枝を切っても、すぐに新芽が出て花芽をつけます。初夏からたくさん咲いたチェリーセージは、夏前に一度、切り戻しておくとすっきりとした株姿になり、秋からまた花が咲き始めます。
チェリーセージは、品種によっても様々ですが、何年も管理した古株はとても大株になり、枝も混みあってきます。2年目以降の枝は木質化して、剪定をあまりしないで育てると、年々、上の方で芽吹くので株姿が乱れてきます。定期的に切り戻しをしつつ、細い枝は根元でどんどん切って、若い枝を出すようにしていくときれいな株姿を保ちます。何年も経過すると、かなり株が乱れますので、年に2回くらい切ったほうがきれいな株姿を保ちます。
植え替え・鉢替え
地植えのチェリーセージは植え替えの必要はありませんが、鉢植えのチェリーセージは生育旺盛なので次第に根詰まりを起こしているようなら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
チェリーセージは、5月~11月の長い間、開花します。ポット苗で購入したチェリーセージは植え付けた年より、株が大きくなった翌年以降の方が花をたくさん楽しめるようになります。たくさんの花を楽しむには、年に数回思い切って切り戻して、株が乱れないようにしたほうがよいでしょう。
収穫
–
夏越し
特別な夏越しをする必要はありませんが、真夏は花が休むことがあります。秋になると、再び咲きだします。
冬越し
チェリーセージは、耐寒性は品種によってやや違いますが、最低気温-5℃~-10℃くらいです。地際で切り詰めなくても関東南部であれば問題なく冬越しできます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことが出来ます。