ニラ(韮)の育て方・栽培|植物図鑑
- 植物名
- ニラ(韮)
- 学名
Allium tuberosum
- 英名
- Oriental garlic、Chinese chives
- 和名
- ニラ
- 別名・流通名
- 懶人草(らいじんそう)
- 科名
- ヒガンバナ科
- 属名
- ネギ属
- 原産地
- 東アジア
ニラ(韮)の特徴
ニラは東アジア原産で、日本でも古事記や万葉集にも名前が出てくるなど古くから親しまれていました。
ニラは古くはミラ「美辣」と呼ばれており、これは美味しいという意味で、野菜の種類が少なかった昔に大変重宝がられた野菜でした。別名懶人草(らいじんそう)ともいい、懶人(らいじん)とは怠け者のことで、次々に収穫できるニラは畑や庭の隅に何株か植えるだけで、誰にでも簡単に育てられるお野菜としても人気です。栄養面でも、カロテン、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを含む栄養豊富な野菜です。
ニラ(韮)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
草丈・樹高 | 20~30cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 白色 |
ニラ(韮)の種類
ニラには緑葉を利用する通常の葉ニラのほかに、遮光して軟白栽培した黄ニラ、伸びた花茎と若い蕾を利用する花ニラがあります。
ニラ
一般的なニラは、濃い緑色の葉を食べる「葉ニラ」で長さは30cmくらい。特有の香りを生かして炒め物や鍋物、餃子の具などに使われています。
黄ニラ
黄ニラは、やわらかくてほのかに甘味があり、香りもマイルドです。栽培に手間がかかるので価格は普通のにらに比べてやや高めのため、あまり出回りません。そのため、家庭菜園で育てるなら是非チャレンジしてほしい栽培方法です。
黄ニラを栽培する場合は、収穫後ダンボール箱などで株を囲って10~15日程度、遮光させたものを黄化部から切り取り収穫します。収穫した黄ニラは普通の葉ニラに比べ、臭いが少なく、香りがよいです。
花ニラ
ニラは8月以降になると開花しますが、開花させると株を弱らせてしまうため、蕾がついたら早めに花茎を摘み取リます。摘み取った花茎が花ニラとして利用できます。つぼみも花茎もやわらかく、油で炒めるとシャリッとした独特の歯ごたえがあります。
ニラ(韮)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
ニラ(韮)の栽培環境
日当たり・置き場所
風通しの良い場所で育てましょう。ニラは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育つため栽培場所をあまり選ばず、大変育てやすい野菜です。
温度
ニラの生育適温は15~25℃です。
用土
ニラをプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のニラは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
ニラ(韮)の育て方のポイント
水やり
乾燥したらたっぷり水を与えましょう。
肥料
ニラの追肥は植え付け後1ヶ月間隔で与えましょう。追肥をした後は、株の根元のふくらみがかくれるよう軽く土をかけます。この時、生長点に土をかけないようあまりたくさん土をかけすぎないように気をつけましょう。
ニラ(韮)の詳しい育て方
選び方
緑が濃い苗を選びましょう。
種まき
ニラの発芽適温は17~22℃です。春まきは3月~4月に、秋まきは9月~10月に育苗ポットに一箇所4~5粒づつ種をまきます。ニラの種が見えなくなる程度の土をかぶせ、ジョウロでしっかりと水を与えましょう。
植え付け
ニラの株は幅20~30cm、高さも30cm位の大きさになります。そのため、株間は30cm位とりましょう。 プランターでも充分育ちます。プランターで栽培のニラは、幅60cmのプランターで5株が目安です。
植え替え・鉢替え
ニラの株が大きくなり密集してくると、葉が細くなったりして、株が弱ってきます。3年程度を目安に、株分けしてください。ニラの株分けに一番良い時期は、葉が枯れ根株が休眠状態に入っている冬の間です。
株根を掘り起こし、分けたニラの株を3~4本ずつまとめて植え付けましょう。
収穫
ニラの収穫の方法は、株元から3~4cmを残して刈り取ります。収穫後は追肥と土寄せしておきましょう。
冬越し
12月~1月になって株が枯れてきたら、ニラの株元から刈り取ります。そこへ1㎡当たり堆肥3~4kgを株の上からかけましょう。