トレニアの育て方|植物図鑑

植物名
トレニア
学名

Torenia

英名
Wishbone flower
和名
夏菫(ナツスミレ)
別名・流通名
ナツスミレ、ハナウリクサ
科名
アゼナ科
属名
ツルウリクサ属
原産地
インドシナ半島

トレニアの特徴

トレニアは熱帯地域原産なので生育適温が15℃~30℃で暑さに強く、夏から秋の花壇に適した開花期の長い一年草から多年草です。生育が旺盛で草丈20~30cmにこんもり茂るような姿になります。花色は白地に桃色や青地に紫などの覆輪が美しく、他に黄色やローズ色もあります。

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。夏の多湿にも強く育てやすい植物ですが極端な乾燥は嫌います。横に広がって生長するので花壇の縁取りやハンギングバスケットに適しています。

トレニアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~30cm程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 青、ピンク、白、紫など
開花時期 4月~10月頃

トレニアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料
開花

トレニアの栽培環境

日当たり・置き場所

トレニアは日当たりと風通しのよい場所に植えます。日当たりを好みますが、真夏の強い西日が当たらないような場所で管理するのが適しています。

用土

水はけと通気性のよい柔らかい用土が理想的です。庭植えのトレニアは腐葉土を2割ほど混ぜて、柔らかくしておきましょう。鉢植えのトレニアは赤玉土と腐葉土を混ぜて、水はけと通気性をよくしましょう。

トレニアの育て方のポイント

水やり

トレニアは乾燥には弱いので夏場に乾きすぎると生育が衰えてしまいます。土の表面が完全に乾く前に水やりをすることを心がけましょう。ただし過湿気味で蒸れると株が弱りますので注意しましょう。

肥料

生育期間中に月に1回ほど緩効性肥料を適宜株元に施すか、液肥を用量を守って使用します。肥料切れすると花が途切れてしまいます。

病害虫

トレニアは丈夫な植物で、あまり病害虫はありませんが、新芽にアブラムシがついたり、過湿気味や風通しが悪いとうどんこ病が発生します。観察して適宜薬剤で防除しましょう。

トレニアの詳しい育て方

選び方

トレニアの苗は4月ごろから流通します。葉の色が濃く鮮明でみずみずしいものを選ぶようにしてください。下葉が黄色く変色したり、花がらがたくさんついている古い株は避けましょう。

種まき

トレニアは発芽適温が20度くらいなので暖かくなってから行います。ピートバンにまき、発芽後にポットに移植します。種が細かいため覆土は不要です。

植え付け

日向から半日陰の湿り気のある場所を好みます。株間は15~20センチほどあけて植え付けます。真夏の西日で花や葉を傷めることがありますので、夏の直射日光を避けられるような場所を選んでください。

摘芯(摘心)・摘果

トレニアを種から育てる場合は、本葉が出て2~3節程度生長したら摘心をしましょう。摘心をすることによって、そこから枝わかれして草丈のしまった茎数の多い株になり、たくさんの花芽をつけます。

剪定・切り戻し

梅雨入りから夏場にかけて、株全体を三分の一から半分程度切り戻しておくと、真夏は花を休みますが、秋に状態のよい株姿になり花を晩秋まで長くたくさん楽しむことができます。

植え替え・鉢替え

トレニアは一年草のため植え替えの必要はありません。

トレニアは4月~11月まで長期間開花します。晩秋まで状態良く楽しむコツは、花がらをまめに摘み取ることと、梅雨から夏にかけて切り戻しをするのがポイントです。

夏越し

真夏の強すぎる西日に当たり続けると株が弱ります。夏場のみ鉢を移動するなどの工夫をしましょう。

冬越し

一年草のトレニアは耐寒性がないため11月ごろまでの草花です。多年草のトレニアは霜が当たらない場所で越冬させます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

トレニアは種で増えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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