ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の育て方|植物図鑑

植物名
ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)
学名

Catharanthus roseus 、Vinca rosea

英名
Madagascar periwinkle
和名
日日草
科名
キョウチクトウ科
属名
ニチニチソウ属
原産地
マダガスカル、インド

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の特徴

日日草(ニチニチソウ)は、草丈20cm~60cmで花は3~5日の短命で直径3~4cmの白や赤、ピンク色の花を次々に咲かせます。毎年花を咲かせる多年草で暑すぎる場所にも適応しますが、寒さは苦手で日本の寒さに耐えられなくて冬に枯れてしまうこともあります。梅雨の季節も苦手で枯れてしまいます。葉は長細い円形で光沢があるのが特徴です。花びらは1枚が5つに分かれている形で5枚に見えますが、実際はちがいます。

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20cm~60cm程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 ピンク、白、濃いピンク
開花時期 5月~10月頃

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の栽培環境

日当たり・置き場所

日日草(ニチニチソウ)は、日当たりがよく、風通しのよい場所に植えましょう。明るめな半日陰なら栽培可能ですが、日照不足になると花付きが悪くなり、茎も間延びします。熱帯が原産の植物なので、強い光と高い気温が大好きな植物です。

用土

鉢の場合は赤玉土と腐葉土を配合します。水はけの良い土を好むので、もし水はけが悪い場所に植える場合は川砂を入れて水がよく通るようにしましょう。酸性の土を嫌いますので、ペットの尿などをかけてしまうと枯れる恐れがあります。連作障害も起きるので、植える場所には注意しましょう。

▼土は生産者オリジナル!ニチニチソウを使った寄せ植えセット

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の育て方のポイント

水やり

水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまいますので、あまり湿らせすぎないようにしながら加減を見て与えましょう。植えつけた後からは、一日1回は水を与えましょう。

肥料

花が次々と咲く分肥料を必要とする植物ですので肥料は定期的に与えましょう。一週間に一回液肥を与えます。

病害虫

アブラムシ立ち枯れ病に気を付けましょう。

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)の詳しい育て方

選び方

花が1つくらい咲いていてある程度出荷から経って根が育ったものがベストです。大きすぎる苗はかえって根を痛めてしまいます。苗を間引いて元気なものを選びながらポットで育てた後土を崩さないように植えるとよいでしょう。苗は温室で育てられているため暑い日に植えると環境の激変によりすぐに枯れてしまうので注意しましょう。

種まき

種まき

スペースや欲しい苗数によって何に蒔くかを決めます。

・育苗トレーなどの箱に蒔き、本葉が4~6枚くらいになったら移植する

・ポット苗に2~3粒ずつ蒔いて、本葉2~3枚くらいで元気なもの以外を間引く

日日草(ニチニチソウ)の発芽適温は、20~25度と高めです。気温が高くならないと発芽しないので、東京だと4月中旬以降くらいになります。20~25度の発芽適温は、目安としては八重桜が咲くころを目安にします。

日日草(ニチニチソウ)は嫌光性なので、種を蒔いたら必ず土をかけましょう。

嫌光性とは、発芽に光を必要としない性質のことです。また、発芽までに10日ほどかかるので、その間、土を乾かさないように注意します。

摘芯

本葉が6~8枚くらいになったら、芽先を摘芯(芽先を摘むこと)すると、そこから脇芽が成長して茎の数が増えて、低めでしっかりとしたバランスのよい苗になります。

植え付け

日日草(ニチニチソウ)は、日当たりがよく、風通しのよい場所に植えましょう。明るめな半日陰なら栽培可能ですが、日照不足になると花付きが悪くなり、茎も間延びします。熱帯が原産の植物なので、強い光と高い気温が大好きな植物です。

日日草(ニチニチソウ)の性質で覚えておいた方がいい性質があります。それは、日日草(ニチニチソウ)は直根性の根の性質であることです。移植を嫌うので、何度も植え替えたりすることはできないと思った方がよいでしょう。ポット苗から植え替える時は、根を触らないように注意して植え替えます。

直根性とは・・・

根っこが地中深く枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質のことをいいます。

地中深く伸びた後に分岐するものもありますが、基本的には太い根が下に伸びていく性質です。そのため直根性の植物は、太い根を少しでも痛めてしまうと植物のダメージが大きく、うまく根付きません。このことから植え替えの時に注意が必要な植物と言えます。買ってきた苗を植え付ける際には、根をほぐさず、そのまま土に埋める感じで植え替えましょう。

剪定・切り戻し

日日草(ニチニチソウ)は、茎が全体的に伸びすぎて姿が乱れてきたら切り戻しをします。定期的に切り戻しをすると、切った部分から脇芽が出て、きれいな姿を保ちます。この切り戻しを夏まで繰り返すと、たくさんの花がついた、姿のよい状態を保ちます。
日日草(ニチニチソウ)を剪定する時は、晴れた日に行います。日日草(ニチニチソウ)は、立ち枯れ病になりやすいので、雨の日の剪定はおすすめできません。

植え替え・鉢替え

日日草(ニチニチソウ)は、1年草のため、植え替えの必要はありません。

日日草(ニチニチソウ)は、5月~10月と、半年近く休みなく開花します。

花がら摘み・・・花後の処理

日日草(ニチニチソウ)は、咲き終わると、ぽろっと自然に取れます。落ちた花がらをそのままにしておくと、水やりや雨の水分で葉っぱにくっついてしまい、そこからカビが発生してしまうこともあります。落ちた花は、こまめに取ると病気の予防になります。花が取れた後の茎にさやが残っていると種をつけるので、さやができたらカットします。

夏越し

初夏早くから植えこんだ日日草(ニチニチソウ)は、梅雨前に切り戻しをすると、真夏の厳しい時期にすっきりとした株姿で夏を超し、秋を迎えることができます。

冬越し

本来は多年草の植物ですが、日本の冬の気温には耐えられないため、日本では10月くらいまでの1年草の植物です。ただし、ハウスなどで管理すると、翌年開花させることも可能で、2年目になると前年の枝は木化します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング